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◎インポッシブル 2013年67本目 「クリスマス旅行。それは地獄のバカンス。」81点◎

「死んだって決めつけるのは不可能。」

$『A Little his REDEMPTION.』自称映画オタクの映画感想部~season 7~-インポッシブル
スペイン2012年スペイン映画スペイン

あらすじはこちら。
感想
映画を人より早く見れば、弱小ブログでも動員が増える可能性がある!!というわけで必死に試写会に応募してあっさり当選したのが本作『インポッシブル』。
海外では評価が高いと聞いたので、無料で人より早く見れるなんてこんなにお得なことはない!!
というわけで見てきました『インポッシブル』
あんまりよく知らなかったのですが、スマトラ沖地震が起きた2004年のタイのプーケットで、大津波に遭遇してしまった裕福な一家が、この最大の危機を無事生還した証言を基に作られた映画であるのが『インポッシブル』。
根本的にあるのは、やはり離散した一家が再会するという感動の人間ドラマですが、それをギレルモ・デル・トロ製作のホラー映画『永遠のこどもたち』の監督を務めた監督が、本作の監督になっているので、津波被害とその後の絶望感の切れ味はホラー映画を撮っただけあって、非常に鳥肌がたつほど。
絶望感はクライマックス
筆者視点で言えば、類似映画は『28週後』かな。
それはゾンビ(ウィルス感染もの)映画だけども、根底に壊滅した都市が舞台の映画で、『インポッシブル』も津波により壊滅した地域が舞台になっており、しかもそれが全く知らない土地という二重の恐怖が潜んでおり、更には、そこで一家離散になって生死不明になるという極限の恐怖が描かれた一級のホラー映画である。
しかも一つ一つ細部まで監督のこだわりがあるようで、一つ一つが絶望的。描写も生々しくて恐い。
しかもこの恐怖自体、この感想を見ているアナタも味わう可能性がある恐怖もある。
ゾンビとか殺人鬼は、ギリギリいないとしても(サイコパスはインポッシブル)地震、津波、ましてやハリケーンは、不可避なものであり、この映画決して人ごとではない。
しかもこの映画が、実話という恐怖も抱えており、再三言うが、感動映画というよりは一級のホラー映画である。
まぁーナオミ・ワッツが出演しているあたり、ホラー映画であることは固いが。
そのナオミ・ワッツの演技も勿論ホラーである。(笑)
お涙頂戴要素クライマックス!!
しかしこの映画、予告編を見ててわかるが、結局再会する映画である。
すれ違い方が妙に映画的に凝っててちょっと笑けてしまうが、家族は上手い具合に再会しシンガポールの高級病院に見事移送される。
それまで絶望的だったが、結局再会するあたり、ちょっとバランスを欠いているのだが、実話なので、あんまり文句つけられない。
また話しは至ってシンプルであり、そのシンプルな物語をいかに生々しく痛々しく見せるかが映画の肝であり、それがホラー出身の監督のこと細かい描写により大成功している。
12歳の長男を演じた俳優の絶望感や津波直後の演技なども素晴らしく、映画全体が迫真なのだ。
また真剣に命のやり取りをしている映画なので、台詞も感動的。
父親は息子に言う。「一番恐いのは、一人でいて、周りの皆が死んだか死んでないかわからないことだ。」
確かにその通りだ。説得力がある。その父親が半裸と素足でひたすらがれきに覆われたプーケットを歩き回る姿は、すごくワイルドで人間の本質の輝きを垣間見られてカッコイイ
またタイトルであるインポッシブル。
いわゆる不可能という意味なのだが。これは配給側のアンケートに書かれていたことなのだが。
「これはどういう意味だと思いますか?」ということ。
自分は予期せぬ災害を避けることは不可能だと思えたが。
劇中内で次男と70の旦那を失ったと思しきババアとの会話で。
「星がまだ消滅しているか存続しているかの判断を知ることは不可能だ」という。
これがうまいこと映画の内容とタイトルにかかっている。
つまりどこにあるかわからないものの生死を確かめることは不可能だ。というのだ。
それは飛躍すれば、生きている可能性も充分にあり、行ってみないとわからない。実際にそれそのものと直面しなれば何も判断できないということ。
つまり希望を持ち続けることは可能ということなのだ。
(それが不可能と決まっているとは限らない。)
ふむふむなかなか深いタイトルだ。
ちなみに言語は英語だが映画はスペイン映画。
でも筆者的には冒頭ですごいーい飛行機が揺れてプーケットに着き、最後にはぼろぼろになった家族が更に飛行機に乗ってシンガポールに向かって旅立つ当たり、地獄のバカンスを描いたホラー映画感が濃厚で、まさしく災害を予期することは不可能!!と思いましたね。(笑)
いやまじで地獄ですよね。人生観も変わるよね本当に。
ムムムッ!!
映画は感動的な再会でハッピーエンドっぽいけども何故か「チューリッヒの保険でシンガポールの最高の病院を準備しました」で終わる。
そして一家は、高級病院に飛行機をチャーターして旅立つ。
これもなんだか皮肉めいている
根本的に裕福な家庭の彼ら。むしろ貧乏な人たちはその後更に感染症などに苦しんで死んで行くのだろうな…。
せめてその飛行機が爆発でもすれば最高のホラー映画になったと思うが(笑)
そのラストの部分が現実に引き戻される。賛否両論の展開だった。実話らしさが漂うが。
また音楽が露骨に感動を誘わせる作りになっていて、ちょっと鬱陶しい。
音楽一切無い方が余計に命の輝きや、現実感が増してよりホラー性が高まるのに…。
感動を誘導されているので、それで泣いた人もいれば、冷めた人もいると思う。
得点
81
思った以上に面白く、生々しくて恐かったです。
ナオミ・ワッツのおっぱいが拝めるんだけどもそれも負傷していて、全然欲情しなかった。
それを長男が見てお母さんが死ぬかもしれないと思う感じが最高でした。
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類似映画としてはクリント・イーストウッドのエスパー映画、『ヒアアフター』か。
△ヒアアフター 2010年度147本目△人格が津波の影響でおかしくなった人が出てくる癒しの映画。
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