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☆Coldplay:Live 2012 2012年103度本目☆

「ポップスター?アイドル?アートロック?の頂点に登り詰めた。」

$『A Little his REDEMPTION.』映画オタクの映画批評~season Ⅶ~-coldplay live 2012
イギリス2012年イギリス作品イギリス

概要
イギリスのオルタナティブロックバンド、コールドプレイの2011年に発売した5枚目のスタジオアルバムMylo Xyloto。それを引っさげて行われた世界を巡るライブツアー2011年10月から行われ2013年2月に終わりを迎えるMylo Xyloto Tourの9月のパリ公演を中心にしたライブを編集しライブビデオを作成。
実に9年ぶりとなるライブビデオ化された本作。
また1日のみ劇場で公開されたのを筆者は鑑賞してきた。
2012年11月13日鑑賞
感想
ニート予備軍な自分でもこの1日しか見れないライブビデオとなって2000円程度なら時間もあるし、行ってみたいというもの。半ば不安でもあったが、チケットも買ったし行ってきた。
コールドプレイのライブと言えど、実際自分は、コールドプレイは好きではない。
無論嫌いでもない…。オルタナティブロックバンドではあるものの、ピアノを基調とも言えるし、純ロックというよりは、どこかなよなよしていて叙情的とも言える。
自分が本格的に音楽を聞き出したのが、2007年程で、3枚目のアルバムXYぐらいの時期かな。
その次のViva la Vida or Death and All His Friendsの時は、埼玉スーパーアリーナでのライブに行き、客全てが全ての歌を熱唱しているのにはにわかな自分には結構退いた。
どうやら一部の層には熱心に信仰されているバンドのようだ。
だからこそ鑑賞に際しては不安もあった。隣の人が熱心なファンで、おれだけ退いていたらなんか悪いなぁーとか…。
それに2011年にNHKで放映されたスタジオライブが何とも微妙だった。
そんなライブビデオ本当に楽しいのだろうか…。
しかしチケットも買ったわけで、行ってきた。ちなみににわかなのに埼玉スーパーアリーナのliveで買ったTシャツを着ていた。(笑)
予告編があるかな?と思ったら一切無く本編からの上映。
平日の19時の回であったものの客席はかなり埋まっていた。
特に後方あたりが埋まっていた。自分はライブということで字幕などは一切無いと考慮してかなり前方の中央をキープした。隣にお客がいなくて良かった。何故かドレミの歌が流れる場内。
つうわけで始まる。
ずーっとライブ映像が延々と流れると思ったら違った。最初に記述したが、コールドプレイの5枚目のスタジオアルバムMylo Xylotoを引っさげて行われたMylo Xylotoツアーのマドリードやパリのライブを中心に披露され、曲の間には、コールドプレイのメンバーのインタビューがナレーションで挿入されており、ツアー中の苦しみや、ライブが始まるときの高揚感。最終的には、自分たちのあり方などが独白されている。
正直なめていたけれども、これはクソ面白かった
冒頭から会場は7万人という見たこともない人の数に会場は埋め尽くされている。
それはたった4人をまっている、そうコールドプレイを待っている。
ライブはアルバムタイトルMylo Xylotoから始まる。それと同時に、無数という言葉がふさわしい万単位の手のひらサイズ程の色とりどりの蝶のモチーフが噴射され、会場は幻想的な世界へと一瞬で変わり、7万人の観客は一斉に声を上げる。
自分自身も慣れで声を上げたくなったが、ここは映画館、誰1人スタンディング鑑賞などもしておらず、自分も声をのどの奥にしまい込んだ。スタンディング推奨だったらやばいな。
ドラムの音の迫力は圧巻した。
家で見ていてもここまで迫力は出ないだろう、出てしまったらそれは近所迷惑になってしまう、つまりこの映画のライブ感を体全体で感じることが出来るのはあのパリでか?それとも日本のなんとも見づらいライブ会場で遠目から見るか?背が低いなら小さな隙間から背伸びをして頑張ってみるか?あとは、今日この場で映画館でそれを見るかになってしまう…。
それが今日1日というのは、ちょっと切ないな。
7万人に讃えられるボーカルのクリス・マーティンの姿は、異形の存在だ。ある意味宗教の教祖…。いやアイドルだ。まさにアイドルだ。音楽自体は、ロックでもなく、アイドルのポップソングでもない、どちらかといえばアートロックよりなコールドプレイの楽曲なのだが、それを縦横無尽に楽しそうに演じてしまうクリスは、完璧なスターだった。
完全にあの瞬間コールドプレイは世界の支配者のように見えた。とてもとてもかっこ良かった。
この手の映画の悪い所は、視点が一つしかないことだ。そもそもライブに来るのは、そのバンドが好きな人しかいない、嫌いな人はまず見ない。
このバンドが好きだからここにいる、そしてその映像もまたその人の為に作られているわけだ。
だがどうだろう、その手のドキュメンタリー映画は失敗作とも言える『glee 3D』というもので一度筆者は体験していた。そこのドキュメンタリーでは、グリーファンが出てきて、それぞれのグリーに対して「このドラマは私を救ってくれた。救世主なんだ!!」と言っている。
その偏り過ぎて視点を盛り込み過ぎて、ライブとしてのラインナップが乏しくなってしまい、残念になってしまったのだ。
