◎ワイルド・スピード SKY MISSION 「ラストワンシーンは必見」80点◎

2015年アメリカ映画

2015年5月23日劇場再鑑賞
空飛ぶ車の映画、なんて宣伝が烏滸がましい。これはファミリーの最大の危機と大いなる別れの映画だ！！
『ワイルド・スピード』4作目にして大ヒットシリーズへと進化させ6作目の前作まで監督してきたジャスティン・リンから、
『ソウ』などのシチュエーションホラー映画を大ヒットシリーズにしてきたジャームズ・ワンに監督が交代。
また前作のラストで、今作の悪役に次代を担うハゲことジェイソン・ステイサムが参戦を表明！！
次世代のホラー映画の申し子にジェイソン・ステイサムの参戦、更には、本作が時間軸が6の次に3があり、その次という未知の世界。
世界が不安と期待に満ちる中、とある悲報が舞い込みのだった。
それは、１作目から出演し、2では単独主演だったポール・ウォーカーの事故死。
これにより作品の制作はストップし、撮り直しも決定された。
それ以上に、ワイルド・スピードに欠かせない存在である、彼無しで作品が成り立つのか？
シリーズ打ち切りの危機か？（ステイサム、ロック様と超豪華出演の中）
だが、映画は、最新技術と、スタントマンの活用、更にはポール・ウォーカーの弟の協力により、映画は延期をしながらも2015年の春に完成したのだった。
「これほど素晴らしく映画らしく感動的なラストワンシーンは見たことない！！」
もしや劇中でポール・ウォーカーが死ぬのでは？
そんなことは杞憂だった。
ファミリーを大事にする映画にそんなことはない。
だが、ラストワンシーンでのあの映像の表現の仕方、その分かれ道は今生の別れ。
そっちに行ってはいけないよ。
でもヴィンとポールの道、ドムとブライアンの生き方はここで別れるのだ。
それは映画的には悲劇でもなく、ブライアンは映画の中で永遠に生き続けるのだ。
それを見て、あまりの感動で胸が熱くなり、泣いてしまいそうになった。
というわけで、ここから取り留めの無い感想。
映画としては、普通のアクション大作になったかな。
個人的には、2作前の『MEGA MAX』の方が楽しかった。
アクション面での金庫ブンブン振り回すのが、大好き。
また前作の飛行機突き破ったり戦車と戦う方が燃えた。
更には、前作のラストで仲間二人がいなくなってしまい、そしてそして、ポール・ウォーカーの死により、映画として難しいこともあり、チームものとしてもパワーダウン。
その穴を埋めるのが、ジェイソン・ステイサムだった。
ジェイソン・ステイサムは典型的な悪党というよりも、絶対倒せないような追跡者のようなポジションで、倒せる適度な悪役がさりげなく登場し、映画は彼を倒して大円団を迎えていた。
またステイサム以外にも、『マッハ！』シリーズからトニー・ジャーも参戦。
これまた凄まじいアクションを見せて映画を彩ってくれる。
目を見張るものとしては、やはり空から車を落とす大胆なプロット、それ以外にもドバイのビルからビルへ飛び移るなどのアクションも有り。
ヴィンディーゼルVSステイサムの最強ハゲ対決も勃発！！
ラストバトルでは、鉄パイプやら大型スパナを武器にしたアクションになり、扱いずらそうで笑える。
ドゥエイン・ジョンソンは最初と最後に見せ場あり、てか初っ端からステイサムが負けそうで笑えた。
終盤のロック様はターミネーター級の強さです。笑
生身で攻撃ヘリに機関銃を怯まずに撃つロック様は人類最強
さらにゲストで、デスプルーフのカートラッセル参戦。車を使うことはないが、存在感がいい。
敵か？と思いきや絶妙にドムを信頼するのりのいいベルギービール野郎！！
あと１作目のキャラや3作目のキャラもゲスト出演。
総評
総評としては、前2作に比べるとチーム要素とドラマ要素が減。
特に序盤では、前作のレティの記憶喪失問題を引きずっており、１作目のファンなら嬉しいが、
自分としては作品の進行を妨げた残念なシークエンスに思えた。
過激なアクションもCG頼りな気がして、スケールダウンか？
ただポール・ウォーカーの死という困難を乗り越えて、ラストシーンは映画史に残る別れだったと思うし、全世界規模の大ヒットも今作の場合は良いと思う。
また極端な話をすると全世界興行成績がハリーポッターシリーズやスターウォーズシリーズを超えて、2015年4月30日現在、第4位という空前絶後な作品になってしまった。
『アベンジャーズ』まではいかないと思うが、すごいことになっている。
なんでIMAX3D公開にしたんだよ！！
前2作は、IMAX2D公開で凄まじい迫力を与えてくれて、大いに感動した。
今作もIMAXで公開したが、なんと3D化。
個人的にIMAXは2Dが好きなので、3Dにすると早い動きが、とても見にくいし、暗い印象。
あと3Dにしても飛び出る要素などが、なかったと思う。
とても残念だったと思う。
もしかしたら自分が前2作よりも楽しめてないのも3Dが原因だったのではないか？
悔しい。本当に2DIMAXで見たかった。
2015年5月末に再鑑賞
なんかもう一回見たくて、もう一回劇場で見た。二回も劇場に行くのは今年になって初だわ。
・やっぱり前半はアクション要素が乏しく、ドラマパートも弱めで退屈。
・車に対するアプローチが意外と多いね。ギアの操作のカット割りが多め。マニアック。
・車がよく空飛ぶ映画だったな。やっぱこの映画スカイミッションだわ。
・ポールのドラマパートが不自然だった。かなりの編集が加えられているんだろうな。
　劇中はアクションシーン意外は発言もなかったし。本来はもっと陽気な作風だったのだろうか。
　もしBlu-rayなどに特典としてカット前のを入れてくれたら嬉しい。
・ハゲがいっぱいの映画だった。
　これはもう恒例ですよね！！地上最強のハゲはロック。
　あとステイサムが段々ドムを気に入ってくる感じもあったね。
　無理だと思うけども共闘も期待してしまう。
　トニー・ジャーのキレのある動きが非常に良かった！！
得点
物語の面白さと上映時間　7.7/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ　8/10
キャラクターの魅力 8.5/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 8/10
音楽 8.5/10
俺の趣味　8/10
80点
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