◯【ネタバレ感想:ガガが凄い】アリー/スター誕生【67点】◯

製作

2018年アメリカ映画

出演

ブラッドリー・クーパー
アメリカン・スナイパー
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
アメリカン・ハッスル
・世界にひとつのプレイブック

あらすじ

アメリカのカリフォルニア州のロサンゼルス。
歌手の夢を諦めたアリー(レディー・ガガ)はウェイターとしてレストランで勤務し、週末にはゲイバーで仲間達に請われ歌を歌う。

著名なカントリーシンガーのジャック(ブラッドリー・クーパー)はカリフォルニアでの公演を終え、帰路の途中に酒を飲むために、ゲイバーに訪れる。

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そこで出会ったアリーとジャック。
ジャックは自由奔放に魂の底から歌を歌うアリーに心惹かれ、1日中彼女の側から離れなかった。
アリーは昔、歌手になるために売り込みを行い、その際に容姿が原因で、売れないと決めつけられ、夢を諦めていた。
またも音楽関係者との関わりに心底うんざりしていたが、人懐っこいジャックに心を開き、彼の前で歌を歌うのだった。

朝まで一緒にいたジャック、ライブにも来て欲しいとアリーを招待。

嘘みたいな展開に信じることのできないアリーだったが、その賭けに乗り、会場の舞台裏まで案内される。
それに気づいたジャックは彼女を舞台に上げ、一緒に昨夜歌った彼女の歌を急遽歌い始める。

たった1夜で大スターになったアリー。
ジャックはアリーと結ばれ、次のライブにも彼女を同行させる。
一気にスターダムを駆け上るアリー。
しかしジャックは、昔から重いアルコール依存症とドラック中毒、そして若い頃から難聴を患っており、
ストレスを感じるたびに酒を飲み、意識がなくなるまで飲む破滅的な男だった。

2018年10月25日東京国際映画祭鑑賞105本目




第31回東京国際映画祭オープニング上映行ってきた!

2018年、今年のオープニング作品は、ブラッドリー・クーパー初監督作品で、主演も務め、歌手のレディ・ガガを初主演にした映画。
北米でも批評家評価のメタスコアも88点と非常に高い点数で、IMdbでも2018年10月26日現在では、8.3点と非常に高得点をマークしており、
レディ・ガガのアカデミー賞主演女優賞待ったなし、絶対賞レースに絡んでくる映画的な1本として、マスト鑑賞な1本。
劇場で予告見ただけで、ガガの熱唱に圧倒されて鳥肌がたったし、すごく期待している。

これがメルマガ登録で、見事にチケット購入できたので、この度、日本最速一般向け有料劇場鑑賞してきた。

レディ・ガガとかくるかな?って期待したけど、残念ながらスルーでした。
代わりに来たLiLiCoと司会が、やたら「2回見たらこの映画のすごさを実感できた」と嫌なことを口にしていたので、ちょっと身構えてしまった。

結構楽しみにしていたが、意外と空席もあって、買えなかった人可哀想って思った。
転売屋に買われたのか、チケット買ったけど、来なかったのか。

感想

2018年のメジャー映画の中では1番の問題作???

まぁもともと1976年版の『スター誕生』を知っていて、これがリメイクだって知っていれば、自ずと本作の展開がどうなるかわかるのかもしれない。
それが忠実となるとまたまた。。。

でもこれって5回目のリメイクで、もはや使い古される過ぎたシナリオが根本にあるんだよな。
またよくよく考えれば1976年ってアメリカンニューシネマの時代じゃないか。。。
そりゃまぁなかなかの鬱展開にはなりますよねぇぇぇ。

ここから超ネタバレ!!注意

見終わってすげぇ。微妙だったなぁと思った。
嫁と一緒に見たんだけど、嫁もすげぇディスっててひどかったわ。

演技とか音楽とはいいんだけどね。

レディ・ガガの等身大の女性感と体当たりな演技が秀逸!!

何と言っても、映画初主演のレディ・ガガが凄い。
映画は変な映画にひょっこり出たり、ホラージャンルのテレビドラマに出たりしているのを結構耳にしてたけど、
それは歌手のレディ・ガガの延長線上であって、あの独特なキャラクター感を映像にも反映させて、あくまでもレディ・ガガというポップスターとしての出演だと思うのですが、今作では全然違った。

アリーとガガは別物!

