◎インターステラー 「マニア向けと一般向けをいい感じに抑えてる!!」82点◎

「知的なのにハリウッド大作ポップコーン映画!!」

インターステラー
アメリカ2014年アメリカ映画アメリカ

監督:クリストファー・ノーラン
主演:マシュー・マコノヒー
稀代の作家性が強いインディーズ映画の要素と大作の爆発や重低音、大掛かりな映像構成をまとめることができる映画監督、クリストファー・ノーランの『インセプション』に続く、オリジナル脚本作品、その主演を務めるのは、2011年から『リンカーン弁護士』『キラースナイパー』2012年で『マジックマイク』『MUD』など濃い演技と安定感を披露し、2013年には、『ダラス・バイヤーズ・クラブ』でレオナルド・デカプリオを差し置き、アカデミー賞主演男優賞を受賞。むしろこれは11年からの活躍を含めて、ごくごく当たり前のことと思える。
そんなマコノヒーの2014年の唯一の出演作。
この二人の生み出した壮大なSF親子愛映画が『インターステラー』だ。
相変わらずの独特な世界設定の一作。
『インセプション』では、人の夢の中に入ることができるという、ものすごい設定を平然とアクション大作映画でやってのけたノーラン監督。
今作では、地球が滅亡の危機に瀕している。
週一回ペースで重力?磁気異常?のせいで、砂嵐がどこでも起きるやばい世界。
その結果、農作物は瀕しに陥り、謎の伝染病のせいで作物は、死滅の一歩で、全世界で食糧危機なわけ。国自体も機能していないのかね?
もとNASAのパイロットのクーパーことマシュー・マコノヒーは、壊滅していく文明の中、唯一意味のある職業である、農夫として、唯一の穀物のトウモロコシを育てている。
(ちなみに月面着陸は、ソ連に宇宙開発費を増大させるために、アメリカの捏造になっている未来)
やべぇ。映画見てて違和感なかったけども文章にすると相変わらず無茶苦茶だ。
それでもハイテク機器が大好きなクーパーさんは、インド軍のUAVを見つけて貴重な食料を踏み倒して、回収しに行くのだ!!(ものすごいおかしなシーンですが、大作映画なので、アクションの導入部分として必要なのです。笑)
そんなクーパーさんは、奥さんを病気で亡くしているので、家族はとても大事!!
特に幼い娘には、家族が必要。長男はこのディストピアに夢よりも生きることを選択するドライな人。
そんなクーパーさんですが、謎のメッセージに導かれて、NASAの生き残りと合流し、新たに住む惑星を見つけるべく、家族を残して、宇宙に旅立つのでした。
類似映画って『アルマゲドン』とか『ザ・コア』とかじゃないですかね?
相変わらず、作品の中盤とか引用とかが知的で、今作も中盤に出てくる、ワームホールとかブラックホールやら黒板に出てくる数式、出て来るロボット、宇宙船などなど、その道のプロたちにアドバイスをいただき、現実に近いものを表したとかで、相変わらず知的なサブカルでありながらメジャーでもあることに長けた素晴らしい映画監督の作品ではありますが、根底にあるモチーフはマイケル・ベイやジェームズ・キャメロンと一緒!!
2010年代を代表する大作映画の形を変えたクリストファー・ノーランであると思うわけですが、映画を知的にしてても結局は、地球の危機を現農夫が救うということやら、NASA残党の会議室の隣に、宇宙船工場がドーン!!
重低音がドーン!!
地球の危機なのに、暴徒がいなーい!!
アメリカ万歳!!
ドーン!!
という根底のスピリットは、『アルマゲドン』なんじゃねえか!!
映像の知的さは、ファンタスティックの真逆で本当にいいんですが、その後の映画の展開で、ディザスターな展開で、乗組員がとりま無駄に死ぬ。
どうしようもないやつがでてきて、ハプニング!!
などなど、著名な難解なSF映画『2001年宇宙の旅』だったり『ソラリス』だったりの要素やら『ドニーダーコ』風な展開だとかをすげぇわかりやすく描いて、こいつはHALか?みたなキャラがアメリカンなノリだったりと、この内容なのに、すげぇわかりやすい。
知的なのにメジャー。
相変わらずの虚勢を張ったバカな映画を生み出してくるノーラン!!
