劇場版機動戦士ガンダム00(ダブルオー)-A wakening of the Trailbla-

2010年度86本目
「『ガンダム』では無いが、『ガンダム』の初期をリスペクトしたSF映画。」

$果てしない未来へ~seasonⅤ~-劇場版 機動戦士ガンダム00

2010年日本制作
監督
水島精二
(鋼の錬金術師)
予告

ペンギンSTORYペンギン
機動戦士ガンダムダブルオーのTVシリーズ全2作から2年後が経った世界での物語。
西暦2307年、石油エネルギーが枯渇し始め、太陽エネルギーをエネルギーの主力にしようとした世界で、人類は宇宙という未知なる世界に進出する予兆が出ながらも、人類同士の争いは終わりの兆しが見えなかった。
1stシーズンで、武力紛争全てを無くそうとした私設武装組織ソレスタルビーイングは、地上最強の兵器ガンダムを保有し、最強の存在で武力介入を何度も繰り返していたが、組織の支援者の裏切りにより、ガンダムの量産型が組織外に渡ってしまい、ソレスタルビーイングは壊滅してしまう。
2ndシーズンでは、最終決戦から4年の月日が流れていた。
名目上地球の国家は一つになっていたのだが、反乱組織を駆逐する為に作られた組織アロウズが、過度な武力制圧をするため、依然世界は混沌状態であった。
活動を休止していたソレスタルビーイングだが、ついに活動を再開、以前の戦いの生き残りを集めチームを再編した。
そしてガンダムのパイロットの一人である、刹那は、この戦いの全ての元凶を発見する。
それは、以前の戦いも影で暗躍していた存在で、人類を来るべき異種との対話に備えて、人類の進化を促す存在、イノベイトのリーダーのリボンズだった。リボンズは、独自の考えを持ち、自身が人類を導くと頑なに思い人類を思い通りに操ろうとしていた。
反乱軍とアロウズは大規模な戦闘を行い始め、アロウズは人畜無比な殺戮兵器をくり出し始める。
そんな過酷な戦闘の中、刹那は人類が進化した存在、そして来るべき対話の為の理想的な存在イノベイターに覚醒する。刹那はこの戦いを終わらせる為、特別な力を持つガンダムで最後の戦いを望む。
全ての戦いが終わったが、刹那たちソレスタルビーイングは依然と世界に君臨し続けていた。
そして2年後!!(ここから映画のあらすじ)
ソレスタルビーイングの活躍は世界的に認められていた。だが紛争に終わりは無く、少なからず小競り合いは続いていた。だが人類はあの時の恐怖をぬぐい去ること無く、紛争を悪として、自ら武力を使うことはしないようにしていた。
そんなある日、地球圏に130年前に行方不明になった木星探査船が飛来する、迎撃に向かう地球軍だったが、思った以上に破壊が出来なく、破片は地球に飛来する。
燃え尽きると思えた破片だが、そのまま地球に落下。それ以来地球では様々な事件が起こる。
異変を感じた地球人だが、時既に遅く、木星から謎の物体が現れ地球に進路を向ける。
そう。ついに異種との出会いが始まったのだ。この絶体絶命のピンチに刹那は、自身のイノベイターとしての存在に違和感を覚えていた。
そして地球軍は、謎の存在である彼らを侵略者として迎えるのだった…。
2010年9月21日鑑賞(2010年度86本目)
ペンギン感想ペンギン
とりあえず、一言目の感想は「驚いた。」(笑)
それしか言えないでしょ多分。
ガンダムシリーズ19年ぶりの長編映画!!ある意味お祭り的な感じで、盛り上がったテンションをいとも簡単に「困惑」というもので終わらせる恐ろしい一本。
まぁちゃんとガンダムダブルオーを見ていれば本作の展開は当然で必然なのだけど、それでもやっぱりこの作品を受け入れられない人はいるよね。やっぱり。
だって見に来た人は「ガンダム」っていうロボットアニメが見たくて劇場に来たのに、始まって見たら、この作品には、従来のガンダム的要素が大部かけているんだものの。
「ガンダム」と言えば、一言で善と悪。という存在が一概にいないとこが魅力なのです。
一応主人公と何かが敵対する物語ですが、両者に主張があり、その両者そのものにただしさは潜んでいるわけで、そのお互いの譲れない思いと、ガンダムという戦闘ロボットに乗る高揚感で、何かしらのセリフ合戦が始まり、それがいわゆる「ガンダム」の醍醐味だったりするんだと長年「ガンダム」を愛している自分はそう思うのです。
で本作の話になるけど、本作は正に、その要素が大部欠如している。
見た人の大部分が「ガンダム」ではない!!
と豪語しているように、本作では、人間と人間のぶつかり合いというのは無く、人間が異生体に脅かされるという、どちらかというとスーパーロボットアニメの様な内容です。(トップを狙えに大部似ていると思う。)それを「ガンダム」として描くべきだったのかは、自分はどうとも言えないです。それはファンの主張であって作品本来の問題では無いと自分は思うからです。まぁーただの感想ですが、聞いていただけるとありがたい。
まぁーガンダムダブルオー自体、どう考えてもスーパーロボット的な存在だったと思うんですよね。むちゃむちゃ強いし傷つかないし。エネルギーそんなに切れないし、敵だいたい弱いし。
でもそんな流れを完全に無かったことにしてる感は大部強いと思います。
前提に監督の「同じことやってもしょうがない」という主張があるので、自分はそこ肯定的ですがね。
そんなガンダムVS異生体というシュールな内容をとことん真面目に描いて、挙げ句その答えまで導いた画期的で素晴らしい作品なんです本作。
冒頭はとてももの静かで、とことんガンダム要素欠如というか、前作までの流れとか、遊び心とかあったりするんですが、とことん厳かに敵が侵入していて、それが、なんともアメリカの30年前とかのSF映画風で、どこかスピルバーグの未知との遭遇っぽくて、なんかウケるなぁーと思いました。
そこからテレビでははぶられてた、アレルヤが大活躍だったり、するんだけど、同時に刹那が敵と対峙するんだが、そういった演出がどうもホラーなんだよな。(笑)
正直「自分何見に来たのかな?」って本当に思った。(笑)そのホラー感がまた未知との遭遇の序盤風だなとか思ったりしたんだけどね。(笑)
んで、物語は主題にあたるんですね。
わかりあう
というコミュニケーションの向こう側のお話。
イノベイターとして人類を導かないと行けないはずの主人公はこの敵の襲来に疑問を抱いていた。
そして刹那はある実験をしてみるが…。
というのが中盤。いやぁー本当に序盤なげー。(笑)実際テンポやや悪いかもしれないが、そこが本作の「作品」的作りの分かれ目。楽しませるか作品かという。
ようやくガンダム出てきたー。と思ったら、もう一体退場だったのは驚愕。これプラモの売り上げに響かねーか?
そんでまぁー最終決戦になるわけですが、これがねー。本当に切ない。戦ってる側は、完全に相手を敵として認識しているから必死なのですが、見てる側は若干気づいていると思うんですよね。
「あいつら多分敵じゃない。」
物語の主題上「来るべき異種との対話」というのがあって、つまり本作はそれを描いていて、その結果これではあるが、まだ希望というものは存在しているのです。
でも世界を守る為に異種との戦いを選んだ人類は、無惨にも死んで行くんです。相手を理解しないまま銃を向けて、撃つんです。必死に。
なんて高揚感の無い悲痛な戦いでしょうか?
だから見てると本当に複雑。
でガンダムとかようやく活躍するんですが、これがね。敵の性質上、主に銃撃戦なんですよね。(笑)
ガンダムの魅力ってパイロット同士のつばぜり合いとセリフ回しだと思うんですがね。
あっさりないんですよね。敵も声優さんいないし。(笑)
まぁー大苦戦になるわけですが、脇役たちが頑張るんです。正直キャラがとても立っているんです。
そこはとても誉めるべきだと思います。みんなキャラが良いです。もっと評価されるべきです。
でついに主人公が出てきます。ヒーローは最後に出てくるんです。
そしてあの方が大活躍してくれます。やばいです。
でーラストに突入するんですが、それが衝撃です。
本当に衝撃です。
えっ?という感じでエンディングに行きます。(笑)
でも今思うとあの唐突な感じは完璧でした。絵一枚で全てがわかる。喜びの象徴にみえました。
ただ問題があって、ガンダムのメインである主役のガンダムがわずか5分程しか拝めない挙げ句活躍しないという衝撃の活躍。いや。まぁー映画的に正しいんですが、ガンダム的には間違いです。(笑)
でも仕方ないんです。あのガンダムは「相互理解」の為のガンダムだったのですから。
でまさかのガンダムダブルオーシリーズのプロローグが描かれます。それやばいです。

