Multiplex広告:記事は下部から

【アメコミ】X-MENユニバース:シビル・ウォー【感想】

「どちら側に付くのさ!?」

アメリカ2006年8月〜11月のアメリカ作品アメリカ
X-FACTOR vol3とCable & Deadpool vol1のシビルウォー期の連載作品を収録した『X-MENユニバース:シビル・ウォー』が邦訳。
全く馴染みのないX-Factorの邦訳にかなり戸惑うが、目的はデッドプールのシビル・ウォーでの活躍だったので、おまけとして読んだ。
・X-Factorとは。
X-MENのスピンオフと捉えてもいいと思う。
ミュータントたちのチームの一つだけどもサイクロップスたちとは独立した存在。
全体的に地味だったりカッコ悪い能力を持った人たちで、小競り合いメインの
地味で若干のハードボイルドよりで、ヒロイックした作風よりもパルプのような
小話で人間を描く作風のよう。
やはり、登録するかしないかで揉めている。
絵の作風も含めてもかなり動きの少ないもので、マニアック。
物語の背景では、X-men内のイベントのMデイなどがあってそれから連なる物語
として魅力的かもしれない。

・ケーブル&;デッドプール
これが読みたくて買ったわけで、これは買って正解の内容が堪能できる。
登録反対派を殺したらお金がもらえると知ったデッドプールのヒーロー狩りが始まる
かと思いきや、ドジ踏んでキャプテン・アメリカに向かっていってボコボコにされる
結果的には、ケーブルに出し抜かれて、ホワイトハウスで大暴れ。
前者の方は、マニアック過ぎるのとあまりにも単発の邦訳で、今後の邦訳化が絶望的なため、出来事とゲストで最後に登場する彼らにテンションが上がる程度。
後者のデッドプール、ケーブルは中編としても最高に楽しく、1巻が邦訳されていたりと、色々と価値がある内容。
ヒーロー同士の内戦を独特な立ち位置のデッドプールが至るとこで楯突く様もいいが、
シリーズ独特のイカれた物語展開の演出も含めて面白いし、仲間のはずのケーブルとデッドプールのぶつかり合いも見応えたっぷり。
「この10年で初めてマトモな人生を送れそうなまたとないチャンス」
ヒーロー狩りが合法であることが、狂ったことであることを肯定して、
それを世界が求めることがデッドプールの正義になった瞬間。
それがシビル・ウォーだったわけで、デッドプールの元来の悲しみを感じさせてくれるユーモアセンスのたっぷり効いた皮肉。
おすすめです。

ピーター・デビッド ファビアン・ニシーザ
ヴィレッジブックス (2016-03-29)
売り上げランキング: 100,494

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA