終始美し過ぎるマーゴット・ロビー
★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに
この記事は 2ページあります。
製作
2023年アメリカ映画
新たな価値観を抱えて前に進む
製作
マーゴット・ロビー
・ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY
・アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル
・プロミシング・ヤング・ウーマン
・アニー・イン・ザ・ターミナル
監督・脚本
グレタ・ガーウィグ
・レディ・バード
・ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語
キャスト
ネタバレ あらすじ
2023年8月11日劇場鑑賞
2023年36本目
女児向けの人形の映画化が凄まじい
1959年3月にアメリカの
マテル社から発売された人形
『バービー』の映画化な
わけなのだが
主演と製作は
『プロミシング・ヤング・ウーマン』
でハリウッド映画で
男性の有害さを的確に
描きポリコレ映画時代を
導いたマーゴット・ロビー。
そして監督・脚本は
等身大の女性のこじらせが
的確に描けるスピルバーグの
お気に入りのグレタ・ガーウィグ。
脚本には彼女の
パートナーで同じく
ニューヨークを舞台に辛辣な視点で
人間を描くのが得意な
ノア・バームバックも共同。
主演はハーレー・クインもやるし
体当たりの演技で
落ちぶれてしまった
フィギュアスケーターもやるし
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
では終始美人で天使を体現する
美人だけじゃなくて演技力も
すごいしプロデューサーとしても
凄いマーゴット・ロビー。
その相棒には
優男もできるしクールで
ミステリアスもできるし
ギャグもできるし歌える
万能イケメンの
ライアン・ゴズリング!!
さらにさらに
音楽担当は
ブルーノマーズと組んで
グラミー賞にノミネート。
レディ・ガガの
『スター誕生』にて
シャロウをプロデュースして
アカデミー賞を受賞した
名プロデューサーの
マーク・ロンソン。
そんな彼らの裏には
ハリポタシリーズの
立役者のプロデューサーの
デヴィッド・ハイマンもいる
約束されし傑作映画
とバービーなんてと
舐めてかかると
大火傷する素晴らしい人々が
結集した映画が2023年に誕生。
2023年8月時点では今年最高のヒット作
と日本では
バーベンハイマーという
原爆を作った
オッペンハイマー博士の
半生を描いた
『ダークナイト』や
『インターステラー』の
監督である
クリストファー・ノーランの
新作『オッペンハイマー』と
全くノリの違う
本作を二本立てしようという
ネットミームにより
バービーというか
マーゴットロビーの後ろで
原爆が爆発している画像に
バービー公式ツィッターが
好意的な反応をしてしまった
ことがきっかけで
日本では原爆賞賛のように
思える不謹慎さに
一部の人は不快感を覚えてしまい
映画館に行かないと
判断してしまった人も
いるかもしれないが
全米では
2023年8月末時点で
国内で5億9000万ドルという
大ヒットで
2023年1位。
アメリカでは
『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
よりもヒットしているので
本当にすごい。
ワーナーブラザーズとしては
ハリポタ最終作が
総合1位だったが
その記録を塗り替えてしまった。
マーゴット・ロビーと
グレタ監督はすごいことを成し遂げた。
劇中歌も熱い
と冒頭から
リゾのピンクが流れて
ガールズパワー炸裂。
序盤にはそのまま
ダンスパーティーに移行し
デュア・リパが大ヒット作
レヴィテイティングや
ドント・スタート・ナウを彷彿させる
ダンスナンバーの新曲が流れ
幕間にはちょっと下品よりのセクシー
路線のパワフルな楽曲が多い
ニッキー・ミナージュの楽曲や
チャーリーXCX。
サム・スミスではなく
無駄に素晴らしいテーマインパラ
だったりハイムの楽曲の良さには
びっくりしました。
そして終盤は
レディオヘッドの
トゥルー・ラブ・ウェイトを
彷彿させる
ビリー・アイリッシュの
ワット・ワズ・アイ・メイド・フォー
は彼女の渾身の作品の一つの模様。
そんな素晴らしい楽曲達も
映画を見ながら劇場で体験できて
