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▲ソルト 2010年度105本目▲(再アップ)

「主役の内心が最後まで謎(それでいて微妙)の観客置いてけぼりの状況映画。」

ソルト [Blu-ray]

アメリカ2010年アメリカ制作アメリカ
出演
アンジェリーナ・ジョリー
(チェンジリング)
リーヴ・シュレイバー
(ウルヴァリン:X-MEN ZERO)
予告

自転車STORY自転車
CIAにある日、ロシアからの亡命者が現れる。彼はアメリカに有益な情報をもたらす代わりにアメリカでの人権を獲得する気だった。その情報はアメリカにはロシアのスパイがいるということ。その名はソルト。
その場に立ち会っていたソルト(アンジェリーナ・ジョリー)は仲間に疑われはしないが、一応監視対象になるが、夫の安否が心配になったソルトは逃げ出してしまう。
家に帰るソルトだが、夫は既に何者かに連れ去られた後で、夫を単独で救う為にCIAから逃げるソルトなのだが…。
2010年11月27日鑑賞
はてなマーク感想はてなマーク
最初に思うのは、この映画の宣伝文句って
「疑いのかけられた捜査官が疑いを晴らすために、単独で捜査して敵を倒す」
ようなありがちな映画だと思っていたけど、本作はそれとは全く違う内容だった。
解説になってしまうが、CIA捜査官のソルトはスパイと疑われる。夫が心配なソルトは、何故か単独で事務所というか基地から脱走。(何名かを殺して)自宅に帰る。
という序盤なのだが、この点で、前述の宣伝文句を聞いて見てしまう、不可解な方向に走っているのがわかる。
疑われるの文脈までは、普通だが、その後夫が心配で単独で基地から人を殺して脱走は、正直言って異常な展開だ。そもそも夫の安否を仲間に訴えれば、良いのだが、その描写もなくソルト一人が暴走する。
また仲間である局員を結果的には殺す展開も正直言って不可解。
冒頭のシーンだけでこの映画が面白い。か、または主人公の意図が理解できない。かになってしまうと思う。
勿論自分は後者だ。
冒頭で、亡命者がロシアのスパイについて語るシーンがあり
そこが映像化されているが、それとソルトがリンクするシーンは無く、見ている側をソルトは疑われていると思わせ、ソルトは何故か暴走するという展開。ちぐはぐした状況だが、ここからが妙に謎で、自宅でも、ソルトは決して悪い奴という印象をウケる描写は無く、あくまでも大事な人を敵に奪われた者であり、それを本人も主張するが、手を組めば良い者を何故か逃亡してしまう。
そのどっち付かずなソルト。そもそもソルト自身が映画内で自己主張をするシーンはほとんどなく、ソルトというキャラは謎でしかなく、彼女を中心として物語は進行するが、ハラハラドキドキも無く
よくわからないキャラクターが、急に悪いことを始めるという怒濤の展開になる。(この時点で悪いことが寸止めなのは察しがつくが)
また中盤以降になってようやく、主人公の正体がわかる、稀な映画。
そう彼女は本当にロシア人でした。
んでーこれからソ連復興の為に第2段階に作戦が進められるわけだけど、ソルトはまさかの事態に直面というかありがちな展開になって、まさかの更なる暴走を始める。
そんでー、いとも簡単にホワイトハウスに潜入し、自爆テロして、大統領を追いつめると、あら大変!!
んで終盤になり、うらーゴキ!!「私は夫を殺したヤツラ全員殺すわ!!」「おけい。お前すげーな逃げなよ。バイバイ。」
END
一応ネタバレは中盤以降は避けるため完結にしましたが、結構というかかなり脚本が変というか、ソルトの内心を描いたシーンとかが少なく、ラストで言うわけですが、最後の最後でありきたりなそれを持ってきたことにより、今までの「何これ」感がくだらないに変貌するわけです。確かに薄々というか、中盤から気づいていたけどね。そこからありきたりかよ。的なのもあったけど、そもそも夫がそこまで大事かと言えば、冒頭の下りにかかっているのだけど、なんかもう普通。
またそれだけで、数多くの同士を簡単に手にかけてしまうソルトはかなりやばい人格な気もするが。
終盤の大統領が超アホなのは色んな意味でウケました。
また悪い奴が、ロシアじゃなくて、中東に核をぶっ放そうとする展開は正直、アメリカ人がこういう映画よく作れたなぁーとなんかすげー不安になった。
そもそも
「ロシアの陰謀」
っていう映画でそれを実行しちゃうという衝撃な内容だったのだけど、これロシア的に有りなのかなと?
色んな意味で問題作だったんじゃないかと本気で思うんだけど。
ただ映像的には普通に丁寧で、迫力があって良い。
またアンジェリーナ・ジョリーのソルトというよくわからないキャラクターを見事に体現している辺りがすごいです。
この欠陥だらけのキャラクターを良く問題無く演じたな。
また終盤での少年の変装も面白かった。
ただ問題なのが、ソルトがラストまで無傷という点。
そこは見直すべきでしょ。
またラスト付近の吹き抜けを使った首絞めは正直笑えます。こんなの変態しかしないよ絶対。
アクション映画見るにも真面目に見たら違和感強いし、スパイ映画見るにも、どこかつかみ所の無いキャラクターだし結局ソルトは、ソ連のスパイ狩りをするという展開になるわけだけど、007の慰めの報酬みたいな続編になるのかな。
メモ得点メモ
4点
正直ソルトの暴走具合について行けなくて1、2倍速で見た。劇場で見たらイライラするから、DVDで良かった。オススメはしないかな。
【10点満点の採点です。見てくれてありがとうございます。】
1時間半だけど、ちょくちょく回想シーンがあったりとテンポも微妙また主人公に完全に感情移入は出来ないため状況映画という感じか。短いから余計によくわからなかったり。ただ続編にブラピが出てきたりしたら絶対見る。
てかアンジェリーナ・ジョリーがロシア人って謎だろ。

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