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◯【映画 レビュー】ちはやふる 上の句 【75点】◯

ちはやふる 上の句
日の丸2016年日本映画日の丸

監督
小泉徳宏
(『カノジョは嘘を愛し過ぎている』『タイヨウのうた』)
近年多すぎる漫画原作の映画化作品のしかも前後編映画作品というわけだが、ツィッターなどを含めてもSNSでの映画ファンたちからの評判が非常に良かったので、後編公開日に一気に鑑賞してみた。まずは上の句。
漫画は09年と10年のまんが大賞とこのマンガがすごいという賞を受賞した作品で現在も連載中で現在33巻まで既刊しているようだ。
内容は競技カルタをする高校生の生活を描いた作品。
馴染みのない競技カルタですが、だいたい日本人なら古典の授業でやったことのあると思う、百人一首を競技としてやる人たちの話。
主演にはまだ17歳の広瀬すず。
高校生が高校生を演じるわけで、よくある20歳以上の人が高校生を演じるような粗末なことにならない最高の利点のある本作!!
監督は、陰ながら評判の良さが囁かれていた『カノジョは嘘を愛し過ぎている』とYUIの出世作『タイヨウのうた』の小泉監督
スポ根部活映画!!
今作は、最近量産されている少女漫画の映画化とは若干違う。
主人公は女で、男二人が彼女を取り合う内容ではあるが、そのガジェットである競技カルタが凄まじく高いアクセントになっており、カルタを取る一瞬の動きをスローモーションで収めるなど、白熱した戦いを演出しており、恋愛そっちのけのガチスポーツ映画としても普通に面白い。
その緊迫した一戦一戦の高い集中力に疲弊するキャスト陣の表情や部活という青春真っ只中のまっすぐな気持ち一つ一つが映画を彩り、爽やかな汗が非常に気持ちいい。
また部活作りから始まる本作は、部員集めというなんとも楽しい展開や、部の仲間との結束固めと熱くて涙なしでは見られない展開が山ほど。
個人的には、勉強しかしてこなかったという机くんがカルタ初心者を体現し、また運動が出来ないながらも何かをしたいという人視点が観客に近く思いもよらずかなり泣けた。
また個人的にすごくよかったのが、広瀬すずの17歳のまっすぐな気持ちが映画に内包している気がした。
映画の中にティーンの眩しさ、まっすぐさ、そう言った一瞬しかない青春の輝きが詰まっている気がした。
その他のキャラも初々しくていい。
(自分も高校時代の部活のことを思い出してしまった。あの時はなんか一直線だったなぁ。やる気なかったけど。)
広瀬すずは可愛いとは思うが、演技うまいとかそういうのは思えなかった。
演技面では、肉まんくんがなかなか味ある気がした。
(調べると意外とみんな大人なんだね。)
日本の文化をエンタメに落とし込んでくれてありがとう!!
日本の映画ファンとして、こういう興行を稼ぐ映画に日本文化を描いてくれるのは非常に嬉しい。
本作では百人一首マニアも登場し、劇中ではその歌の解説を行い、物語のキャラの心情に寄り添ってくれる。
これを見て短歌の魅力などを感じさせてくれるひいてはちょっと頭良くなった気がする。
古典の間口を広げてくれる。
もうねありがたり、学生時代に見てたらなんか変わってたかもしれない。
セカチューを見ても変わらなかった。笑
というわけで本作は、テンプレート的ではあるが、全国大会東京予選までを描いてくれているわけで、でも作った部活がそのまま全国行くってそれなんかどうなの?っていうよくある少年漫画ふうなんですけど、まぁ競技人口少ないからありなのかな?って思うけど、まぁ無理だよな普通。
あと巨乳ちゃんがいればもっと嬉しかったなぁと思う。
映像は、近年の少女漫画の映像化同様やたら淡い映像になっていて、ちょっと微妙。
大事なとこでカルタが人に飛んでいくのは結構好きです。
メモ得点メモ
物語の面白さと上映時間 8/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 7.2/10
キャラクターの魅力 7.5/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 7.5/10
音楽 7.5/10
俺の趣味 7.5/10

75
音楽はお茶のCMのような感じでした。
日本映画って結局虎の威を借る狐で原作が良いとこからスタートして、それをそぎ落としてしまうわけで、その分を広瀬すずやキャスト陣の若さで乗り切ったような気もするが、やはりオリジナリティが欠如してしまうんだなと改めて点数をつけるという無粋な行為をして気がついたわけでした。
なぜか検索では劇場名 ユナイテッド・シネマズ イオンシネマが上位に舞台挨拶?

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