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◯【映画レビュー】COP CAR/コップ・カー【76点】◯

COP CAR/コップ・カー [Blu-ray]
アメリカ2015年アメリカ映画作品アメリカ

出演
ケヴィン・ベーコン
(『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』『ミスティック・リバー』『アポロ13』『フットルース』)
映画ファンの中で話題だったので、レンタルして鑑賞。
監督は、ジョン・ワッツ。
テレビ映画などのテレビ畑出身の人のようで、今作のおかげかどうかはわからんが、マーベル・シネマティック・ユニバースの仲間入りしたスパイダーマンのリブート作品の監督に就任した。
あらすじは、家出した悪ガキ二人が、その道中で見つけた鍵が開いたもぬけの殻のパトカーで遊び倒してたら、鍵も見つかって、そのままドライブ開始!!
でもそのパトカーの持ち主は、人殺しも薬物取引も行う悪徳警察官だった!!
悪徳警察官を演じるのはシニア手前のケヴィン・ベーコン!!製作総指揮も行ったぜ!!
悪徳警官VS悪ガキかと思いきや、事態は思わぬ展開に陥ってしまう。
二人の悪ガキを主軸にした、シュールとも言える乾いて余分なものがないシナリオとアメリカの田舎の荒野。
思わぬ二つの要素が終盤を不条理な展開へと見ている側を誘ってくれて、悪ガキの家出は、絶対的な悪の存在や銃と車というアメリカを構成するもの真理をする高いカタルシスを悪ガキを通して教えてくれる。
あまりにも乾いていて真っ黒な展開に、コーウェン兄弟の映画を思い出さずにはいられなかった。
『ズーランダーNo2』と二本立てしたから衝撃に麻痺してしまい、イマイチ淡白な映画を見たな程度しか思えないが、語りがいのある青春犯罪巻き込まれ映画だった。
パトカーや銃で遊ぶ10歳の少年二人の遊びに対する自由さが、素敵で、無鉄砲で行き場のない旅が『スタンド・バイ・ミー』を思い出させるが、カタルシスとしてはやはり根底にアメリカという悪への批判なんだろうな。
渋い映画だった。
メモ得点メモ
物語の面白さと上映時間 8/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 8/10
キャラクターの魅力 7/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 8/10
音楽 6/10
俺の趣味 7/10

76
あっさりとしてるけど面白い映画だった。
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