▲【映画】ピクセル「80年代にゲーセンに通った人は泣く？！」42点▲

2015年アメリカ映画作品

80年代のアーケードゲームのキャラクターが地球を侵略しにやってくる！！
という映画。
全米での不評を受けて、スルー予定だったが、IMAXの入場者プレゼントにTシャツが告知され、友人にも誘われたので、せっかくだから鑑賞してみた。
監督は、『ホーム・アローン』や『ハリーポッタと賢者の石』などのファンタジック・コメディを頻繁に監督しているクリス・コロンバス。
出演は、コメディ俳優のアダム・サンドラー。
コメディアンの宿命か主演映画は全てが総スカンを食らっていると言っても過言ではない人。
それでも芸人としての人気は高く、全米では数多くのヒット作を生み出している。
近年の代表作はアダム・サンドラーの仲良しグループを集めた『アダルトボーイズ青春白書』か、仲間内だけで、ゆるく楽しむ映画。評判は悪いが、普通に楽しめた。
スポーツものの『ロンゲストヤード』。
以外にもお涙頂戴ものを得意としており、『もしも昨日が選べたら』や『50回目のファースト・キス』など。ちなみにアダム・サンドラーの人気を爆発させたのが『ウェディング・シンガー』のようです。
どれも批評家の評判は悪いですが、面白かったりする。
またアダム・サンドラーの役柄で多いのが、昔はイケメンだったりチームの中心人物だったりしてたけど、中年になって、ほとほとダメで、子供にもバカにされているダメ中年。
そんな彼が、劇中で活躍することで、信頼と過去の栄光を呼び戻す。
そういう映画が多いわけ。
他の出演としては、アダム・サンドラーの盟友になってきた気がするケヴィン・ジェームズ。
この人もだいたい、デブキャラなのに劇中で活躍して奥さんがだいたい綺麗という、くそ美味しい役が多い。主演作のデブなのにダイハードばりに活躍する『モール・コップ』も笑える。
他には、小人症だが、ハリウッド映画で1年に一回は見るピーター・ディンクレイジ。
中世のファンタジーもの海外ドラマの『ゲーム・オブ・スローンズ』で主要キャラを演じており、それの印象が強いが、かなり前から活動していた俳優さん。
他には、全くみたことのない俳優としてジョシュ・ギャッド。
実は『アナと雪の女王』のオラフ役の人。てっきり黒人だと思っていた。（たしかに劇中で同様のうざさがある。）
総評：脚本ガバガバのくそ映画！！
SFとしても評価、できないし、コメディ映画としてもギャグのキレがない。
かなりの駄作。
アダム・サンドラーはいつも通り、昔はゲーセンのチャンプになるほどの実力があったが、今の職業は、電気屋さんというわけ。そんな男がひょんなことから地球を救うヒーローになってしまうという、いつものアダム・サンドラー論法が当てはまり、今作は『アダルト・ボーイズ青春白書』なんかと比べ物にならないぐらいに荒唐無稽で、正直ついていけない。
また一番の問題点はケヴィン・ジェームズの役回り。
やっぱりアダム・サンドラーの幼なじみのデブって役なのに、職業が大統領という驚愕の展開！！
しかも困ったらアダム・サンドラーになんでも相談しちゃう困ったやつ！！
全くのロジックが成り立たない。
宇宙人との戦いに使われる武器の制作過程や速度などもご都合主義で、映画の80年代のアーケードゲームキャラを映画内で具現化しただけのプロットの映画化程度の作品！！
確かにアーケードゲームキャラが映画内を駆け巡る様は素敵だった！！しかもそれを見たいがために、映画を見るなら映画としては何も問題ないと思う。
80年代に10代だった少年、20代でもやっていた青年。現在40代、50代の人は、昔はゲーセンをブイブイ言わせてたけど、現在は離婚もしちゃって、子供とも会えない。
または妻に尻にひかれ、育児に疲れた。
そんな彼らが本作を見ることで、アダム・サンドラー論法により、過去の温かい栄光の記憶に心を豊かにできる！！それは保証済みではあるが、それ以外のターゲットには響かないことは固い。
純粋な映像フリークは楽しめる。
また親子で鑑賞するとなると、ピコピコするゲームも楽しめる。
でも現在の20代、30代は本作をいつものアダム・サンドラー映画として切り捨てることは固いと思われる。
本当に面白くない映画だから。
コテコテの音楽のチョイスもなんだかなぁともう少しスマートな作品にもできたと思うが、あくまでもコメディ映画の枠組みの作品なんだろな。
得点
物語の面白さと上映時間　2/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ　4/10
キャラクターの魅力 6/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 6/10
音楽 7/10
俺の趣味　4/10
42点
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