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◎ザ・レイド GOKUDO〈R18+ディレクターズ・カット版〉77点◎

「どこでもザ・レイド」

ザ・レイド GOKUDO
インドネシア国旗2014年インドネシア・アメリカ映画アメリカ

製作費が4倍!!上映時間も1.5倍

衝撃のインドネシア映画、『ザ・レイド』。
内容はとてもとてもシンプルで、警察の特殊部隊が悪いやつを捕まえるために、潜伏する根城であるマンションに行ったら、そこは犯罪者が山ほど住んでて、特殊部隊が殺されまくるけども、武術に長けた主人公ラマが、そいつらをぶっ殺しまくって、脱出するという最高100分間のノンストップアクション映画。ちなみに監督はアイルランド人という衝撃。
その続編が、日本公開。
監督、主演、舞台インドネシアそのままで、前作の話を引きずっているようで、引きずっておらず、新たな敵と戦うラマさんの物語。
前作が、アメリカでも公開されて、評判もよく、興行成績を制作費の10倍近く稼いだ(Wikipedia情報)からか、制作費も前作の4倍近くある。
そのため、前作は建物と周辺を舞台に、とことん低予算にアイデアを詰め込んだ濃縮還元されたエンタメだったのとは違い、舞台はインドネシアのホテルやら路地やらとかなり世界観が広くなっている。
またキャラクターも前作では悪いやつとその配下が建物で暴れるぐらいの狭いものだったが、ギャング同士の抗争や出世のための駆け引き、ヤクザだったりとかなりバリエーションに富んでいる。
むしろそのせいで、映画全体が、前作よりも面白さが薄くなってしまったとも思える。
前作は唯一無二の面白さがあったが、今作は『エレクション』『インファナル・アフェア』『ボーン・アルティメイタム』の要素も作品に反映されているようで、さらに上映時間も3時間近くあるため、前作のような爽快で痛快なアクション一辺倒ではないことは明白で、むしろそういった複数の要素を含むことで、アラが気になる作品になってしまったと思う。
どこでもザ・レイド
むしろシチュエーションが山ほどあるという点で、どの場所、路地でも車の中でも、刑務所でもトイレでも外でも、もうどこでもザ・レイドが描かれる。
容赦のない戦い。
本当に撮影中人が死んでいるのではないか?
と思えるぐらい痛々しい戦い、あまりにもリアルでそれでいて流れるようで、他のアクション映画では味わえない快感が前作同様に詰まっている。
その狭い車の中でよくもまぁあれだけ動けるものだ。
ラストの戦いも素晴らしくカッコよく。
本当に人を殺しているようだ。
ここまでくると『アジョシ』とかで興奮してた自分が恥ずかしいぐらい『ザ・レイド』はやっぱり
『ザ・レイド』だった。
あんまりアジアのカンフー映画は見てないのが痛いところだが、とりま面白かった。
カメラマンもザ・レイドしているぜ!!
最早、ザ・レイドの意味さえよくわからないが、アクションをするのはラマさんとそれに群がるモブだけではない。
印象的なほど、カメラは揺れる。
揺れに揺れる。
この手持ちでブレブレでアクションを収める映像スタイルを見て、自分は『ボーン・アルティメイタム』に似ていると思ったのだ。
しかしそれ以上にすごいかもしれない。
ラマさんと一緒にカメラマンごと壁突き破って追いかけたり、狭すぎる車内でカメラマンも一緒に戦っている。
途中でカメラ壊れたんじゃね?みたいなのもあったと思う。
もう男気が溢れている。
これはザ・レイドでしか味わえないかもしれない、男気だ!!
極道要素なし
うん。びっくりした。
なんで出てきた?
結局、前作のご褒美映画。
結局は、前作の大きな利益のご褒美のごとく、監督のやりたい面白いと思えることを全部やって詰め込んだ作品がまさしく本作。
上映時間3時間のアクション映画というのも疲れるし、本当にサブキャラのエピソードとか必要?
ってぐらい色々ある。
前作のマッドドッグさんが違う役柄で登場するが、本作のラスボスに殺されてしまう。
役柄が違うので仕方ないが、ちょっと寂しい。
また前作よりも個性の強いキャラが複数登場。
野球少年と盲目金槌女。
そして絶対軍隊仕込みのジャック・ザ・リーパー風なアサシンおじさん。
このおじさんがラスボスで、本当に強かった。
ラストバトルは、こんな死闘みたことがないってぐらい死闘。
よくバトル映画ってだいたい、相手の隙をついてえい!!って感じでクリーンヒットして倒すことが多いと思うけど、これはひたすら武力のぶつかり合い、拮抗するお互いの力の中のわずかな勝機で、敵を倒す。ただでは転ばない敵の応酬。
本当に凄かった。あまりに流れるように戦うから本当に殺し合っていると思えた。
とことん長く、やりたい放題。
その分、アクションシーンも面白く、たった一人で悪党の巣窟を倒すラマさんはやっぱりラマさんでした。
むだに長いし、やりたい放題。
B級映画からA級映画になった『ザ・レイド』ですが、まだ3もあるそうです。
一作目ぐらいの一つの要素を追求した映画の方が、僕は好きです。
メモ得点メモ
物語の面白さと上映時間 7/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 8.5/10
キャラクターの魅力 7/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 8/10
音楽 8/10
俺の趣味 7.7/10

77
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