Multiplex広告:記事は下部から

◎【映画レビュー】ストレイト・アウタ・コンプトン【76点】◎

ストレイト・アウタ・コンプトン
アメリカ2015年アメリカ映画アメリカ

正直、内容ほとんど知らずに、鑑賞。
なんか黒人のギャング系映画で、面白いらしーいという感じで見たのだが、これアメリカのラップグループのN・W・Aの誕生と解散を描いた伝記映画だった。
それで、まぁこのグループもすごいってこと以外は知らず、メンバーにコメディ映画などによく出てくるおっさんアイス・キューブや、中学から高校にかけてレペゼンしていたエミネムの師匠にあたるDr.ドレーのルーツだったりと少しでもラップを聴いたことがあるならビビッとくるような内容だったぁ。
映画としては、グループの歴史を淡々と映画化している程度なのだが、その一つ一つがぶっ飛びすぎているわけ。
この映画を見るまで知らなかったが、アイス・キューブの描く詞がパワフルで中毒性があって、エミネムのルーツのようなありのままのストレスを音楽にするセラピーのような。
またDr.ドレーがラッパーというよりはDJとしてのミュージックトラック製作の天才だったことも知らなかった。西海岸側のJayZ?はたまたカニエ?ってぐらい魅力的。
そんな二人の天才を生み出したグループの生まれた場所は、サウスロサンゼルスで、超治安の悪い地域。
そこでは警察が一歩的にB系ファッションの黒人を犯罪者予備軍として差別のように取り締まる。
ラップとしては東海岸が主流の中、ビジネスとしてラップに取り組む、元麻薬の売人のイージーEを中心に西海岸のラップ文化を勃興させていく、サクセスストーリー!
本当にムーブメントを見ているような激動のシーンの連続。
ただ一つ一つに深みこそはなく、イベント自体が凄まじいパワーで成り立っている。
しかし結局は、ビジネス。天才二人がいたおかげで、音楽グループとして成功してきたにもかかわらず、金銭的問題で、溝が生まれ、華々しい成功は陰りを見せ、一気にギャング映画としてグループは空中分解。
音楽映画と思いきや、ギャングの内輪揉めの金が物を言う世界。
挙句に、Dr.ドレーは、イージーEの所属していたギャングの敵対ギャングの構成員と深く考えずに、レコード会社を立ち上げ、さらなる泥沼へ。
映画としては、人間同士の物語薄めで、音楽やグループであったことを淡々と描いているが、その一つ一つにインパクトがあって、楽しく見れる。
衝撃的とも言える80年代後半の西海岸ラップカルチャーの勃興を体感できる秀作。
実際はもっともっとドロドロしていたんだろなぁと思うが、ここを入り口にアメリカの文化を探求してみてもいいし、再度燃えているアメリカの人種問題に視点を向けてみても面白い。
アイス・キューブを演じるアイス・キューブの息子がまんまアイス・キューブ過ぎて奇跡的過ぎる。
良作でした!!
メモ得点メモ
物語の面白さと上映時間 8.3/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 6/10
キャラクターの魅力 8.5/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 7/10
音楽 8/10
俺の趣味 8/10

76
ポール・ジアマッティさんがまたいい味出してます。
Amazon通販紹介

ストレイト・アウタ・コンプトン
ストレイト・アウタ・コンプトン

posted with amazlet at 15.12.30
N.W.A.
ユニバーサル ミュージック (2015-12-09)
売り上げランキング: 1,059

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA