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△【映画レビュー】ザ・ウォーク【60点】△

ザ・ウォーク
アメリカ2015年アメリカ映画アメリカ

監督
ロバート・ゼメキス
(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ 『キャスト・アウェイ』)
出演
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
(『インセプション』『ダークナイト ライジング』『LOOPER/ルーパー』『(500)日のサマー』)
ロバート・ゼメキス3年ぶりの監督作品
『フライト』以来の3年ぶり。
ちなみに『フライト』以前は、10年ほど実写映画から遠のき3dアニメーションでデフォルメ薄めの生身の人間をトレースしてダイナミックなアニメ映画を複数作ってた。
そんなゼメキスの最新作は、『マン・オン・ワイヤー』というドキュメンタリー映画でも描かれたが、
ニューヨークのトレードセンタービルという1970年代に世界最高の高層ビルのてっぺんで綱渡りをした男フランスの綱渡りの大道芸人フィリップ・プティの話。
キャラクター、内容はドキュメンタリー映画、『マン・オン・ワイヤー』を見ていた為、既視感が強く、驚きはなし。
むしろドキュメンタリーの方が本人のインタビューや、本人の異常な女性遍歴なども描かれてて、ぶっ飛び感がすごい。
ジョセフ・ゴードン演じるプティは、フランス人で、結構ぶっ飛んだことをやると決めたらやるクレイジーな男。それをアメリカ人のジョセフがフランス語を体得、さらには綱渡りも体得し、演じるわけなのだが。
なりきっているものの映画の構成がモノローグで進むので、最初からジョセフが登場しお喋りする。
それがフランス風ということで、ちょっとオーバーアクト気味。さらには、かなりクレイジーな役なわけで、
もうなんか愛せなくてうざったい印象。
『マン・オン・ワイヤー』を見ていなければ……
そもそも『マン・オン・ワイヤー』がドキュメンタリー映画でありながらも、インタビューからの再現映像を俳優を使って作成したり、そもそも犯罪を計画するために、色々仲間と協力したり、さらにはワールドトレードセンターを強敵として描いていたりと本作がドラマ映画としてやることをすでにやっている映画なのだ。
むしろ本作のアプローチの仕方でのみ体感できるのは実際に渡るシーン。
でもこれが素晴らしく見応えたっぷり。
当然今は亡きワールドトレードセンターを舞台にしてるため、CGなのだが、それで生み出された70年代のニューヨークの街並みの生々しさは、CGとは思えない。さらには、上空の空気感とかすごいんだよ。
綱渡中の空からの俯瞰は、まるで視聴者を綱渡りしてるような恐ろしさと偉業に寄り添う感動を与えてくれる。この演出は10年間CGで映画を作ってきたからできたんだと思う。
でも見終わって、どうせCGなんだよなって思ってしまうと一気に冷めてしまうのが惜しいところ。
音楽と構成が『フォレスト・ガンプ』を彷彿させる。突拍子もない物語を愛らしく描くのは、
さすがロバート・ゼメキスだなと。この監督の映画は好きだなぁと改めて思ったよ。
またさらに辛いのは、作品の都合上CG描写が多い。
そのせいで、「ここもCGで合成かな?」と思ってしまうシーンが多い。
メモ得点メモ
物語の面白さと上映時間 5/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 4/10
キャラクターの魅力 7/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 8/10
音楽 7/10
俺の趣味 6/10

60
映画の構成もモノローグなので、ドキュメンタリー映画風になりがち、だったら『マン・オン・ワイヤー』でいいじゃないか!!状態。
ただロバート・ゼメキスの最新作としてはとても素敵な作品。
でも一人芝居が激しすぎるようにも思えた。でも実際ドキュメンタリー映画見たときもプティさんがぶっ飛んだ人なので、再現度高いんだよなぁ。
『マン・オン・ワイヤー』の方がよりプティさんの異常性と偉業さ、そしてその結果などが描かれてインパクトがやばい。
あと本作は、今は亡きワールドトレードセンターにどこか哀愁を感じる。
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