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▲【映画感想】サウスポー【38点】▲

「アレだ!アレを出せ!!伝説の左腕ぇ!」
サウスポー(字幕版)
アメリカ2015年アメリカ映画作品アメリカ
監督
アントワーン・フークア
(『トレーニング デイ』『ザ・シューター/極大射程』『エンド・オブ・ホワイトハウス』『イコライザー』)
出演
ジェイク・ジレンホール
(『ナイトクローラー』『ミッション: 8ミニッツ』『ゾディアック』『ドニー・ダーコ』)
レイチェル・マクアダムス
(『スポットライト 世紀のスクープ』『ミッドナイト・イン・パリ』『シャーロック・ホームズ』『ミーン・ガールズ』)
フォレスト・ウィテカー
(『ラストキング・オブ・スコットランド』『パニック・ルーム』)
ステレオタイプ逆境ボクシング映画
近年では『イコライザー』で鬼才ぶりを発揮した映画にブレ幅が高いアントワーン・フークア監督のボクシング映画。
主演にはジェイク・ジレンホール。
この映画の前年では『ナイトクローラー』で吸血鬼に見えるような青白くてガリガリな変質者を演じていたのに、翌年にはムキムキのピークが過ぎたボクサーに変貌しているんだから、ジェイク・ジレンホールマジですげぇし、マジで好き。
しかし本作は個人的には全然楽しめなかった。
まず、脚本もだけど映画全体が雑。
編集も雑。
印象的に試合中をPOVにしたりするのは良かったけど、格闘技映画にしては面白みが全くない。
また脚本が非常に雑で、悲劇として妻が死んでしまったのではなくて、対立した敵ボクサーの取り巻きに狙われて殺されたという完全に犯罪。
なのに犯人を警察は追う訳でもなく、それ以上に生活が荒れてお金がなくなってしまった主人公に子供を育てる資格がないとか、不条理に近いロジックがおかしなことになっている。
また何もかも失った主人公が辿り着く地味なジムで、普通にトレーニングしたら、またチャンプになれるという、突っ込みどろこ満載すぎて、全然楽しめず。
またねキャラクターひとりひとりが典型的なステレオタイプでね。
ただレイチェル・マクアダムスは最高でしたよ。もっと早く死ぬかと思いきや、やたら胸を強調したファッションを披露してくれるし。
特に紐パン姿は最高だったし、それだけでもこの映画を見た価値はあったと思う。
片目が見えないトレーナーが最後の最後で「あれを出せあれを出せ!」って叫び、主人公が必殺技のサウスポーを披露するので、この映画は、ギャグだなと思いました。
久しぶりに「あれを出せ!」という「立つんだジョー」と同じくらいコテコテなセリフと展開で、もう見ていて恥ずかしくなってしまった。2015年にこんな鈍臭くて古臭い映画が生み出されるなんて!!とりあえずアントワーン・フークア監督は、ネタ特化しすぎて映画全体のギャグセンスにブレ幅ありすぎるなと改めて思った。
イコライザーぐらい狂気した人が、お咎めなして日常生活に戻るという不条理っぷりはまだ許せたが、この昭和風な作風は着いていけず。
まぁ直近で『ウォーリアー』という神映画を鑑賞していたので、格闘技映画に対してハードルを上げていたところはある。
エミネムの楽曲は結構かっこよかったな。
全体的に納得のいかない展開が多すぎる。
殺された妻の捜査が全く進展しない。
娘がなぜか父親を遠ざける。
ちょっとトレーニングしただけで、またチャンプに返り咲ける。
隠れて必殺技を作っていたという怒涛の展開。
でも確かに同じ孤児院育ちで妻になった人を殺されたら失意のどん底にもなるわ。
劇中では語られないが、薬にも溺れていたようです。
車で自殺はかったりと本当になかなか。
しかしジェイク・ジレンホールが出ているんだからもっと面白くてもいい映画だろ!!
メモ得点メモ
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど  2/10
・映像のアプローチ 5/10
・映画の美術面 2/10
・キャラクターの魅力 6/10
・音楽 7/10
・上映時間と個人的趣味 4/10
38点

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