そう考えれば、本作は信者の方向けなのだろうか?答えは違うと思う、本作は確かにコールドプレイのライブを撮っており、時折本人達の独白がある。
しかしそれは別に偏っているわけではない、またライブ自体も、考えてみると以前スーパーアリーナで見た演出を最大にパワーアップしているに過ぎない。曲目だって、ちゃんと序盤にインマイプレイスをやってくれる。(あ。ライブ映像は以前イギリスのライブ映像を見た。)
つまりいつも通りのコールドプレイであるが、そのライブの規模、それに比例して最大のコンディションで最高のライブをやったコールドプレイのその一番良かった姿と力技とも言える最高の演出があるに過ぎない。その最高にハイテンションなライブを最高に良い視点の映像が切り出されているそれを最高の大拍力で見れる。そういうことでライブとしては楽曲を度外視しても面白いわけだぁぁぁ。
そこから更に映画にボーナス点が追加されていくわけだ。
まずは、単調なライブ映画にならなかった一番の理由は今作Mylo Xylotoには見てわかるようにアルバムアートワークが一巻している。あの青いデザインはライブ会場、楽器から何やら何まで演出されている。ということはつまり、このライブ映像もまたそのデザインにより単調とは言えないデザインに浸食されていて、とてもカラフルなのだ。
実際それがコールドプレイのイメージとはかけ離れているのではないか?とも自分は思えるのだが、むしろどうなんだろうか?今という今のコールドプレイのエネルギーはそれらと調和し融合し爆発しているのではないだろうか?コールドプレイと言うにはちょっと熱い感じになっている。
楽曲にしたって、そうだった。CDで聞くとそんなでも無い曲もライブ映像で見れば、魅力的に思える。人間的な力強さに魅了されるというわけだ。
話しがそれてしまったが、ライブはその監督の映像の演出や編集により、とても見応えたっぷりなアートワーク同様、現代的なハイデザインな作品として仕上がっている。
(こう考えると前作『美しき生命』のときは、ゴシックな衣装が強いられるべきだったのか?そんなことはないね。)
Mylo Xylotoがアルバムとしての完成度よりは、コールドプレイの開き直りのように思えたのは自分だけだろうか?確かにコールドプレイのアルバムでしかも現代の音楽に流されているとも言える、ちょっと電子音が強くも感じた。そして前作の『美しき生命』のようなアルバムとしての完成度やコンセプト力は薄くなって、詰め込んだ感じが強い。その言及も最後にちゃんと待っている。
そして忘れてはいけないのは、セットリストの豪華さ。スピードオブサウンド以外は全て網羅したベスト盤とも言えるほどの豪華さ。
それを含めてコールドプレイのベスト盤とも言えるわけです。そんなライブの映像ですよ凄いですよね。
また本作のハイライトとも言える、コールドプレイの実験とも言えるリストバンドのライトアップ。いや7万人の人々が観客ではなく、ライブの演出に変わる瞬間は、映像的に神が降臨する程の迫力、これは映画好きでも痺れるしIMAXなどの大スクリーンで見れたらもっともっと凄かったが、これは自宅では感動が薄まってしまう!!あのシーンの為にもう少し劇場で公開してくれないかな?映画館で見た方が良い、凄いシーンだった。
7万人が一斉にピカピカ光り、Mylo Xylotoの中のファーストシングル”Every Teardrop Is a Waterfall”が披露される。勿論その前はfix you。そして”Every Teardrop Is a Waterfall”で大団円を迎える。
そして会場は最高の状態にも関わらずコールドプレイは花火も見ずに次のライブ会場へ向かう準備へ向かう。その姿は全くアートではない、むしろ労働者でしかない。テンションは最高潮だが、余韻など一切ない、会場の歓声に答える間もなく車に乗り込む彼らは正直言えば、浮世離れだ。それ自体メンバーもおかしいと思っている。
だがそれをちゃんと受け入れ、次のライブに向けてつかの間の休息を取るのだ。
コールドプレイはそこまでメディアに顔を出すようなバンドでもないし、問題もそこまで話題に出ないか?(いやこの前の賞を貰った時、「この賞を貰えるのは今はおれたちしかいなくて残念だ。」とかビッグマウスしてたけども、このライブ見ちゃうと自分も納得してしまうわ。)
そんな彼らが、垣間見え、その上、ドキュメンタリー映画として上質と来たわけだ。最後にはちょっとした矛盾をも披露してくれるわけだ。
またネタとしては
スタイリッシュ阿波踊りも拝見出来たし、ヴィヴァラヴィダァで、ドラムが鐘叩いていたのには感動した。あとちゃんとボーカルが声でなくなって終盤歌えてないぶれないライブパフォーマンスが良かった。
日本に来てた映像もあったけどあれはフジロックかな?それとも謎のNHKで放送されたスタジオライブかな?
とりあえず入場者プレゼントにリストバンドは欲しかった。あと奇声上げたい衝動に結構かられた。 「コールドプレイライブ2012」つか劇場でしか味わえない感動だったな。あんな大音量でソフト見れないし、防音壁あって最高のスピーカーとスクリーンがあれば別だけども。しかも中身もスピードオブサウンドは無いけども、ほとんどベスト盤だしさ。しかもライブパフォーマンスの精度も最高点だよ。
というわけで。かなり満足した一本でした。
メモ得点メモ
9
コールドプレイを見直した。
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