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◯ジョン・カーター 2012年度73本目◯「緩いSFアクション大作がここにある。」

「尖っているとこが無さ過ぎるのが痛い。」

$『A Little his REDEMPTION.』映画オタクの映画批評~season Ⅶ~-ジョン・カーター
アメリカ2012年アメリカ制作アメリカ

監督
アンドリュー・スタントン
(『ウォーリー 』『ファインディング・ニモ』『バグズ・ライフ』)
出演
テイラー・キッシュ
(『バトルシップ』『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』)
マーク・ストロング
(『裏切りのサーカス』『シャーロック・ホームズ』『ロビン・フッド』)
予告編

あらすじ
1880年ぐらいの南北戦争後のアメリカ。
ジョン・カーター(テイラー・キッシュ)は南北戦争で南部軍の指揮官として戦った。そんな彼が謎の突然死を遂げたのだった。
彼は莫大な遺産を残しておりそれを甥のエドガーに譲るのだが、一つ条件があった。それはジョン・カーターの死体を密封された墓に埋葬し誰も入られないように管理すること。
その不審な死と異様な遺言に興味を持ったエドガーはジョンの日記を発見しそれを読み始める。
1870年ぐらいのアメリカ。ジョンは軍に捕まっておりアパッチとの戦いに徴兵しようとしていた。だがジョンはそれを拒み逃走。追いかけたジョンをスカウトした男は負傷してしまう。
二人は穴蔵を見つけそこに入るが、そこには黄金があった。スカウトした男は徐々に弱って行く中を確認しに行ったジョンは、そこで謎の男に出会い戦闘になる。その男を倒したジョンだったが、その男が持っていた装置を手にするとジョンは、火星に移動していた。(ジョンは気づいていない)
火星では人間型の住民が2種類して対立しており、また緑色のエイリアンはその人間同士の戦いを傍観していた。ジョンは緑色の軍団の族長に見つかってしまう。逃げるジョンだが、ジョンの体はスーパーマンの如く驚異的な力を発揮する。驚いたエイリアンたちはジョンを捕まえることにする。言葉が通じない状況に困惑するジョンだが、結局捕獲されてしまい、彼らの集落に行くのだった…。
2012年9月2日鑑賞
感想
エドガー・ライス・バローズ原作の古典的SF小説『火星のプリンセス』の映画化作品。
とりあえずitunesでレンタルして吹き替え版で見た。
お金と時間がもったいないので劇場公開時は敬遠した作品。
てか原作のエドガー・ライス・バローズって、『ジョン・カーター』本編でジョン・カーターの甥として出てくるのよね。(笑)
つまりこの日記をそのまま小説にしたという後日談かしら?(笑)
時代設定が明確じゃないかもしれないけど、これ映画内に扱われてる時間は130年前ぐらい。
文字にしてみるとぶっ飛ぶぐらい古いよね。
そういう真面目な要素無視して娯楽要素を追求した?と言うか、調べるまで知らなかったけど監督がピクサー作品の有名アニメを監督した人でこれ、結構驚き。
『ミッション・インポッシブル4』のブラッド・バードに続き、実写監督に移行しているけど、本作は『MI4』程の評価は得られず、監督のアニメ出身の経験を公開当時はどこも注目していなかったと思う。
観賞後の今思えば、本作は、アニメーション出身らしいコミカルな演出が多用されていた。
 先に監督の作品を紹介するとピクサーの世界的大ヒット映画『ファインディング・二モ』。この映画を好きな日本人は結構多いと思う。
またその他の重要作品では『ウォーリー』もこの監督の作品で、映画界においても今でも非常に高い評価を得ていることは、皆さんご存知だと思う。
そんなアンドリュー・スタントン監督の実写初監督が、本作『ジョン・カーター』になっているのだが、これが独立ではなく、ピクサーの親会社、ディズニーとしてのデビューなんだけど、これが失敗に終わり興行も大失敗に終わってしまったから怖い。もっと配給が威厳のある稀代の映画の如く宣伝するのではなく、ピクサー出身の監督の柔らかい映画といことで、ほんのり宣伝すれば良い感じだったのでは?と今では思う。
んで、そもそもこの映画に『スター・ウォーズ』『アバター』の原点がここにある。みたいな感じの威厳ぷんぷんの独創的な内容になっているか?というと、実際全くそんなことはない。
むしろ映画の作られた順番が後なのに、原作は100年近く前ということで、色々時代遅れである。
そこを補うのがディズニーらしさとなってしまえば、威厳なんてものはなく、とことん親しみやすさを追求した形になっており、またアニメ監督のアニメだから許されたコミカルさは、より映画をゆるいものに追求しており、後味も良い軽食のような映画に仕上がっている。
しかしこの映画の賞味は2時間以上もあるという矛盾。そこに焦点を合わしてもこの映画がいまいち成績悪かったり、評価が低かったりも当然だと思う。
逆に自分としては、むしろこの映画が好きだったりする。(笑)
 なんせ緩いのだ。映画自体にそこまで緻密な設定は感じられない。100年前のSFらしくそこまで入念に中身を作っているとも思えず、その場のノリだけで強引に魅了しようとしている感じがある。なんせ主人公は黄金を見つけた直後、うっかり禿を倒してしまい火星に行ったら、地球人は火星では能力値が5倍というおまけつき。そこでジョン・カーターの元来の人間性と相まって、ジョンは、アメコミのスーパーヒーロー級の大活躍をしてしまうという、どこまでも安い王道娯楽大作なのだ。
しかも急遽登場する緑色の『スターウォーズ』のグリーバス将軍のロボット部分をとったようなキャラクターたちは、いまいち人間よりだし、しかもキモイ。
挙げ句に翻訳こんにゃくを食べさせられたジョン・カーターは言語をその場で習得。
そのまま幼稚とも言える展開になり、気がつけばジョンは火星の姫様と恋に落ちている。
むしろそこまで単純明快で快活だとなかなか好きな映画だ。
結果的に禿が悪い奴なので、ああマーク・ストロングさんね。(笑)
全部無かったことにされて、現実に引き戻されてしまう…。え。でもまぁー最後には、してやったりな展開になって…。(笑)
となんとも緩い、どっかの3分ぐらいのコマーシャルのような内容を延々と2時間以上流して、ヤフーって感じでテンション上げて物語を解決させる快活な今の時代に珍しい、主人公がとことん強い系の映画なのだ。
うん。酷評自然。
メカデザインが微妙だったり、火星に酸素あんの?あの禿の親玉攻めて来ないの?てか甥が原作者かよ。つかディズニー今後大丈夫かよ?メリダもなんかこじんまりしてたけど。と色々ツッコミどころ満載で、あれ火星にも『プロメテウス』に登場した宇宙人来て黒い液体飲んだんだ。
つか悪役の適当な王様の人、個性薄いしそもそも華ないな。
ともう本当にグダグダな感じですが、そんなグダグダな感じでも鑑賞してそれなりに楽しめるので、それなりにオススメです。
メモ得点メモ
7
ジョン・カーターをペットと思っている怪物がとても動きが素早くてミニラみたいでとても可愛かったです。あとテイラー・キッシュの眉毛が嫌い。
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メカデザインが微妙なので買わない。一つぐらい飛び出ているのが有れば良いのに、唯一飛び出てるのって妙に緩い所なんだよね。それ以外は完全に無難だから完全に埋葬されそうな映画です。
ジョン・カータiTunesでレンタル500円なりよ。
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関連項目
☆プロメテウス 2012年度61本目☆「リドリー33年ぶりの『エイリアン』は最新技術たっぷり」

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