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【映画】善き人のためのソナタ【短評忘備録シリーズ37】

2013年144本目 12月8日DVD自宅鑑賞
「無口なおっさんの生き様が泣ける。」

善き人のためのソナタ [Blu-ray]
ドイツ2006年ドイツ映画ドイツ

あれ?この映画こんな映画だったの?
こんばんわ。今日も忘備録シリーズでさらさらと感想を書きたいと思います。
今日は『善き人のためのソナタ』原題は『他の人の人生』
ちなみにこの『善き人のためのソナタ』は主人公が監視する男が亡き友を思って弾いた楽曲のタイトル。
てっきりのこの曲を主人公のおっさんが最後あたりに泣きながら弾く映画だと思っていた…。(笑)
映画は、ドイツ映画ではあるが、ほとんどハリウッドよりの普通の人間ドラマ。
ドイツが冷戦の影響で東と西に別れていた時、反乱分子は政府が監視するのが、ルール。
主人公はその手の中でもトップクラスの実力者の高齢のおじさん。
でもこの凍てつく心を持ったおっさんが、監視することになった女優と戯曲作家の二人に徐々にのめり込んでいき…。
というかなーりゆるい映画。
女優と戯曲作家の恋愛がもつれると助太刀に言ってしまうようなおっさんで、かなり愛嬌のある映画
根底には冷戦下のドイツの生きづらさと仕事人間が芸術家に触れることで、徐々に荷担していく様が、普通に面白く、何度でも見れそうなぐらいトーンが明るく、ヨーロピアンで『愛、アムール』のような衝撃作というわけでもなく、監督がこの後ハリウッドで『ツーリスト』なんて映画を作ったのもちょっとわかるぐらい、若干変な映像感覚が存在する親しみやすい映画。(笑)
無駄に魚眼つかっている?
吹き替え版で見たけども石塚運昇さんが最高でしたわ!
ラストシーンでは涙腺が崩壊するぐらい泣きました。
「贈り物ですか?」「これは私のだ。」
この私のだに内包された意味が結構ツボ。
「これが私のした正しかった唯一のことだ」とも思えるだろう。
最後の最後まで感化されちゃった主人公は冷戦終了後もやはり寡黙な人生を送るが、その選択の後悔の無さの一貫性が、胸をうつ。こんな男にはなれそうにない。

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