【オススメ映画】クリムゾン・ピーク【71点】

2015年アメリカ映画

監督
ギレルモ・デル・トロ
（『ヘルボーイ』『パンズ・ラビリンス』『パシフィック・リム』）
出演
ミア・ワシコウスカ
（『アリス・イン・ワンダーランド』『イノセント・ガーデン』『ジェーン・エア』）
トム・ヒドルストン
（『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』）　　
ジェシカ・チャステイン
（『オデッセイ』『ゼロ・ダーク・サーティ』『MAMA』『ヘルプ～心がつなぐストーリー～』）
チャーリー・ハナム
（『パシフィック・リム』『トゥモロー・ワールド』『フーリガン』）
皆大好きギレルモ・デル・トロ監督の最新作。
『パシフィック・リム』から2年ぶりの監督作品。
パシリムの前は5年も間が空いてたのに、コンスタントに公開されて嬉しいよ。
でも監督業以外にも脚本や製作を精力的に行っている人だから、近年彼の名前を見ないことが少ないぐらい。
今作は幽霊もの。
元々ホラー畑出身の映画監督で、人間よりもクリーチャーを描かせた方がすごい貴重なムービーメーカ！！
今作の題材は、幽霊です。お化けです。ゴーストです。
舞台は幽霊屋敷かと思いきや、中身は既視感のある18世紀のヨーロッパとアメリカを舞台にしたお家ものドロドロサスペンス劇場。
この映画は絶対中国でパシリムが大ヒットしたからご褒美だよ！！
というぐらいかなりしっとりとした作品。
相変わらず映画作りが丁寧で、すごい！！
過去の監督作品を思い出してもクリーチャーが活躍するような映画ばかり監督してても、映画自体は丁寧に描く。パシリムの時も大作だからって大味にせずに事細かに映像化してくれて、何度見ても発見がある。
今作は、過去作に比べて派手さはないが、俳優陣の奇怪な役作りを丁寧に写したり、屋敷丸ごと撮影用に建ててしまったりと、こだわりっぷりは高い。
丁寧のおかげでクライマックスは本当に攻撃されているように錯覚してしまった。
デル・トロ監督の丁寧な演出は、見ているものを映画の世界に容易に引き込む。
きっとヒットに恵まれない地味な小話で収まった映画だが、終盤の生々しい刃物での戦いは、見ている側に切られているのを錯覚させるぐらい、迫真で、それまで見届けてた自分も、ことあるたびに踏ん張ってしまった。デル・トロ監督すごいよ。
俳優もいい。
今、旬のトム・ヒドルストンのセクシー過ぎる紳士体型が際立っており、
「そりゃあこんなセクシーな男いたら、女はだいたい狂うわ。」
と納得。ベッドシーンの尻が最高にセクシー。必見。
ジェシカ・チャスティンがすごい！！
この人映画映画で役柄全然違うのに、ジェシカ・チャスティンでありつつ、その役の人格に早変わりする。すごい人。
本作では超やばくて妖艶なわけだが、この一個前では、ファザコンの科学者だったり、男前で音楽の趣味がアレな宇宙飛行士だったり、赤毛の天然娘だったりとどの役もそれっぽくなってすごい。
遅咲きの俳優さんだけど、存在感もあって今後も要注目。
ミア・ワシコウスカは、次期キルスティン・ダンスト枠として、新しいスパイダーマンのMJ役に立候補するべき！！そして最終的に惑星とセックスするんだ！！ただし髪の色は変な色にはしちゃいけない！！
デル・トロ組が織りなす映画！！
これは映画ファンとしては嬉しい。前作の『パシフィック・リム』の主役がキーパーソンとして出演。
そしてちょい役でパシリムで博士を演じたバーン・ゴーマンやヘルボーイで半魚人だったダグ・ジョーンズ。
そして主演のミアちゃんとチャスティンさんはデル・トロの製作作品に出演経験あり。
そいう輪が着実にあって、如実にデル・トロのやりたいことが具現化した素晴らしい映画。
作品としては万人よりマニア受けのいいものだが、見てよかった。神が細部に宿った映画。
得点
物語の面白さと上映時間　6.5/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ　7/10
キャラクターの魅力 7/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 8.5/10
音楽 8/10
俺の趣味　8/10
71点
相対的にはこんなものだけど、映画としての魅力は高いと思う。
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