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【短評】彼女はパートタイムトラベラー【忘備録シリーズ29】

2013年117本目 10月17日DVD鑑賞
「地味なドラマに花の冠を。」


アメリカ2012年アメリカ映画アメリカ

安全は保証されません
↑これが原題の邦訳です。
邦題は彼女はパートタイムトラベラー。なんだかSFのにおいがぷんぷんしますが、そういう映画ではございません。
見たいきさつ
近年の面白い映画が見たい。
そう思ったおれは、海外の批評サイトMETASCOREの高得点の映画で批評家数が多い作品を調べまくり、その中で本作を発見。
それがTSUTAYA限定レンタルしていたので、さっくりレンタルしてみたというわけですよ。
本作は若手の映画監督の登竜門も映画祭のサンダンス映画祭の脚本部門で賞を受賞したというので、批評家からの評価は高い。
作品としては、邦題の持つイメージとは全く違った内容であることを注意したい。
ゴリゴリの文系のヒロインが、新聞社のインターンをする。
その中の広告で謎の「一緒にタイムスリップする人」募集という記事に興味を持った編集のおっさんと一緒に童貞のインド人とヒロインと三人で、そこで取材をするってわけ。
思った以上に甘酸っぱい要素盛りだくさんの映画で、記者たちの他に広告主の不審なおっさんと交流する為に自ら不審さを演じる主人公。
おっさん編集者の初恋の再燃やら童貞喪失物語と、もはやSFとは無縁な等身大のだめ人間達の物語の果てには、衝撃のサイエンスフィクションが待っているというクソ丁寧な一本。
正直面白かった。
本当に等身大のだめなやつらの姿に親近感が湧く湧く。
そして最後には衝撃さえ感じるSF。
映画においてのスペクタクルは完成した人間ドラマにちょっとした花飾りを添えるだけで良いのかもしれない。

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