マシュー・マコノヒーに泣かされる。
ノーランの映画は、主演俳優がいい。
バットマンシリーズでは、クリスチャンベール。
インセプションではデカプリオ。
プレステージではウルヴァリン。
などなど。
今作でもマシュー・マコノヒーが孤独な無音の宇宙を一人の出稼に出てしまった父親という立場で、宇宙という独特な世界設定で、時空を超えた悲しみを体現しながら、超SFな展開の中でも愛を貫く父親の姿で、滅茶滅茶な設定も乗り越えてくれる。
これが映画のあるべき姿だ。
でもこの大筋全部無視で、人間の感情論に落ち着くあたりは『インセプション』でもそうで。
夢の世界だとか、インセプションは成功したのか失敗したのか?よりもディカプリオが奥さんの幻影に打ち勝って、子供のもとに帰る物語に仕立てたのと一緒で、地球破滅の危機を宇宙に行って解決するって物語を、娘と父の感動ストーリーに錬金術しちゃうっていうもの、本当に変わらない。
結果、映画的には、愛の物語に着地して超ハードSFはマニア向けに解決している。
むしろ映画マニアからすれば、その家族愛に帰結するあたりが、この映画の一番の問題でもあるけども、マコノヒーの演技が素晴らしくて、気にならない。
本来ならその後の世界やらの辻褄を考えれば、おかしくてしょうがないんだが、映画は感動的だし、世界設定も面白く、難解なSF映画のいいところをわかりやすく描いているし、相対性理論とか知らないでも問題なし。
そういった、マニア向けと一般向けをいい感じに抑えていて、圧倒的な重低音を観客に浴びせることで、非常に高い満足度を多くの観客に与えてくれる。
クリストファー・ノーラン監督はとても有能!!
キャストについては何も言っちゃいけない!!
感想を書く上で、キャストの話はしちゃいけない。
展開的に中盤以降の宇宙の話もしちゃいけない。
これを行ったら、映画を見る人の楽しみを奪う。
自分は、見てて驚いた。え?お前も出てくるの?あんたその役だったの?
みたいな感じで。
テンポが早いシーンと遅いシーンのバランスが悪い。
例えば、宇宙船、発射までのプロセスはとても短い。
『アルマゲドン』なら石油採掘員の悪戦苦闘する姿があるが、この映画にはない。
なのに後半のある星での展開が長い。ここは娘が絡んでこない、新キャラとの展開で、ちょっと大筋とずれている。でもこの感じは、こういうSFものでは大事な要素なのかもしれない。
でも映画的にここは興味が失せた。
そういうシーンの積み重ねで、長すぎる上映時間を削ることもできたのではないか?と思う。
朝9時の映画を見て13時ぐらいになっていた現実。
映画にそこまで時間を省けるのは、マニアぐらいだろう。
本当にこれは問題だ。
ラストシーンも構成が一緒。
『インセプション』や『ダークナイト』同様に、かっこいい音楽が流れて、中途半端な感じで映画が終わる。
それがいい!!
それがいいんだ!!むしろ恒例すぎて笑えてくる。今作もいい感じに音楽が響いていた。
ちなみにジマーさんは最高の仕事をしてくれた。
さらにちなみに冒頭に映画の終盤の要素を持ってくるのも『インセプション』と一緒です。
わかりづらくやってますがね。
見ていると終盤の展開に気づいてくる。
これは色んな映画を自分が見てきたから?なのか特にマーフィーの部屋については、気づく。
むしろ冒頭の映像は無い方が良かったのでは?
でもHALの暴走のようなシーンを思わせる不穏な演出があるけども、そのまま普通に進んだりする思わせぶりな感じはいいです。
メモ得点メモ
物語の面白さと上映時間 7/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 9/10
キャラクターの魅力 8/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 9/10
音楽 10/10
俺の趣味 8/10
なんだか書き足りない感じがするんだけども今日はこのぐらいにしておこう。
82

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