アリーという歌手志望だったが、夢に敗れた等身大の女性像を演じてた。
これまでのドリーマーな感じやラブ&ピース的ながらも自分のスタイルは絶対曲げないというスタイルはなく、
掴んだチャンスを最大限に生かし、ダンスよりも歌声で勝負したいちょっと勝気な女性を好演。
個人的には、凄みのある歌声がホイットニー・ヒューストン的な方向性だったな。
ただ音楽面では完全に違ってエレクトロダンス的なポップソングはなくて、序盤はカントリー、アイドル歌手になることに成功してからは、
中途半端なポップソングに傾倒という、これまでのレディ・ガガとは一線を画す感じが新しいが、
個人的には、エレクトロダンス的なレディ・ガガの個性をもっとスクリーンにも投影して、レディ・ガガとアリーの共存みたいなのを期待していたので、やや物足りない。ある種のガガの半生的な外見がダメで売れなくてプロデュースに近い形から、際物として花咲ながらも圧倒的なパワーや奇抜なパフォーマンスで多くの人々を魅了し、中身のある歌詞で見た人のアイデンティティーを肯定してきた、
そういうガガの素晴らしさがアリーの中に共存してくれればよかったのだが。。。
歌詞もシンプルなものが多いのと、若干ミュージカル要素も混じっており、劇中でのキャラクターの心情を歌ったような詩が多く、
今後の展開を予兆させるような内容が多かった。

#MeToo後のヒロインの形

レディ・ガガがすごかったのは、アリーという別物を作った以外に、#MeToo後のヒロインとして、等身大の女性であってもいい、
資本主義のために全く違った自分になりきる必要はないと戦う姿勢は、まさしく#MeToo後のヒロインとして機能していた。
特にレディ・ガガでしかありえない、あのむっちりとした体型。他の歌手が細すぎるように思えるぐらい、太い。
それにふさわしいおっぱいの大きさ。
そして劇中でいじられまくる彼女の鼻、美人なのに、ずっと見てるとパワフルすぎてちょっと疲れてくる。
その彼女が等身大のまま、自分の好きな姿で歌手として成功する。
自立した女性、ありのままで良い、ありのままで成功する!#MeToo後のヒロインとしてすごい。
そして大胆な脱ぎっぷりも忘れちゃいけない!乳首もあるし、ブラッドリー・クーパーとの濃厚なラブシーンはすごいぞ!
ちょっとエロいぞ!!これもレディ・ガガだからできたのかもしれないし、さすがあの体型でライブでも踊って歌うスーパースター!!

毛もじゃもじゃブラッドリー・クーパー

監督も務めたブラッドリー・クーパー。
これでもかとレディ・ガガと濃密な絡みをしかもエロいよりも動物どうしがじゃれているような、ラブラブ感を滅茶滅茶出してくる。
ずっともしゃもしゃ喋ってて、毛がもじゃもじゃ、そして胸毛もじゃもじゃ。
でも常に酔っ払いで。。。。。

壊れかけのレディオ状態の鬱映画

本作は、1976年版のリメイクということで、話の展開が一緒。
破滅的なスターのジャック。アル中で、難聴という最悪な設定、多くの助け舟をうまく乗りこなすことができず、
やたらにやけては、皆に迷惑をかけるが、最愛の人を見つけたジャック。
強い女性を支えるために、再度立ち向かうが。。。
まぁこのあまりにも鬱な展開は、今後賛否両論だと思う。

2010年代後半は配信の時代、テレビを映画で見るんじゃなくて、手に持ったパネルで映像を見る時代

これはよく言われていることで、映画の2次利用で映画館だけじゃなくて、配信、テレビよりも小さい、スマートフォンやタブレット端末で、
映画を見る時代。

大画面を意識した奥行きのある映像よりも見やすい、キャストの顔がずっとあるようなそういう映画の需要が高まっている。
例に漏れず、本作もそっち系の映像がほとんどなので、これ賛否両論だと思う。

