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革ジャン日記2。

書いてみると意外と長くなったので、二つに分けてみた。
その革ジャンが思いのほか素敵で、それを着てバイトから帰った時、ふと片耳のイヤホンからパンクにも近いハイビートなsum41が流れるのだった。
その瞬間自分がそうとうロックなファッションであることに気づくのだった。
自分は今や深夜の公道で孤高のロックスターだった。
今度ライブに行く時は、この革ジャンを着ようニヤニヤが止まらない。
だがしかし、自分は楽器も出来なければ、今乗っている乗り物は自転車だ。ちょっと可愛い自転車だ。
バイクの免許も持っていない。
こんなことをツィッターでつぶやけば、ロックスターになるべく努力しているdamifoだっけな?新宿あたりで頑張っている峰島くん。というミネソタにまたツィッターで嫌みな@が贈られてくる。
いやまぁおれがくそ野郎なのがいけないですし、言い返しても倫理的に間違っているので、言い返すことはできません。
しかし僕はあの瞬間完璧にロックスターだったので、ミッシェルガンエレファントの気持ちが分かったような気持ちになったし、そのバンドのファンに溶け込めるかもしれないと思ったのだったが、それもまた一つの幻想なので、全部無かった事にしよう。
ただ唯一正確に言える事はある。
そもそも何故皮じゃんを買ったかと言えば、あのガウンだかダウンだかのマッチョスーツが横行する現代の中で、少しだけ本物さを出したかったというロックな気持ちがあったわけだ。
帰り道、前方から来る人が自分と同じような細身のラム革のレザーを着ているのか目を凝らしているとそれがマッチョスーツだった時の愉悦感は素晴らしい。
そして何よりも細くて薄いのに、すごく暖かい。
さすが4万円のバーゲンだぜ。
おれは負債を背負ったが人間ランク上がった気がするゼ!!ヒャフー!
という革ジャン日記だった。
しかしまだ誰にも「そのレザージャケット素敵だね。」と言われていないので、おれは負け組。

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