【アメコミ】スパイダーマン:ステイシーの悲劇【感想】

「色褪せてもいないし、刺激もある。」

スパイダーマン:ステイシーの悲劇 (MARVEL)
アメリカ1970年9月~1971年1月、1973年6月~1973年7月連載分アメリカ

シルバーエイジの終焉
アメコミ界の中で、一つの歴史を変えた出来事とも言われている。
スパイダーマンのヒロインの死。
そのエピソードと、グウェンの父の死(こっちの方がメインに近い)と衝撃のグリーン・ゴブリンとのラストバトルが描かれる、収録作品の間隔は広いが、この一冊で、複数のキャラが死ぬので、内容は濃い。
3人の死
・ステイシー警部の死
これ自体が、イベントというよりは、Dr.オクトパスとスパイダーマンの決戦の犠牲。
メイン要素は、Dr.オクトパスの異常なまでの強さとそれ勝つために手段を選ばないスパイダーマンの戦い。
凄まじいドックオクの強さにびっくりした。こんな冴えない顔の男がここまで強いとは想像できなかった。スパイダーマン大苦戦。
しかもドックオクはしぶとい!!
また後日談としてのエピソードで、『Xメン』からアイスマンも参戦し、かなり面白い。
・グウェンの死
連載期間が1年も空き、グウェンとスパイダーマンの仲も前とは違う感んじになっている。
直後の物語で、ハルクと戦っていたり、ハリーが麻薬中毒に陥っていたりと、かなり際物な感じ。
その末路として、記憶を失っていたノーマン・オズボーンが覚醒し、ピーターへの復讐を結構、その結果、グウェンに悲劇が訪れる。
この物語として、辛いのが、ピーターがグウェンを殺した可能性が浮上したりする要素もあって、アメコミ史上に残るイベントだけではある。
・グリーン・ゴブリンの死
グウェンを殺されたピーターは、グリーン・ゴブリンに復讐を企む。
最早、鬼へと変貌したピーターは、絵のタッチから狂人。
グリーン・ゴブリンも前話からピーターに殺意むんむんで、お互いの最終決戦の幕開け。
映画『スパイダーマン』のようなラストの戦いが待ち受けている。
これを機会にノーマン・オズボーンは20年間スパイダーマン史から離脱。
それはそれですごいが、20年後に復活するあたりもすごい。
また後日談で、グウェンとノーマンには子供がいたりと、色々と辛い。
スパイダーマンは何者なのか?
スパイダーマンは、ヒーローというには、かなりグレーゾーンな存在だなと再認識。
自分の好きなバットマンは頑なに人を殺めることはしない、不殺を貫くが、スパイダーマンは殺意を容易く抱くように思える。
バットマンにおけるジョーカーとも言える、グリーン・ゴブリンを事故ではあるが殺すスパイダーマンに、神のような崇高さはなく、あくまでも隣人であることを再認識。
むしろそれこそがスパイダーマンの良さなのかもしれない。
皆と同じように社会という場に、生きそれ相応の悩みを抱え、苦しみ、それでもヒーローのパワーを背負い、立ち向かう。
その姿が唯一無二なんだろうな。
またこれ以外にもピーターが、メイおばさんの復讐をしたりとかで敵を半殺しにしたりと、スパイダーマンはとことんグレーゾーンなんだなと。
だからアイアンマンにも利用されてしまうんだろうな。
しかし今から40年前のコミックをこういった形で、新刊として読むとはなぁー。
色褪せてもいないし、刺激もある。
漫画はすごいなぁー。

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