「今回の死に方はどんなものか?!意外なオチをつけた第5弾。」
2011年アメリカ制作
出演
デヴィッド・ケックナー
(俺たちニュースキャスター、ゲットスマート)
予告編
あらすじ
青年のサム・ロートンは自社の研修旅行へ向かうバス内で、道中にある工事中の橋が崩れてバス内の上司を含め皆が災難により惨殺されてしまう夢を見た。
それが予知夢と感じたサムは、強引に皆をバスから降ろすのだが、橋は見事に崩れ去り、サムたちは生き延びることが出来る。
警察は事件を予知したサムにテロリストの疑念をかける。
しかし生き残った一人であるサムの友人が体操の練習中に事故で死んでしまう。
悲しみに暮れる同僚たちであったが、次なる死の運命は予知夢の順番通りある男に牙を剥いた。
死の運命は逃れることができないのだった。
2012年2月24日鑑賞
感想
『ファイナル・デスティネーション』シリーズ第5弾
日本では
『ファイナル・デスティネーション』
↓
『デッドコースター』
↓
『ファイナル・デッドコースター』
↓
『ファイナル・デッドサーキット』
という形で、邦訳されているシリーズ、2は続編としてより刺激的に死に向かうジェット・コースターの如く全体的に疾走していたわけだが、3は冒頭の事故がジェット・コースター。4ではサーキット場になっている為、その理由から本作ではブリッジになっている。
また原題では全て続編にはナンバリングされている形なのだが、4にはナンバリングされておらず、製作側は4で完結を意図したようで『THE FINAL Destination 』となっている。最後が強調されている。
しかし、製作者達は、ファン達の声援に答え、再度シリーズを生み出すことにしたようだ。
その結果本作では、ある試行が最後に待っていた。(ニヤニヤ)
本作は、正直言えば、ルーティンワーク。シリーズごとの展開がだいたい一緒で、冒頭の大事故を主人公が予知し、助かるのだが、主人公の予知夢の順番で、運命によりキャラクターが殺されて行く、というわけ。
筆者は全シリーズをさりげなくチェックしている為に、おおよその展開に驚きもしない。
とりあえず言えるのは、冒頭の大事故が全シリーズと比較してけっこうしょぼい。
(これが色々見終わって意味があったと思える。)
CGが初期の頃より前面に出てくるようになってしまい、冒頭の大惨事が今ひとつインパクトがなかった。
そもそも巨大な橋が真っ二つになるのは、いまいちなシークエンス過ぎるよな。
個人的には『デッドコースター』が一番面白かった。(初めて見たR15の映画だったな。)
またオープニングの映像が異様に長いのには驚いた。
これ賞味75分ぐらいでは?
まぁー筆者はBlu-rayでの鑑賞なので、当然2Dでの鑑賞です。近所の映画館ではIMAX3Dで公開するという驚愕の興行を行っていました、スルーしました。こういう映画に時間を作るのはちょとキツい。今思えば、見れば良かったと思うが。
冒頭のやたら長い映像は、3Dを意識した遊びの一つだったと思うね。なので脳内で3Dだと思いながら見ました。
というわけで、映画は幕を開け、真面目にエスタブリッシュショット(登場人物という名の死人の方々を設定やらを描きながら登場させるシーン。)、なんだよ。真面目に映画作っているじゃねえか!!
まぁー皆死ぬから意味なんか無いんだけどね!!(笑)
とりあえず知らねぇ役者だらけだな!!
さすがだぜ!!
と思ったらコメディ映画の常連さんがいる。(笑)
と相変わらずの展開のあとの大惨事。
CG前面が妙にリアリティーを感じさせない。アクションもなんか乏しいし、時代の進化と劣化を感じさせてくれるぜ。なかなか奥深い映画だ。
とお決まりの尋問シーン。
ここまで予定調和な展開だと逆に嬉しくなってくるぜ!!
というわけで、1人目の方です。
怖くて体操は出来ません。
いやいや。この殺し方はまたまたすばらしかった。
一人目ということもあって、なかなかの凝り具合。
どうやって死ぬかのフラグを乱発させて、見ている側、特にシリーズファンたちとのシャドウゲームです。
そんな予想を裏切ったり、してビックリさせてのーーーーー!!
おぉぉぉぉぉ!!
気もちいい起爆力。
さてさて、続きましては、二人目でございます。
今回はコミカルなキャラクターなので、少しコミカルに殺すようです。
ちょっと差別的な会話の内容で、流石に欠伸も出るものです。
怖くてレーシックは受けれません。
二人目の方は、カットされたバージョンを見たらそっちの方が、スピーディーであっさりしていて面白かった。
三人目は現代人は少なからずやりたいと考えているレーシック手術が題材でした。
しかも機械の誤作動という超怖い展開。
これは、結構怖かった。
お見事。
あ。今更ですがこの映画は人がどう殺されるかを吟味して賞賛するスプラッター映画です。
なんだかこのブログ書いているやつ頭おかしくない?って思ったかもしれませんが、シリーズを全部見ると、だいたいの人はこういう見方になります。
だって話自体は全く一緒なわけですし。(笑)
なので、シリーズを通して殺し方の凝り具合が映画のだいたいの焦点になるのです。
(ちなみに本作のラストではシリーズの殺し方総まとめとしていっぱい出てきます。製作側もそういう気持ちで作っているようです。)
しかし4人目以降はテンポを上げてきて、安上がりに仕上げてきました。
シリーズ的にもたまにあります。
というかいつもより登場人物が少ないと思う。
最終的には、シリーズとしては邪道な人間同士の対決に陥りました。
なんか無駄に警官とか死んじゃったし…。
でもラストにはまさかの展開が…。
映画的に「パリ」というフレーズが出ていたのですが、まさか!!
と思ったら。終盤では、5ではなくビギンズだったという驚愕の展開が。
これはシリーズファンを愛しているファンたちの気持ちを組んだなかなか良いサービス。
確かに時代設定とか見せてなかったし。
普通だったら「前例」とかが中盤に出てくるのにそれが無かったのは、こういうことだったのですね。
いや。なかなか嬉しいオチです。
しかも巨大事故が2回ある。
というのも嬉しい。これなら冒頭のしょぼさもカバーできるというものです。
そしてラストでも少しひねりを入れブラックジョークのような終わり方もなかなか好印象。
決まりきった話を展開していると思いきや微妙にひねったのは、なかなかの好印象。
いや見て良かった。
筆者的にはシリーズを通してみると。
『デッドコースター』がエキサイティング
『ファイナル・デッドサーキット』が一番エググロい(コメディに含まれるようです。)
エスカレーターに挟まれるのは酷かった。
ごめん3のことはいまいち覚えていない。
1に関しては、ネタになる前なので「死ぬ運命からは逃れられない」というゴシックホラーの体裁なのが、妙に目新しい。
と色々考えたり、メイキングを見ると
『死』を彩るグロさが特殊メイク
というのに気づいたわけで、正直言えば、特殊メイクだとかギミックとかを賞賛する不思議な映画だなぁーと感慨深い気持ちになれたわけです。
いや本当にこのシリーズは良いです。
次回作もBlu-rayが来るのを楽しみにしたいです。(笑)
得点
7点
思った以上に楽しめた。
あとは「おっぱい」とかのエロ要素が充実すると非常に楽しい。
あ。ちょっと人間関係のドラマが全体的に余計だった印象は強い。
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