オアシス:スーパーソニック

「ワーキングクラスヒーロー」

イギリス2016年イギリス映画作品イギリス

1991年から1996年のオアシスのリアムとノエル兄弟の仲が良かった頃の時代のオアシスの成功を描いたドキュメンタリー映画。
オアシスのドキュメンタリー映画が日本公開したので、鑑賞してきた。
当時の貴重な映像(いつ撮ったの?しかも結構ちゃんと撮ってたの?)をつぎはぎして描き出すオアシスの空前の大成功と当時のオアシスの実態。
自分が音楽を聴きだしたのが00年代ぐらいからで、オアシスのムーブメントも終わり、アークティック・モンキーズ等のインディロックが台頭してきた頃で、オアシスやビートルズの全貌に関してはピンとこない。
そんなわけで勉強も含めて鑑賞したが、なかなか面白い。
映画の節目として96年の2ndアルバム『モーニング・グローリー』発売後に行ったネブワースの2日間のライブで屋外最大の25万人を集めたライブで、そこまでのスターダムに駆け上がったオアシスの一部始終が描かれるという形。
本人たちのインタビュー映像はないが、メンバーそれぞれのナレーションや、ギャラガー兄弟のお母さんのインタビューなど、本人たちが協力的に作品を作っている。
映画は、クライマックスであるネブワースの25万を動員したライブの幕開けから始まる。
たった5年でスターダムに上り詰めた彼らは、一体どうやってここまできたのか。
オアシスはどうやってできたか、ギャラガー兄弟はどうやって育ってきたのか?
映画は兄弟の生い立ち、そしてバンドの誕生を描いていく。
オアシス自体は、96年以降も続くが、映画は96年で終わる。
96年以降、やはり二人は不仲でさらにスキャンダルは絶えず、バンドメンバーも交代を繰り返し、09年にはギャラガー兄弟の不仲は取り返しつかないものになあり、解散を迎える。
映画は当時の映像をうまくコラージュし、さらにはちょっとしたアニメーションでコミカルに演出し、飽きさせることない作風になっていて面白かった。
またナレーションもビックマウスの対照的な二人が、ウィットに富んだ冗談を多数交えてくれて、飽きさせることない。
映画というかオアシスというバンドの面白さは、やはりリアムとノエルの兄弟なんだなと。
労働者階級出身で、父親は離婚し母親に育ててもらい、三人兄弟の次男と三男の二人。
昔から音楽が大好きでギター弾いては、葉っぱやってたノエルさんと対照的に運動が得意で、イケメンだったリアムさん。
喧嘩で怪我したことをきっかけにギターを始めてバンドを組んだリアムさん。
ノエルさんは働きながら、音楽やりつつ、バンドやっていたけど、売れず。
結果的にリアムさんのバンドに入り、オアシス誕生。
すごい違和感。そもそも音楽もろくに聞いてこなくて、バカにしていたリアムがいい感じにバンドを始め、音楽大好きだったノエルがそこに加入という変な構図。
オアシス聞いていれば、だいたいわかるけど、やはり優れた楽曲はノエルが生み出してきて、それを聞いてオアシスとしても興奮しいく。
というわけで、オリジナルメンバーじゃなかったノエルが、楽曲を作っていて、ライブではリアムが歌うんだけど、どんどんノエルが台頭してどんどん態度も大きくなっていく。才能こそあるものの、幼少時に父親と別離した影響か、人に対して冷徹になっていき、モンスター化。
また元々音楽の才能がなかったリアムは、歌を担当し、多くのファンが生み出されていく中、ロックスターというよりポップスターのような。
フロントマンではあるが、楽曲等の部分はノエルが補填し、メディア等へのビッグマウスを披露し、マスメディアを利用し、オアシスを成功へと導いていく。
この二人の才能のケミストリーが、オアシスをビートルズ以来の大成功に導いていく。
やはりビートルズもオアシスも知らない、一音楽ファンとして、かなり見応えあるなぁと。
また知らなかったのだけど、オアシスはずっと薬とマリファナやってるやん。
ラリってないことの方が少なくて。
アメリカに行ってからは、さらなる成功を得たけども同時により狂ったショウビズの世界に足を踏み入れた結果、リアムさんがらりりすぎてライブ失敗したり、
その一部始終の映像等もあって、なかなか見応えあった。
ただノエルは人としてはかなり問題あるなと良い音楽を作りたかった。
音楽だけは本物でいたいというエチテュードだけは本物で、その分バンドへの態度等は厳しかったのかと。またマスコミもゴミ扱いするが、ファンだけは心底大事にするようで、そのせいで、ライブをドラッグの影響でまともにやらないリアムとは確執も出来てきたのかもしれないなと。
見ていて思うのが、オアシスのサクセスストーリーは別に他と違うというわけではなく、イギリスの低階級の人が、成功していく様、それはむしろ等身大の人の成功の物語で、天才はいると言えばいるが、人々と変わりない普通の人で、そんな彼らの、成功と紛れもない破滅が妙に普通で妙に納得できて面白いなと思う。
『オアシス:スーパーソニック』みた。結構泣けた。ゴシップまみれのレジェンドバンドには、等身大の成功と破滅の物語がある。ユーモア溢れるギャラガー兄弟のナレーションが、映画を彩る。
対照的な兄弟が本当に魅力的。
アメリカでブレイクしたらバンドも破滅(ブレイク)するは、忘れられない。
またオアシスを抜けたノエルが一人でそこそこ成功して、残ったリアムを中心としたオアシスメンバーが結果的にビーディー・アイとして活動するも微妙な評判で、結果的に活動休止。
二人の明暗含めて、面白いバンドだなと思った。
本編中のリアムが声出なくなって、ノエルが歌う時のリアムの危機感が映される様が、
面白い。
メモ得点メモ
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど  7.5/10
・映像のアプローチ 8/10
・映画の美術面 7.5/10
・キャラクターの魅力 8/10
・音楽 10/10
・上映時間と個人的趣味 7/10

76点

社会の底辺から大成功するとはこういうことなんだなぉと。

 

広告

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です