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◯【感想】ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅 「映像が主役だったのかも。」75点◯

2014年35本目 3月2日劇場鑑賞
「たまにはこういう映画に浸りたくなる。」

ネブラスカ
アメリカ2013年アメリカ映画アメリカ

あらすじはこちらから
ツボにはまった。
『サイドウェイ』よりも『ファミリーツリー』で低予算視点での娯楽ヒューマンのヒットメーカーに仲間入りしたアレクサンダー・ペイン監督の最新作がさりげなく劇場公開し、さらにさりげなくアカデミー賞にノミネートされ、批評家など一般観客からも高い評価を得ている本作『ネブラスカ』を迷った挙げ句に『ダラス・バイヤーズクラブ』と二本立てしてきました。
なんか面白かったです。
始まってからは、白黒で、しかも有名な俳優が全くと言っていい程出てこないとも言える本作に、淡々として脈絡のなさそうなストーリーに120分も耐えられるのか?と頭を抱えたのですが、見てみると映像がすごく良い。
この映画白黒なわけで、その理由はアレクサンダー・ペイン曰く、「一目見て象徴的で典型的」にしたかったようで、つまり映画の映像の情報を極限まで少なくして、その元々のあるディテールをより表現して、観客に映像を楽しんで欲しかったんだと私は思います。
つまり見ていて思ったのですが、この映画、話よりも、アレクサンダーペインが初期の作品から抱いていたアメリカの北部から中部にかけての監督自身の故郷の素晴らしい、またはどうしても伝えた語った田舎町の心洗われる風景を観客にみせたかったのではないか?と思いました。
見ていて思ったのが、建物一つでも持っている線が白黒でより際立っていて、より映画が映像が写真的な線としての見応えまた、ロードムービーらしく写される故郷の廃れながらも情緒のある風景が、近年見て来た映画と比べても逸脱で、とても興奮しました。
そうですね近年で言うと『イン・トゥ・ザ・ワイルド』や『ブロークバック・マウンテン』を彷彿させる景色あったと思います。
話、キャスト共にシンプル。
物語やキャストは面白い程にシンプル。
無名なキャストから感じさせる親近感。本当はデヴィッドはアメリカだとサタデーナイトライブとかに出てるみたいですが、それでもおれからしたら誰だろう?って感じ。
まぁー脚本の深み的には、ウッディが本当は認知症なのかも、ってのはあるけども映画はそこには触れず、(そこが現実的だよな、本当に見たくないことは見ないとことか)あくまでももらえるはずがない賞金を貰いに行くのを仕方なくつき合う家族と、それに付随してしまう嫌らしい問題の数々や母と父の昔の姿を通して開いてしまった家族の絆の溝が埋まって行く、そんな小話でしかなく、映画は最後以外はちょこっと泣かせにくるが、デヴィッドの人生観が変わったとかのエピローグなどは描かれず、ロードムービーが描かれるのみで実にシンプル。
しかし母ケイトを演じた俳優さんは、80代にも関わらず肝っ玉ババア、昔は美人という役柄を好演しアカデミー賞にノミネート。
映画の少ないパーツだけで織りなした映画らしい映画。スタジオ撮影が一切なしのように感じたし、
そういう映画的な映画が大好きというあなたは、是非見てほしい一本でした。
メモ得点メモ
物語 6/10
キャラクターの魅力 7/10
監督の映画に対するビジョン 9/10
音楽 8/10
俺の趣味 8/10
75
シンプルな映像に浸りたいならおすすめ!!

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