ファイト・クラブ(世界の映画オタクが選んだ映画編ラスト8 8位) 2010年度66本目

「この映画が世界で一番好きな映画だった自分。」

$果てしない未来へ~seasonⅤ~-ファイトクラブ

アメリカ1999年アメリカ制作アメリカ
監督
デヴィッド・フィンチャー
(セブン)
出演
エドワード・ノートン
(インクレディブル・ハルク)
ブラッド・ピット
(セブン)
ヘレナ・ボナム=カーター
(ハリー・ポッターと謎のプリンス)
予告

グーSTORYグー
大手自動車会社のリコールを扱う部署に所属するジャック(エドワード・ノートン)は不眠症だった。
なかなか眠れない彼は、医者の勧めで、重い病気を患った人々が集まる会に参加した。
すると彼の不眠症は大部良くなり、その患者達の振りをして泣くのがかなり効果的だった。
だが、その会に新参者が現れる。彼女の名前はマーラ(ヘレナ・ボナム=カーター)。睾丸癌の会に女性なのに現れたり、肺がんの会でタバコを吸ったりと最低な女だ。また段々と眠れなくなったジャックはついに彼女に詰め寄り、お互いにルールを作る。
そして出張に行くジャック。飛行機内で空虚な彼は死ぬことを賛美なものと感じていた。
そんな彼の隣に座った男、タイラー(ブラッド・ピット)は、ジャックに自分の席と代わってくれと頼む。
お互いの正反対さに驚きと興味を持つ彼ら。
着陸し、帰途についた彼を待っていたのは、大切な自宅の爆破現場だった。
行き場の失った彼はマーラに連絡をしようとするが、彼は、タイラーに連絡をしてしまう。
運良く連絡が取れた、ジャックはタイラーと酒を酌み交わす。
そして帰路に付こうとするジャックにタイラーは、オレの家に泊まりたいのだろう?と見透かしたようにジャックを促す。
だがその代わりにオレを本気で殴れとジャックに言い放つのだった…。
それが…ファイトクラブのはじまりだった。
2010年8月2日鑑賞
グー感想グー
「良いか。ファイトクラブのルールその1は。ファイトクラブのことを話すなだ。良いな。そしてルールその2もファイトクラブのことは話すなだ。」
この映画を初めて見た時から、この映画のことは忘れられない。
DVDで見たのだから多分2000年の確か日曜日、11歳で小学生かな。あの時、夕飯を食べに行くとかで、ぎりぎりまでこの映画を見たくてしょうがなかったな。そして上に書いたあのセリフが今も忘れられない。
それからの人生はどこに行っても「好きな映画はファイトクラブ」という毎日。まぁー案外見てない人が多いのでちょっと変な空気になりますが。
勿論結果的にデビッド・フィンチャーはオレの一番好きな監督になって、あの時のブラピの肉体に憧れ、高校の時やたら筋肉のつくという陸上部に所属し、結果的にありふれた映画監督になれもしないただの映画オタクに成り下がったわけです。
そんな空虚なまま21年も生きてみて、また見直すファイトクラブは、自身のこの映画へハマった明確な理由と、この映画の凄さに驚く。
本作の一番驚きの部分は、ホモ映画かと思いきや、ドカーンな展開に陥る点。
この映画一見、どう考えてもホモ映画なんですよね。(笑)
やたら肉体をさらすブラピと妙になよっているエドワード・ノートン。この二人の関係性が妙に、ぴったりしている。二人で一人のように、内には愛があるような。
そんなホモ要素を含みながらすれ違って行くのかと思いきや…。
とりあえずそこが一番のガジェットだって、最近知った。(笑)
それ以上に監督の完璧主義さに驚きです。
この映画一見複雑で難解ですが、監督が、映画内の要素を何もかも映像にしちゃうから、見終わって疑問がそんなに浮かばないんですよ。インセプションとは逆な感じですが、これはこれでかなり良いですし、指示する人もより多くいると思うし、そういったテクニックがあるのは誇るべき力ですよね。
この映画は、見た人が大部共感を抱く映画。
それは空っぽな主人公が謎の自由人と関わることで、自身もまた空っぽではなくなり始める。
この映画にあるシーンがあるのだけど、そのシーンが凄く今は印象的。
コンビニの店員を襲い、銃で襲うのだが、その時ブラピは「お前の本当にしたかったことはなんだ」と言い。店員は答える「じゃあ今すぐそれをしろ、じゃなきゃ今すぐ殺す。一年以内にそれにならなくても殺す。」というめちゃ気違いなシーンだが。
そのシーンの最後にブラピは「あいつは翌朝目覚めたら最高の気分になれる。」という。
今見ると確かになんて思える。
ほとんどの人間の人生なんて状況に流されたまま時間が経つだけで、人生の意味や目標もいつしか何だっけ?状態になっちまうものだと思う。だからこそ世界は平和だし、秩序だって保たれてるわけだけど。
実際そのシーンがこの映画のもう一つのテーマーでもあるからこそこの映画はやばい。
人間のあるべき姿にこだわるタイラーは、段々とカリスマ的存在になっていき、その周りの人々も傭兵化され始める。
それが結果的に、アメリカを自由にするという壮大な計画になるのだが、それを止めようとするジャック。
もうネタばれしますが、そのジャックこそタイラーという衝撃で、タイラーはジャックの別人格というわけです。しかもそれよく見るとわかるし、納得がいくんですね。そこが監督の上手さなんですが。
んでジャックの理想がタイラーというわけで、だんだんとジャックがタイラー化しだすのですが、ある時ジャックはタイラーが危険と感じ始めるわけですが…。そもそも人間の欲望をまんま再現した存在のタイラーが魅力的でないわけがなんですよね。それに魅せられて、悪いことを人間らしく生きる為に、正しいと思い実行する人達。
悪という存在が、正義として矛盾しながらも歴然と描かれるのが、またまた魅力的です。
主人公であり悪の根源である複雑な立場の視点で描かれるため、その奔走具合がまた見てる側をのめり込ませて行くというか。
まぁー最初は、人間というよりは「男」を描いた映画で、もともとは、男が男らしくあるために強くありたいというか、生きることへの抑圧への対処方としての男の在り方を描いていただけなんですが、そこから人間の在り方へと飛躍する恐ろしい内容というのも、なかなか見事な内容ですな。
そんな悪の正当化など、過剰過ぎるブラピの肉体など、ヘレナ・ボナム=カーターの薬中の様な空気感などを更に内包するように、音楽の独特のピコピコさもまた。
きっとこの映画はどの世代の男を虜にするだろう、映画だとずっと思う。
そして、これを見たどこかの誰かは自身の中の「タイラー・ダーデン」が目覚めるかもしれない。
メモ得点メモ
9点
心に残る名作だと思う。

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