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☆ミラーズ・クロッシング 2011年度72本目☆

「コーウェン兄弟の劇場3作目にして、本物の有能な映画監督であることを一般の人に公になった。」

$A Little his REDEMPTION.~season Ⅵ~-ミラーズ・クロッシング

アメリカ1990年アメリカ制作アメリカ
監督
ジョエル・コーエン
(ノーカントリー、シリアスマン、トゥルー・グリット)
出演
ガブリエル・バーン
(ユージュアル・サスペクツ)
ジョン・タトゥーロ
(トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン)
スティーブ・ブシェミ
(アルマゲドン、ファーゴ、アダルトボーイズ青春白書 )
予告編

霧あらすじ霧
1920年代のアメリカニューヨークが舞台のお話。
トム・レーガン(ガブリエル・バーン)は、街で一番強いアイルランド系マフィアのボスのレオの右腕だった。二人は固い絆で結ばれており、上下関係のない関係でもあった。
だが彼らのもとにライバル関係であるイタリア系マフィアのボス、ジョニーがやってきて、八百長を邪魔するバーニーというチンピラを殺してほしいと懇願するが、レオはそれを断るのだった。
なぜならバーニーはレオの恋人のヴァーナーの大事な弟なので、恋人を愛している彼にその決断が出来なかったのだ。
しかしトムはヴァーナーと関係を持っており、そのことを秘密にしていた。
賭博に負け借金まみれのトムは、ヴァーナーと夜を過ごすが、翌日レオから連絡がくる。
それはヴァーナーのボディガードとして尾行させていた部下が死体として見つかったのだ。
それが原因で、レオとジョニーは対立し、抗争が始まってしまうのだった。
困ったトムは、真実をレオに告げるが、レオとトムは仲違いをし、捨てられたトムはジョニーの方へ行くのだった…。
2011年9月26日鑑賞
霧感想霧
TSUTAYAの発掘特選レンタルに新規にコーエン兄弟の映画が選ばれたので、速攻レンタル!!
1990年、2011年からすると21年も前の映画で、コーエン兄弟の劇場監督映画3作目。
「ブラッド・シンプル」に始まり「赤ちゃん泥棒」そして今作「ミラーズ・クロッシング」となり次に「バートン・フィンク」となるわけです。
先日は、「赤ちゃん泥棒」を鑑賞したので、なんだかコーエン兄弟の作品は全部見ているような気がしましたが、まだ見ていない映画も多いようです。
とりあえず言えるのは、コーエン兄弟の映画は全て「映画」として価値が高い。
その彼らの全ての作品に共通する独特のブラックユーモアと見る側を圧巻させるカメラワークのテクニックその技術力の高さは3作目では既に昇華されており、「ミラーズ・クロッシング」はもの凄い映画になっている。
現在から考えると有名な俳優はいまいち出演していない本作だし、タイトルはミラー十字路という林道の十字路でいまいちピンと来ない。
だが本作の蓋を開けると監督三作目とは思えない驚愕の世界観が存在していた。
本作は映画概要の前情報何も無し、しかも唐突に始まるのだが、驚くことに現代劇ではなく、20年代のアメリカが舞台のギャング映画だったのだ。これはミラーズ・クロッシングというタイトル兼コーエン兄弟の映画からは想定できない映画になっている。
だが凄いことに本作は20年代のアメリカの時代描写を上手く本編に内包していながら、コーエン兄弟らしいブラックさも含まれまたギャング映画でありながらも結局は、従来通りの主人公がトラブルに巻き込まれる型の映画で、どんな形であれ彼らの映画である。
そこに素晴らしい音楽やら、時代背景やら、物語の着想やらの技巧さが相まっており、彼らの映画の中でも最高点に達しているとも思う。
近年で言うと、「トゥルーグリット」に近いテイストの映画だ。
というわけで全体的な総評をし終わったので、内容の感想を書き連ねて行く。
まずは、序盤から唐突な展開で始まるわけだが、ある意味ゴッドファーザーを意識しているようにも思える構成だったが、やはりそこはコーエン兄弟全く持って及ばないことを鼻で笑いながらやっているような。
そもそも唐突過ぎて何がなんだかわからないわけで、そもそも時代背景の説明がないのには結講驚いたかな。
あとは、俳優陣の無名さもね。規模自体は大きいせいか俳優が演技は出来るけど華の無い方を選んでいるのだろうか?
とりあえず主人公の有名作品は、「ユージュアル・サスペクツ」の主人公なのだが、それ以外は特にないわけでして。
映画の前半は内容を把握するだけで精一杯でした。
珍しく音楽が雄大。
今作の良い所は音楽もあると思う。すごくパワフルで良い!!
少しずつ物語の状況をキャラ達が描き始めて、それが台詞まわしないにあるわけでなかなか理知的。そういう技術力の高さがやっぱり凄いし、丁寧に色々解説しているし理想的な脚本でもあると思う。
また何気ないシーンでも彼らの個性でアルブラックユーモアが溢れているし、カメラ構図も面白いし予算が少なくても映画を面白くする方法を正統に行っているね。
上手い脇役にスティーブ・ブシェミの起用!!これは映画ファンには嬉しい。
彼らの作品では、後に「ファーゴ」として「変な顔の人」という略称で出てきて、最悪な顛末を迎える。
その彼の配役が上手い。急に現れて速攻消える!!(笑)
そうやってB級な俳優を集めながらも皆演技が上手いのだから、手堅い上質な映画だよね。
ただそこに雄大さや壮大さ、挙げ句に時代劇としての時代背景などを考慮するとテンポがゆったりになってしまう。そうなるとやっぱり俳優の華のなさが残念思えるかもね。
また展開も新キャラが登場で更に入り組み、物語もより複雑化。まぁー根源はコーエン兄弟得意の「主人公がある状況に置かれて右往左往する」系ですけど、そこにギャングだとかの犯罪映画要素が関わってくるのが、面白いとこなんだよね!!
気になったのが、全体的に字幕が酷い
「その日がくるまでよっぱらおうぜ。」
誰も知らないだろう名言。誰も知らないのは、名言じゃなかったから。むしろ痛いだけです。
「君のひとみに乾杯」
も訳者が独自に生み出したわけで。そういう方向性を狙い過ぎたのか、結講字幕に違和感ありました。
残念です。
銃撃戦ももちろんありますが、使っている銃がトンプソンだと思われるのですが、すっごくかっこいいです。
使い回し悪くて威力だけあるみたいな。なんだろう。派手だよな!!
それでもやっぱり内容が掴めないわけで、まぁー面白いけどね。それは字幕のせいかしら。
結果的には、コーエン兄弟らしからぬ(いやらしいと言えば相当らしいのだけど)しっとりとした方向で終わるわけですが、それを雄大な音楽が支えまた結果的にはギャング映画の装丁を成すわけで、かなり珍しいながらもかなり楽しめました。
メモ得点メモ
9
これは見て良かったし、かなり興奮した!!TSUTAYAの発掘良品なかなかやるな!!
コーエン兄弟の映画まだまだ見たいな。
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どっちも安いな。うーん。そんなに欲しくないかな。
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一度見たら、オレはいらん!!コレクションアイテムという非実用的な面として価値があるさ!!

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