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◎別離 2013年54本目「分離の前に起きた問題。」82点◎

「あ。意外とイランって東京と同じ街並なんだね。」

$『A Little his REDEMPTION.』自称映画オタクの映画感想部~season 7~-別離
イラン2011年イラン映画イラン

感想
べつ‐り【別離】
わかれること。別れ。
A Separation
1 分離, 分割, 区分, 区別;離別;離脱;隔絶
2 分離箇所, 分割線, 分離点;割れ目, 裂け目, 穴.
3(…との)別離;(夫婦の)別居⦅from …⦆;離職;除隊;放校.
جدایی نادر از سیمین‎
分離(Google翻訳)〔分かれ離れること〕
というわけで、一番上が、日本のタイトル。2番目がアメリカのタイトル。3番目が原題とその意味。
まぁーいきなり何言い出したかと言うと、タイトルが主題か!?ってこと。
なんだか見ていて違和感があったから、変だなぁーと思って。
と考えてみてもそれが一致するとは限らなかった。
映画の冒頭ことこそは、ある夫婦、ナダル(男)とシミン(妻)の離婚調停から物語は始まる。
しかし映画は、そこから違う方向にシフトする。
重度の認知症を患った父を持つナダルは、それの保護を見ず知らずの人に預ける決断が出来ず、血のつながりは無いが、親戚に強引に任せる。
結果的にその世話は失敗してしまい、世話をしていた人とナダルは喧嘩をしてしまい、ナダルが原因かどうかはわからないが、世話をしていた人は、流産してしまい、その罪をナダルは問われる。
もう『別離』なのかどうかわからない社会派で生真面目な映画。
一番評価すべきは、この映画。イラン映画にしては、上質な味わいの文系映画であるということ。
素人目線からするとまずそこに目がつく。
この手の映画はよくアメリカのアカデミー賞とかにノミネートする低予算系の映画、サンダンス映画祭とかにも出てそうな雰囲気の社会派映画。
それを普段見たことの無い、ヨーロッパではなく中東からやってくるとは思わなかった。
程度しか感想が抱けなかったりする。
この映画には、男女の問題やイランの社会問題を内包しているらしいが、そこまでピンとはこなかった。確かに日本とは裁判のスタイルが全く違うと思う(家庭裁判所です。)けども人間は人間。
強いて言うなら、イランがこんなに現代都市で、宗教が違えど同じ問題を抱えて苦しんでいるというのを知らなかったというのが本当に本音。
確かに女性が軽く見られる傾向にはあると思うね。映画に発端も父親と妻どっち取るの?見たいなとこで離婚が始まり、夫は「当然父親です。」っていうのもあって、日本ではかなり平等になってきたけど、隣の国の韓国は父親の立場が凄く偉いっていうのを映画でよく目撃した。
そういう文化がイランにもあるんだと思う。
また映画の承の部分では、介護にあたる女性を主軸にし彼女が如何に虐げられているかを主張するようにも見える。でもちょっと感情移入は難しいと思う。
ラストシーンも味わい深い。
あとは、妻のシミンの赤毛具合が気持ちよく。きっと下の毛も赤いんだろうなぁーという邪推をしてしまう辺、パンチ力がある。
しかし思った映画と違い、あまりシミンは出てこない。出てくるのだが、ナダルの事件に随伴する程度でしかない。
そもそもこれ面白い、面白くないの判断は、その人の映画の趣味に大きく別れると思う。
なんせ地味。
根本的に人間ドラマで、それでいて映像の編集や映像が丁寧。
だが特徴があるわけでもなく、印象は薄い。
流石渋谷のル・シネマで公開するだけあって、文化系マダムが好きそうな映画だわ。(今見たら『マジック・マイク』ここで公開するらしい?男性ストリップ映画だから?)
前に見た『レイチェルの結婚』『エレジー』もいまいち口に合わなかった。
文化系な人なら絶対楽しめる。
アイマックス映画大好きな人には、全く勧められないので注意。
いや丁寧で普通の誰でも共感できる問題を扱った映画ではあるけどね…。
得点
82
根本的に出来は良い。上質文化系!!
ただどうだろうか、外国語映画賞だから、すごくショッキングな映画だ!!とか思ってみると地味過ぎて、肩透かしかも。あとは別離ってタイトルのわりに主題は違うような…。
私的感想では、違う国の文化の絶妙な違いと絶妙な共感が面白かったです。
あと赤毛のおばさんの下の毛が気になりました。
この映画は売れると思ったのかBlu-rayが存在する。二度は見たくないが…。
別離 [Blu-ray] 4000円

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