生っぽいドキュメントタッチの息苦しい映像から導かれるホラー感

ブラッドリー・クーパーは全く見たことのない映画を作ったような気もする。
なんとも生っぽいホームビデオちっくで、常にキャラクターを手持ちカメラで追いかけるような、照明が存在しないような、
太陽光しかないように思わせるような、なのに照明がぱってなる、不思議な視点で終始映画を撮った。
奥行きのあるシーンはわずかにとどめ、キャラクターに肉薄した独特な作品として、
やや生っぽ過ぎて、まるで実生活を見ているような、
そして肉薄し過ぎて、二人の愛撫がやたら生々しかったり、ちらっと見えるガガの乳頭が余計に生っぽかったり、
そんな二人が破滅していく様に、終始開いた口がふさがらなくて、
終盤の展開はもはや見てる側をどん底に落とすホラー要素の強い作品になった。

息つく暇を与えない独特な編集

これは所感だが、編集が独特、ちょっと小休止くるかな?って思ったら矢継ぎ早に次のシーンが唐突に始まる。
二人が一体どれぐらいの時間を一緒に過ごしたのか?二人はそもそも何歳なのか?
そういう部分を考えさせずに、シーンが連続していく、ある種ジャンプカット?ってぐらいかなり飛んでいる印象。
一気にアリーが主役としてスターになったと思ったら今度はジャックにバトンタッチし一気に破滅していく。

ジャックのキャラ作りこれでよかったのか?

多分ジャックは才能しかないクソ野郎というやつだったのだと思う。
何考えているか全然わからない。
ただまわりを振り回して、追い詰められてしまった。
共感しづらい弱い人間。多分アリーと一緒に歌っている時だけが、全ての苦痛から解放されて、
ありのままでいらいれる。音を失ってもいいと思える、それぐらいアリーに惚れていたのに、
アリーを破滅させてしまうことに怖くなったのか、最悪の展開に。
まぁリンキン・パークのチェスターも心に問題を抱えて自殺したって言うし、
アーティストの自殺ってのは結構、フィクションじゃないんだなとは思うが、今回のはもうちょっとどうにかならなかったのかなと思う。
その結果最終盤のアリーの熱唱が、ホイットニー・ヒューストンのボディーガード状態でしたが笑。
でもエンドカットはかなり胸に迫った。
アリーを資本主義に奪われて、自分勝手にどん底に落ちるジャックの設定は確かに76年版よりもブラッシュアップされていたけども、
本当にそれでよかったのか。2018年のハッピーエンドの形を模索して欲しかったし、それを我々にも掲示して欲しかった。
もっと音楽と向き合って、自分はどうなるのか、難聴だから、プロデュースになるとか、そういう音楽的側面の面白さを追求した
映画を期待していたりしたのかもしれない。そういう人生の駆け引きで、アリーとすれ違うとかそういうガチスターの葛藤とか見たかった。
音楽産業を追った映画としては、『ストレイト・アウタ・コンプトン』の方が感動したし、魂があった。
音楽としても『グレイテスト・ショーマン』のディス・イズ・ミーを超える胸に迫る曲なかった。
あとジャックはカントリー歌手という設定だけど、ブルースロック系だよね。
あと結構オルタナよりだった。歌詞は全体的に微妙。
個人的にはロイヤルブラッドぽかった。
冒頭の楽曲はビートルズのカムトゥギャザーにインスパイアされてるのかな?

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話古臭かった気もする。

2018年のエレクトロ文化みたいなのや、スマートフォン文化的なものがなくて、
同性愛などは若干盛り込まれているが、社会性は見えてこないミートゥーは垣間見れたが、現実のアメリカ感がどこか抜け落ちてる。
アリーがトントン拍子で成功しているのは小気味いいが、物足りない気もする。
唐突な結婚展開など猪突猛進な感じの作風で、なかなか。
人間ドラマを追求した破滅的なラブストーリーとしては、まぁ良かったかも。
アートよりの作品かってぐらい独特な撮影だった接写多すぎて大画面にドンって顔ばっかだったので、ブラッドリー・クーパーは結構変な映画監督になっていくのかなと思った。
静かな映画が好きなんだな。クリント・イーストウッドみたいになるのかしら?

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 6/10
・映像のアプローチ 6/10
・映画の美術面 7/10
・キャラクターの魅力 8/10
・音楽 8/10
・上映時間と個人的趣味 7/10

67点

ちょと期待はずれでした。

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