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◎【アニメ 映画 レビュー】心が叫びたがってるんだ。【炸裂!!内山昂輝】77点◎

心が叫びたがってるんだ。
日の丸2015年日本映画日の丸

監督:長井龍雪と脚本:岡田麿里の『あの日見た花の名前を僕等はまだ知らない』の二人が描く、
高校を舞台にした群像劇。
要するに痴情の縺れってやつ?!
という作品。
あらすじ紹介
幼い時の他愛もないおしゃべりが原因で、家庭が崩壊してしまった少女、成瀬。
卵のお化けのせいで、それから彼女は声を失ってしまい、そのまま高校生に。
だがそんな彼女に大変な事態がやってくる。
それは、担任の教師による地域交流会の実行員に強制抜擢。
その他メンバーにバナージ・リンクスと片腕を骨折して甲子園出場を台無しにした高校球児。
バナージにさりげなく想いを寄せていたチア部のキャプテンのミコット。
退屈な日々に、何かずれを感じるバナージだったが、成瀬のおかしな精神状態に興味を抱き、最初は反対だった交流会の実行員を受け、ミュージカルを実行すべく、NTの力を覚醒させていく。
そしておしゃべりをするとお腹が痛くなってしまう成瀬だが、歌を歌うときは、痛くならない。
それを利用して、自分の伝えたい気持ちをミュージカルにしてしまうというわけだ。
バナージが気になるミコットも合流し、色々問題起こす球児も合流したのはいいが、やっぱり成瀬の暴走が色々あって…。
もう一度言うが、要するに痴情の縺れってやつ?!
『あの花』を見た時も思ったけども、重たいパンチを腹に何発もぶち込んでくるすさまじい作品だった。
結構泣いたし、見ていて辛かったが、インパクトもあって見てしまった。
あんまり監督についても脚本についても詳しくはないが、そういう人間の内情にある黒い部分を綺麗なアニメの中で炙りだすのが好きな監督のようで、本作もそのあたりやっていることは変わらないか。
それぞれ問題の抱えたキャラ4名が、ミュージカル製作を通して、仲良くなって、恋愛に発展したりするが、結局現実感出して、そんなに物事がうまくいくわけもなく、色々あって、グチャグチャになる。
登場人物が劇中でいうが、要するに痴情の縺れなわけ。
劇中の一番の盛り上がりは、勝手に恋して勝手に舞い上がって、勝手に振られて、物語の起源のラブホに隠れた成瀬をバナージ・リンクスが探しに行くとこ。バナージは今作ではミコット的キャラとくっつくわけだが、それでもガチなミコットポジになった主役の成瀬を助けるために、説得に行く。
このシーンでバナージが本音を吐露するシーンがあるんだが、これがまんまガンダムユニコーンでのマリーダやリディ、はたまたキャプテンを説得するシーンに酷似、確かに熱演なのだが、結構既視感がある。
ただ、やっぱり内山さんの声は素晴らしく。結局内山さんが全部持って行った作品になったなぁと。
そこからというか、全体的に高校生という甘酸っぱい、青春の風が吹き抜ける様は、映画『リンダリンダリンダ』を思い出させる。
そういやこの映画苦手だった。
個人的にイライラしたのは、高校球児。ものすごく身勝手で体がでかくて力が強いため、基本的に誰も逆らおうとしない、番長ですよ。こいつが部活内でもおらおら。クラス内でもおらおら。
途中改心して、一方的に謝る。最後には、笑撃の青春まっしぐらで、最強。
というわけで、この映画のすごいとこは、キャラのディテールが、現実にいそう。
色々拗らせてる4人が、実行員という、ちょっと出来すぎた話で、担任の先生の先見眼がすごすぎるが、その声優が野原ひろしなので、なんかもう諸悪の根源はお前か!!って気になってしまう。本当に個人的意見。
全部お前のせいでおらおらしてる高校球児。美人なのに一周回って応援しだす本当のヒロイン。
喋るとお腹痛くなって人とのコミニケーションは主にメールのメール魔で、ぶっとび主人公。
色々あって人間不信のバナージなどなど。
これがアニメアニメしているわけでもなく、各学校に一人はいるのではないか?ぐらいの存在。
そのやり取りの青臭さが羨ましくも腹たたしく、28歳の自分としては、どはまりはしなかったが、もし自分が高校生の時にこれを見たら何かが変わっていたのかもなぁーとか。
心が叫びたがるかな?とか思ったりしたり。
とりまアニメ内の高校生のバイタリティーが高すぎて、やばいわけ。
また中盤で各キャラが成瀬の雄叫びで心情の変化のあるシーン。
言葉にしなくちゃだめだとか、言葉は人を傷つけるだとか。
結構深いなあと思うが、ちょっと出来すぎたシーンでもある。
でもこれをやっぱ10代の青春迷走中だったら、やっぱり心に響くんだろなと。
今だと知ってるけど、大事なことだよなぁとか思う程度か。
あと結局痴情のもつれで、ミュージカルが散々なことになったが、それでも成功したのは、やはり矢印の方向もバラバラでそもそも喋れない人間だと思った奴が歌うようになって、そういった一生懸命の姿勢に、答えたんだなと。
それは28歳の自分にも大事なことだと思えたな。
何事も一生懸命やれば、誰かが拾ってくれるんだなぁとまじまじと思いました。
まぁー全体的に面白かった。
ちなみに会社のパーティの後になぜか、同僚と深夜24時ぐらいの回を見て、そのまま街で朝まで過ごした。おっさんなのに何やってんだおれは。
メモ得点メモ
物語の面白さと上映時間 8/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 7/10
キャラクターの魅力 7.5/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 8/10
音楽 7.5/10
俺の趣味 7.5/10

77
この監督と脚本が次のガンダム『鉄血のオルフェンズ』だお。どろどろした人間ドラマに期待ができそうううううううう!!
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