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▲ラバー 2012年度42本目▲「多分2012年度のワースト候補。」

「面白くない映画作るってかっこいいだろ!?」

$『A Little his REDEMPTION.』映画オタクの映画批評~season Ⅶ~-ラバー
フランス2010年フランス制作フランス

予告編

あらすじ
ある集団がアメリカのカリフォルニアの砂漠で映画の撮影を見る。
その映画はなんと廃棄されたタイヤが勝手に起き上がり、超能力を兼ね備えており、付近にあるもの全てを爆発させるという驚愕の映画だ。
それを見ている観客だったが、謎の男の指示により観客は毒殺されてしまう。
その謎の男こそ映画の支配者だ。彼は刑事として映画内にひそみ、このタイヤが起こした殺人事件を解決させるのだが、なんと観客がまだ生きていたので、殺人事件は続くことになる。
2012年7月5日鑑賞
感想
良いよ。実に良い。何故なら面白い映画なんて最初から作る気ないと映画の冒頭に宣言するあたり最高に良い。
だからこそ断言できるこの映画はとても酷い映画で、酷くつまらなくて、むしろそういう映画を作ったんだから、こんな映画最低という評価がふさわしい。
つうわけで、感想の冒頭に映画の冒頭と同様に映画をぶった切ってみせたわけですが、この映画、映画が始まった直後にいきなり解説が入るのですよ。
いやもう映画の構成的にもかなり異質だと言えるのですがね。
まずーもう2ヶ月以上前に見たからうる覚えなんだけどね。ーいきなり一人の男が現れて「映画ってのは変なことが起きて観客は酷いとか辻褄がとかそういうこというやついるけど、それは設定だからそう決まっているんだよ。映画で人が死ぬのも設定、爆発が起きるのも設定、誰かが決めているんだらか、何が起きても受け入れるんだぞ。」という腹立たしい前置きがある。
つまりこの『ラバー』という映画を見る前提には、何事もありのままを受け入れる寛容さが必要、いや寛容さを制作者は押し付けるのだ。
それを筆者はありがたく受け取り、全てを受け入れようと思った。
映画的には低予算を貫いている。
てか、アメリカ映画かと思ったらこれフランス映画なんだ。(笑)
しかも舞台がカリフォルニアで確か言語は英語だったし、しかもラストシーンではハリウッドに上陸するし、一体この映画なんなんだ?
アート系のホラーコメディのようで、それなりに海外のエキセントリックな賞で受賞している、まさしく狙い澄ましたかのような透かした作品だ。
しかも主人公にタイヤを使い、またそのタイヤがアニメーションの如く、荒野から一人ひたすら移動するという途方もない映像を作った監督の労力はねぎらいの言葉を送りたいのだが、更に映画のガジェットに用いたのが、その行動を見ている観客という謎の集団グループが登場する。
それが何かも一切説明することなく、(説明を省くのは設定であるという前置きのおかげで全てに矛盾はうまれなくするという、かなりひねられた予算削減ということにしよう。)またそれらが唐突に殺されて行くという、監督のやりたい放題なオナニー映画だ。
もうカオスの極みに入ったこの作品、この手の作品に期待出来るのはエロぐらいなのだが、それもなく、あるのはひたすら爆散する犠牲者ぐらいか…。
人間や鳥が爆散する描写や、タイヤというかゴムという廃棄物の行く末の一番価値のないものが復讐をするようなそんな弱いものが勝ち誇る描写を好むならオススメか?
映画自体が面白くすることを拒んでおり、タイヤとの最終決戦は2秒程で狙ったように終わらす、なんでオレはこの映画の支配者だからな!と銃で撃たれても死なない男やら、障害のある人を爆散させたりとかなり性格の悪い映画だ。
映画自体に禁じてがあるならオレも自分の鑑賞中の感想をツィッターから転載しようっと。
【ラバー】なんかオープニングになんか解説がある。意味の無い事がクールなんだぜ。とかなんとか。いやいや。困るってそんなの。
07-06 01:29
【ラバー】まぁー禁じ手を平気で当たり前に使うと冒頭で説明するという禁じ手に、映画自体に観客が存在するという禁じ手の二重構造。そして冒頭の説明に全ての描写に理由など存在しない映画自体がそういう設定だからという禁じ手のおかげで映画内におけるツッコミどころもなく、見守りつづけた。
07-06 02:40
【ラバー】観客が面白くなくなって意図が不明確になった映画にツッコミをいれるという構図に、むしろ映画に対しての何かしらの思いをぶつけている。自らのクビを締め、わざと面白くないことをしたというある種の実験か?まぁー本当に誰も喜ばないだろう。
07-06 02:42
【ラバー】どうせまともな映画作れないしどうしてもタイヤが人を殺す映画を作りたかった。と考えて、存在する穴は、冒頭の解説で全部突っ込まさせないように壁を生み出し、映画のラストもわざと外し、誰も愛さない、監督のオナニー映画としてあっぱれ。シュールなクソ映画でした。嫌いではない。
メモ得点メモ
2
しかし別に嫌いでもないし、こんな映画見なきゃ良かったと思っていないのが意外だったりする。
禁じてをひたすら使いまくった意欲は認めるが、肝心の映画が普通につまらない。
ただそれだけなのだ。それに反感を持つことも監督は意図しており、冒頭で真っ向否定している。
多分2012年度ワーストの映画だが、むしろそれをカッコイイと思っている監督を見なかったことにしておこう。
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