原宿にデヴィッド・リンチ展に行ってきた。

なんだかジョジョ展の記事がヤフー様にリンクされて、アクセス数が凄いことになっていたので、せっかくなので、行った展覧会の話しを書いてみようと思う。
2012年11月10日(土)からラフォーレ原宿で開催されたデヴィッド・リンチ展に行ってきました。
一応この2ヶ月前程かな?渋谷のヒカリへの小さいスペースで開催された個展?にも行きました。
ちなみにそこでは、版画が中心にありました。それを販売もしており、購入されている方も結構多かった。
あ。もちろん写真はありません。
というわけで、彼女と行ってきました。
自分のスペック的には、前回の個展には行ったものの、デヴィッド・リンチの映像作品は『ブルー・ベルベット』と『マルホランド・ドライブ』ぐらいしか見たことはありません。また美術にも疎く、映画なら年間100本程このような体裁で感想を書いているぐらいです。
逆に一緒に行った彼女は、デヴィッド・リンチフリークでして、ソフト自体は数本しか持っていないですが、大のデヴィッド・リンチ好きです。彼女は芸術系の学校に通ってました。
入場料は800円。1フロアー全てとしてもちょっと高いような印象も受ける。
入ってみるとそこは、まさにデヴィッド・リンチの脳内への旅。
前回同様に、入り口でデヴィッド・リンチ自身が主演の「原宿にようこそ、デヴィッド・リンチです。」とカタコトの日本語を喋る自己紹介のビデオが3分ほどエンドレス。
自分が作った画と戯れながら、自己紹介するリンチさん。作ってきた映像からは想像できないほど、お茶目な人物なので困ってしまう。
自分の描いた画に頭が覆われてしまったりそれをどけてみたり、ちょっとしたミシェル・ゴンドリー状態。
元々美術の勉強をしていたようだが、映画監督になって、今ではプロデュース業をしながら美術作品を生み出しているようだ。
最初は、写真からだった気がする。廃工場の写真が何点か。時期は2000年代だった気がする。
写真については詳しくないので、スルー。
そして女性の乳房を収めた写真や、陰部付近やらちょっとした演出を加えた乳房。
ふむふむ。やっぱりこの人ぶっとんでる。
すると今度は、家の前に置かれた雪だるま。
これが10年程の期間が製作にかけられたもので、もしかしたら違う年の雪だるまを撮り貯めたのかもしれない。
雪だるまがぶっとんでいるというわけでもなく、ふぉー。と言う感じ。
そして映像作品が何種類か流れる。
宇宙的とも思える。絵画がぐるぐると分断されている。
とんかちでひたすら地面をたたく映像に、奇声が加えたり。
確か版画が数点。
これは、前の小規模の個展でも見た気もする。ルールとかほとんど無いに等しいし、抽象画とも言えるが、それまでのデヴィッド・リンチの経験から吐き出したような斬新なデフォルメで事象を捉えたものが描かれたものが多く、また隅には映像作品。
映像作品い関しては、むしろ実験映画のようなものだ。もちろん全てにデヴィッド・リンチが出ている。言葉を発しているが字幕もなく、また早口言葉のよう。
版画には何かしらのミッキーを意識したポップキャラクターが生み出されている。脳内をゴキブリの如くこいつが駆けずり回っているのだろうか。
やはりこの人変な人だ。
そしてシアターのような場所で映画が流れる。
そこは彼女が断定するには『インライド・エンパイア』に登場したうさぎのかぶり物を被ったものが3名。
そこで全くつながらない会話とSEが流れ不気味な時間を10分程過ごす。字幕も無いのがキツい。

そして針金などで作られたものが数点。
絵もあったが、いずれも混沌としている、どこか性的であるが、リンチの目から見える現実とはこういうことなのかもしれない。
またリンチはCDも出しており、そのミュージックビデオと思われるものがあるが、これがやばい。

全部見たら、なんかトリップしている気分になった。
そして振り返ると先程の短編映画、ラビットがブラウン管TVで流されている、しかもそのブラウン管TVの配置がなかなか意図的。
その奥にもこれがある。


なかなかやばい。また壁面にはガラスに包まれた紙粘土などで作られた作品が何個か。
これもなんだかリンチから排他されたキャラクター、デフォルメされた人間たちが、深い意味を持って描かれている。
そして先ほどの短編ラビットが反響するように微妙に流れている時間が違う、これが何かの意味があるのか。時間を意識した作品なのか、自分自身には理解は出来ないものだった。
終盤は本当に頭がおかしくなったと思う。
とりあえずファンがよだれかが出てしまうのが多いと思う。
また出口には、ドンペリの紹介。グッズも一部あったが、この絵達がどういう価値のあるものなのかいまいち理解出来ず、やや高値だったこともあり異世界のトリップのような展覧会から帰還した。
今まで見てきた芸術の展覧会とは違い、やはり作品の持っている異質さが、重々しく、それでいてそこまで尖ってもいない、隠された意図さえもつかむことを許してくれない、どこまでも突き放し、個人の根底にあるフィーリングを掴んでしまう狂気とカオス。
デヴィッド・リンチは、狂気孕んでるなぁー。
後日談ですが、最初に貰える資料に、映像関連はひたすらリピートされているようです。ラビットや実験映画のような短編も大スクリーンで上映し、特にいとも無くブラウン管TVでもリピートしているようです。意図とか無さげ。

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