エピローグです。
ここまでやっていただければ、本作はちゃんと完結したことになります。
とりあえず一言。よくこんなガンダム作れたな。むしろ偉いよ!!
ガンダムってすっごい存在ですからね。よくこんなBANDAIの意向をシカトしたようなSF巨編を作ったよ!!
で、一つ言いたいのが、本作は異種との対話をするお話なのですが、その方法がすっごいですよね。
思っていることが全てわかっちゃう空間が作れるパワーを使うというなんともぶっ飛びな。
で、最終的には謎の生命体と主人公はわかりあい。自身を礎にしてしまうというまた。
でもそこにあるのは、前向きな思いだけで、そして人は人と簡単にわかり合えるようにならないと外宇宙に行けない。その為に人は進化しないといけない。で先駆けの刹那は、特殊な力でわかり合えた。
それってつまり初代ガンダムで描かれたニュータイプとほとんど一緒なんじゃない?
だってシャアは最初、人は宇宙に進出に辺り、コミュニケーションが遮られた空間の中で円滑にコミュニケーションを出来る存在をニュータイプと呼ぶとか言ってて、全ての人は過酷な宇宙空間で生活してニュータイプになるべきだって言ってたけど、その能力。つまり空間認識力の向上がパイロット的センスと結びついて、ニュータイプはいつしか撃墜王と同意語になってしまうという下りがあって、そこだけが派生しガンダムはロボットアニメとして真価が出てきたのに対して、本作は正に、そのコミュニケーションに重点をおいた、原点リスペトの素晴らしいガンダム映画になっているんではないだろうか?
そう言った意味でガンダムファンとして自分は本作がとても面白かったし、そう言った要素はF91でも取り入れられて(失敗した?)なかなか面白かったけど、本作はまさにSF映画として重要な要素をつめこんだ、すっごい映画だ!!
ただ一つ言えるのは、こんなガンダム作って次どんなガンダム作るんだ?(笑)
あと正直ラストの辺りが2時間の上映時間を持ってしても少し詰め込み過ぎて早足になっていた気もする。それだったら序盤もう少し早足にすべきだったのでは?
メモ得点メモ
8点
なんか普通に映画として面白かった。ただガンダムとしては多分ダメかもしれないな。
Yahooレビューでのガンダムダブルオーのレビューも貼っておきます。これより以前に書いたのでそちの方が明確かも。
hisのガンダムダブルオーのレビュー

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