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◎チャッピー 「ダイ・アントワードって何者だ!?」77点◎

チャッピー
アメリカ2015年アメリカ映画アメリカ

監督
ニール・ブロムカンプ
(『第9地区』『エリジウム』)
ニール・ブロムカンプ監督の長編3作目。
日本では、独自編集で終盤のゴア表現のシーンを2秒カットするというSONYの嫌がらせにあう。

蓋をあけると!!
・ロボコップ
・メタルギア
・そして謎のHIPHOPデュオ!!

というかなりびっくりな映画。
特にびっくりだったのは、『ロボコップ』の独自リメイクだったってよりも謎のHIPHOPデュオのダイ・アントワードがアーティストとしての世界観をそのまま映画に持ってきて、さらには楽曲も多数使用!!そしてほとんど主役!!
インパクトありすぎるダイ・アントワードが、映画の個性化しており、ダイ・アントワードの世界向けCMと言っても過言ではない。
ダイ・アントワードってなんだ?
ダイ・アントワードは南アフリカ出身のHIPHOPデュオ。
ぶっちゃけ夫婦。
しかも劇中でも本名で登場する驚異的な待遇。
南アフリカ出身で、『第9地区』『エリジウム』でも南アフリカの貧民街を舞台にしてきたニール・ブロムカンプ、今作でも舞台を南アフリカのスラムにするほど、南アフリカを愛する監督。
監督以上に世界的に南アフリカの流儀を披露している。


ヨーランディの独特なロリポップな歌声が、まるで海外が描く日本のロリアニメを彷彿させる。
そんな倒錯した世界観でもやっていることは、レディガガ級にぶっ飛んでいる。
HIPHOPというよりもEDMぽい。まぁーレイヴっていうっぽいが。

ただこのダイ・アントワードは、 MIAなどにかなり影響与えていると思う。
同じスピリットを持った監督とのコラボということで、大抜擢のようだが、映画のインパクトはチャッピーよりもダイ・アントワードの方が上だったことは、賛否両論だろう。
またこいつらのインパクトが強すぎて、変な髪型すぎる最悪なキャラのヒュー・ジャックマンやシガニー・ウィーバーや『スラムドッグ・ミリオネア』の主人公の印象が薄い。
ほとんど『ロボコップ』
監督のベストムービーの『ロボコップ』。
冒頭の始まり方。テレビ番組の流用やロボコップの投入。
そして終盤登場する二足歩行型ロボット。
自分は初代『ロボコップ』を見てなかったので、二足歩行ロボットはメタルギア月光からのアイデアかと思ったけど、もはや否定できない。
SF小説っぽい展開あるよ。
ここまで色々と問題のある作品だが、終盤の展開はびっくりした。
え?そんな展開なのーーーー?
と。
かなり禁忌なことしてますが、少し丸投げなとこは『第9地区』にも似ているが。
SF的にはかなり興奮したので、大満足でした。
それでもニール・ブロムカンプは最高だった!!
色々と問題のある本作。
でも全体的にはウケるシーンが山ほどある。
特にダイ・アントワードの絡むシーンはぶっ飛んでる。
銃はこうやって狙って撃つんだ!!
とか言っているのに片手で斜め上から撃つ。
しかも照準サイトついているのに全く利用しない。素晴らしい。
またヨーランディの使う武器などがピンク色に染まっている。
素晴らしい。
そういうのはなかなかお目にかかれない。
さらには、チャッピーの魔改造。
スラム使用に色々塗装される姿には、かなりのフェチ心をくすぐる。
しかもそれを4Kで撮っているんだから、表面処理までしっかり見える。
そういうとこが、本当にマニア心をくすぐる。
『エリジウム』もそうだった。
そういう意味では、彼の個性だったゴア表現のカットは悲しかった。
しかもあのシーンでは、ヒュージャックマン演じるキャラが、遠隔操作で戦争をするというゲーム感覚の人殺しをするシーン。
代理でボタン1つなら人間は簡単に狂気に走れる。現実が現実じゃないと錯覚させる。
そういう象徴的なシーンだったと思うので、非常に残念だ。
ムースのデザインも最高だった。
あと終盤の、ここは見せ場!!ってとこではスローモーションを多用して、英雄感を出す。
それの十八番ってマイケル・ベイとか、トニー・スコットとかだったのに、それに達している。
さすがおたく監督だ!!
というわけで、誰がなんと言おうと、『チャッピー』は最高です。Blu-ray買います。
もし独自カットのままだったら買いませんが。
ちなみに4Kで鑑賞しましたが、テレビ報道シーンなどはわざと荒くしており、ずっと4Kってわけではなかった。
あとPS4がスーパーコンピューターになるのは、ツボだった。
メモ得点メモ
物語の面白さと上映時間 8/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 6/10
キャラクターの魅力 8/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 8/10
音楽 8/10
俺の趣味 8/10

77
てかこの映画の類を見ない個性はぶっちゃけダイ・アントワードのおかげです。
ダイ・アントワードに対して何も思わなければ、『第9地区』と『ロボコップ』を足して2で割った映画にしか思えないだろうなと。
やっぱり洋楽好きの筆者としては、ダイ・アントワードが持ち込んだぶっ飛んだ世界観は見応えあった。
マニア心をくすぐるこだわりの映像演出も久しぶりに燃え上がった。
ちなみに音楽はハンス・ジマー。
ダイ・アントワードとのコラボをしたのはジマーさんだったわけだw
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