めちゃめちゃ至福であったわけで。
またライアン・ゴズリングの
熱唱もあってクッソ笑える。
冒頭から癖強くてやばい
あんまりよく知らなかったが
グレタ監督が結構映画愛強い人で
映画製作を若い頃からやってた人。
映画はバービーの誕生が
女児の価値観を大幅に変えた
という描写を
まさかの
『2001年宇宙の旅』の冒頭を
オマージュしてモノリスを
マーゴット・ロビーにしちゃう
面白さ。
その後の猿達が暴力に目覚めて
骨で食べ物の残骸を破壊するのも
女児が赤ちゃん人形を破壊して
バービーを手に入れて
母親になる以外の選択肢を
女性達は手に入れたという
シークエンスをギャグを混ぜて
描くセンスと映画愛が熱い。
怖いシーンかも
まぁ映画ファンとかに
解説してもらって
映画に目覚めてIMDb
TOP250でも全部見て欲しいですね。
映画が多いから問題か
ぶっ飛び展開はそのまま駆け抜ける
バービーランドというもう一つのトイ・ストーリー
おもちゃであるバービーは
この映画内では
人形ではあるが
ある種の精霊のような存在。
それぞれに所有者がいるという
設定があり
その所有者の心に異常があると
バービーのも変化が現れてしまう。
バービー達は
等身大のおもちゃの家で
液体が物質として存在できない
世界だけども見えない液体を
利用することもできるし
一瞬でお着替えできるという
女児のおままごとの世界を
等身大にそして華やかに描き
また女性達が栄誉ある職務につき
そして世界を回していく。
一応ケンというバービーの
彼氏候補だが付き合うまでの
関係じゃない容姿や個性は全く
違うけども名前とバービーとの関係は
ほぼ一緒という凄まじい世界にて
物語は進行していく。
もちろんバービー達の名前は皆
バービーで夜な夜なパーティをする
という女児の夢想が
煌びやかに描かれる世界が描かれる。
と映画はそんなバービーが
体の異常を解決すべく
現実世界に行くというさらに凄まじい展開に
現実の男社会への辛辣さ
とめちゃめちゃ可愛くて
女性優位社会を信じているという
マーゴットロビーこと
ステレオタイプバービーが
めちゃめちゃボディラインのでた
服でロサンゼルスを闊歩するという
クソ展開に男どもがいやらしい目で見る。
まぁ私膣ないんですけどね
と言うことを言わせる
グレタやノアさんのシナリオまじで
クレイジー。
そんな中ちゃっかり着いて行った
ライアン・ゴズリングことケンは
バービーとの中途半端な関係や
職業ビーチという謎の設定などで
アイデンティティ・クライシスが
常態化しており、
アメリカという国に潜む
男性優位社会のそれぞれに
触れることでその理論に
存在意義を委ね
その思想そのものを
バービーランドに持ち帰ってしまう
というめちゃめちゃな展開。
その裏側では僕らの愛する
ウィル・フェレルが大暴れ。
ウィル・フェレルが出演してて嬉しい
と今作あんまり調べてなかったが
マテル社CEOとして
もはや往年のコメディ映画の
大スターのウィル・フェレルが
相応し過ぎる役柄で登場。
すっごくいつものウィル・フェレル
ちょっと嫌なやつなんだけど
妙に可愛くてそれでいてバカだけど
よく動いてリアクションがでかい。
2000年代から見て楽しませて
いただいている俳優さんで
そんな彼がこの映画に
ほぼ悪役ポジで普通の思想で
でてくるのめっちゃ嬉しい。
でもまぁね。このウィル・フェレルの
起用っていうのもえぐいんだよね。
そもそもウィル・フェレル自体が
女性軽視している役柄も
結構多くて
笑いのタネにしてしまうことも
役柄的にも多いし
男性社会で美味しい蜜を
吸っているキャラクターも多いし
そこが逆に揶揄できて
批評的でもあるんだけども
そんな彼が悪役というのも
本当に絶妙。
バービーという女性に自由を
という売り文句のようにして
お金を稼いでる
思想を利用している資本主義。
武器商人のような存在を
否定もせず肯定もせず
そして彼自身も
最終的にバービーで
引き続きお金を
稼ぎ続けるために
バービーランドに行くという
まぁそこで裁かれるわけでも
承認されるわけでもなく
ギャグ担当として
ちょっとでてくる。
ライアンとマーゴットの魅力や今作の考察感想は次のページ
・考察;フェミニズム映画を超えて調和を模索して
・素晴らしきマーゴット・ロビー
・SF映画的なところについて
・30代の映画製作者たちについて
・総評
…etc
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