「ただの総集編。」
2006年日本制作
監督
庵野秀明
（『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』）
予告編
あらすじ
人類が宇宙を探索するようになっていた時、宇宙から宇宙怪獣なる異形の生命体が現れるようになり、人類は脅威にさらされていた。
宇宙怪獣との戦いで戦死した提督の娘のタカヤノリコはパイロット養成学校に在籍していたのだが、彼女は成績が悪く皆から馬鹿にされていたのだが、彼女は抜擢されてしまい宇宙艦隊に配属される。
色んなことがあった結果、宇宙怪獣を討伐すべく作られたガンバスターに無茶して登場したノリコはその驚異的な性能を振りかざし無数の宇宙怪獣を退ける。
しかし宇宙怪獣の軍団は太陽系を埋め尽くす程いるのだった。ノリコと仲間たちは浦島効果で知り合い全てを失う決心を決め人類の未来の為に戦うのだった。
2012年7月4日鑑賞
感想
一時期、ロボットアニメを見よう的な憂鬱な気分を晴らそうと決めて借りたわけ。
しかし本作の概要を知らずに借りた自分としては完全にやらかした一本。
感想としては、なかなか最悪だった。
いや本作の劇場版の製作の意図が続編の劇場版の抱き合わせとして製作された完全にもともとある『トップをねらえ！』のOVA全６話を９０分程にまとめた作品で、ある意味はあらすじを知る程度のものしか想定しておらず、新規カットなども特にないと思われる。
いやそもそも全６話のものなら総計180分なわけで、そっちを見た方が完全に良いだろう。
何も知らずにレンタルした自分がいけないか。
とりあえずOVAを鑑賞した前提で思い出の保存として、本作は適していると思う。
何も知らずに見ると、かなりはしょられたハイライトを見ているような状態。
しかしラストはかなり時間が割かれている印象だったので、最後の方は尺は長めにしたと思われる。
そういう構成を考えても最初の方の端折りかたはなかなか突き抜けてる。
正直、何も知らずにーいや知ってはいるが、ここまで飛ばされると…。ー鑑賞したらびっくりする。全ての展開の過程が描かれていない。何故ノリコが選ばれたかなのどの説明は一切省き、唐突な展開が山程。気がつけばノリコは宇宙にいて、気がつけばロボットに乗っている。なんだかよくわからない人がいっぱいいて、人間描写があってともうお手上げ。
しかしガンバスターが起動するとその戦い。太陽系規模に埋め尽くされた敵をたった一機で無双する圧倒的な映像描写。圧倒的な力の誇示。圧倒的なノリコの熱演など最高に興奮して、むしろアートの領域。
流石庵野さんだ。
しかし最終回の演出、映画的には終盤の演出の白黒はDVDの故障かと思ってしまう。流石庵野さん。
こんな非常識な演出を行うなんて、やっぱりエヴァの監督はやることが違う。
そこがやはりカッコイイという人もいれば、そこが全然イケてないと思う人もいて、自分は後者なので、あの最後の演出は宇宙の神秘とも言える映像の色合いがなかったので、かなり残念。あの宇宙の色合いが自分は好きだったりするのだ…。特に中盤が最高だったので本当に残念。
またそこでの戦闘シーンが紙芝居になる怒濤の演出も流石庵野さん。制作費が足りなくなったのかな？とも思える程。
やはり庵野さんはすごい才能のある実力もある監督だけど、やっぱりどこか苦手というか好きになれない。エヴァの時も個人的にはそうだった。素材も演出も良いのに機を狙いに走って、ちと苦手になってしまう。才能は絶対あるよね。
まぁーそれでもドラマ面の演出も端折りながらも感動的で、この『トップをねらえ』のポテンシャルの高さは実感できました。でもOVAは見ないかな！！一様だいたい分かったし。でも子の総集編のーというかそもそも全国公開されていない劇場版なんだよね。ー残酷無比な詰め込みは最悪の作品として吹聴したいと思う。
得点
5点
この作品の意図を知らずにいる自分が無知は悪とも言えるが、劇場版とするよりは総集編としてスペシャルエディションに今から商品名を変えてくれとも言える。
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むしろOVAが確実に名作なので、こっちを一層買ってしまうのも一つの手か。若槻さんの叫びもたまらないが終盤のノリコがおっぱいぽろんさせながらガンバスターの動力源を引っこ抜くエロとガチムチロボットの倒錯が忘れられない。
むしろスミスが意外と美味しい。スパロボに存在の影もないが。
浦島効果が話し的に切なくていい。
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あなたの思い出総集編してたまには思い出を掘り起こす為に良かったらいかがですか？DVDなら廉価版があります。
でわでわ。
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