2014年44本目 3月31日劇場鑑賞
「不自然で強引」
近年、テレビ朝日の日曜の7時半から8時半までの特撮ヒーロー作品が、コンスタントに映画化されていることに、喜びを感じますが、最近では夏に戦隊とライダーの二本立て、冬には、前年と今年のライダーの二本立て、そして新年には戦隊の映画化となんと見事な東映の映画制作スタイルでしょうか、そして4月には近年では、ライダーと戦隊などがごちゃまぜしたお祭り映画が公開されているのです。
そして今作は、なんと昭和ライダーと平成ライダーが対立するという、最早仮面ライダーの方向性を見失った作品が完成。
勿論脚本家は、スーパー戦隊と仮面ライダーを対立させたり、ライダーの歴史を改変したりと特撮映画のお祭り担当の米村正二さん。
でもこの人の脚本は、正直酷いのレベルまで達している。
まぁー仮面ライダーディケイド(10年間の平成ライダーの世界を旅するお祭り作品)の中盤以降のメインライターだったので、彼の脚本にツッコミを入れてもしょうがないかな…。
昭和VS平成=戦隊VSライダー
もう見て、ビックリしたのが、結局対立した理由が、やっぱり悪の軍団企みを破る為の作戦だったこと。
これ、戦隊VSライダーで前もやったやん…。
「おれたちは本気で平成ライダーの生温い優しさが許せない!!」
と作戦でガチで平成ライダーを殺しにかかっていた昭和ライダー。
挙げ句の果てに1号さんは本気で言っていた。
「お前ら平成ライダーは毎回毎回、死んだやつのこと考えて鬱になって、びびってて、本当にライダーをわかってない。ライダーはスポ根なんだよ!!なくんじゃねえ!てめぇらみたいな軟弱もの、ライダーとは認めん!!」
みたいなこと言って、敵の陰謀を無に帰してもガチバトル吹っかける1号。
最早、彼に正義のヒーローの面影などない。というかライダーとしての価値を揺るがすほどの横暴。
この企画、あまりにも強引で、横暴で不自然だった。
挙げ句、コンテンツのネタとして、本作の結末が二つあり、劇場公開は平成の勝利となっているのだが、その勝利の理由が、またもや安直…。
今作の脚本は近年で一番酷かった。
仮面ライダーフィフティーンが謎だらけ…。
平成ライダー15周年記念のライダーフィフティーン。
悪の組織バダンに協力する悪のライダーだ。
変身は何故かガイムと同じくロックシード。
しかも平成ライダーのロックシードを使い、平成ライダーの力を使いこなせるのだが、彼の誕生秘話が全く明かされず、しかも15作品分使うかと思いきや、使ったのはわずか…。
そもそもどうやって誕生したのか?
なぜ板尾がこの力を手に入れたのか?
挙げ句に板尾はなんで敵に回ったのか?
そもそも板尾って死人なのか?
最早意味不明な存在のフィフティーン。
強いことは強いのだが、かなり詳細に描かれず、ただ強いだけのキャラになってしまった…。
子供楽しめるのか?ライダーはいっぱいだが、近年で一番マニアックだったと思う。
正直、オタクを超越したマニア向け!
というのが、感想。
なんと近年Blu-ray化して話題になったファイズの主役が登場、挙げ句にオリジナルの展開で大幅に時間を割いて描かれている。
これ、ファイズ見てなかった人、もしくは忘れてしまった人は、かなりきついと思う。
自分は前者で、ちょっと困惑した。一応ガイム目的で見に行ったんだけどもね…。
しかも結構がっつり描かれてて20分はやったと思う。
挙げ句に仮面ライダーXの人との話が描かれるんだけど、それもわからないわけで、最早謎の小話が急に描かれるんですよ…。
あとWといつものディケイドがコラボします。これは知っているけども、知らない人は全体的に困るんじゃないかな?もうついてけないって思うよ普通、挙げ句にライダーとしては色々ぶっ壊れているし。
死後の世界と現世をひっくり返す敵の野望!
これはやばい…。死後の世界に踏み込んだ世界観。
ゼクロスいつそっちの世界に旅立って、潜入したんだ?
挙げ句にそっちに味方する板尾。お前はいつそっちにいったんだ?
キーパーソンの少年が実は死んでたという話なわけで、それ関係のお涙頂戴エピソードがあるんだけども、そもそもこれ…仮面ライダーの映画なのに、なんでそういう感じになったの?お祭り感無視な、昼ドラ的展開に、困惑。フィフティーンの正体もあれだし、フィフティーンが生まれた理由も不明。
思うに、やっぱり平成ライダーの象徴が、死んだ者への償いとしての責任でライダーになるや、命を取り戻す為にライダーになったとか、仲間が死んで悔やんでうじうじしたりという展開が多いことをネタにしたのかな?
そうなってくるとクウガとか、目立たなくなっていくわけで…。
ブラックとRXが普通に二人いる。
あれブラックがRXになるんじゃなかった?共闘でおかしくね?両方とも自分だよ?
って言っても結構このおかしな展開は頻繁に行われている…。
シンとZとJってどちらかと言えば平成じゃね?
仮面ライダー伝説再びとして描かれたZ、仮面ライダーも大きくしちゃえなJ、バイオな感じのキモいライダーのシン、こいつら平成の作品じゃね?
まぁー平成ライダー枠はクウガからだってわかるけどもさ、平成のようにこいつらドロドロした作品のイメージあるよ。
結局、話云々より仮面ライダーというコンテンツを映画館に見に行ったんだよね。
話はどうあれ、正直、仮面ライダーというコンセプトのものが、映画館で見れれば、かまわないレベルに仮面ライダーはなったんだなぁーとおれは思う。
そりゃあ全体的に酷いよ。
一番面白かったのは、新戦隊ヒーローの特急ジャーのロボットがまさかの仮面ライダー電王の電車と合体したのは凄く面白かった。個人的にそのまま敵と戦った方が、面白かったが、恐竜ジャーが邪魔した…。
あと最近、テレビから先取りで新フォーム出てこないのね。特殊形態で終了なんだよなぁーもっと映画見たから、テレビ先取りできる!!みたいな要素欲しいなぁー。
龍玄と斬月の兄弟がカブトのホッパー思い出すw
得点
物語 0/10
キャラクターの魅力 5/10
監督の映画に対するビジョン 6/10
音楽 8/10
俺の趣味 4/10
34点
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