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◎【82点】NOPE/ノープ【解説 考察 ネタバレ:お前が深淵を見つめる時、深淵もまたお前を見つめているのだ】◎

いいんや。ダメだダメだ

はじめに

“まえがき”
閲覧いただきありがとうございます。
本ブログは筆者の鑑賞記録保管を
目的としたブログです。
副収入目的で色々SEO対策をして
おります。
閲覧いただきありがとうございます。

本ブログ記事を読むことで
私が味わった娯楽作品の
カタルシスを追体験できるかも
しれません。

ですがこの記事を読むことで
追体験するのではなく
映画を鑑賞して
自分自身でカタルシスを味わって
ください。
私以上の発見と出会うことが
できるのではないかと思います。
本日はご訪問いただき
ありがとうございます。

製作

2022年アメリカ映画

メタ的な部分は解説必要かと思われ

監督

ジョーダン・ピール
・ゲット・アウト
アス

キャスト

キャスト一覧
ダニエル・カルーヤ
・ゲット・アウト
・ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償
・クイーン&スリム
ブラックパンサー

スティーヴン・ユァン
ミナリ
バーニング 劇場版
・オクジャ
・Z Inc. ゼット・インク

キース・デイヴィッド
・ゼイリブ
遊星からの物体X
・アルマゲドン

ネタバレ あらすじ

ネタバレあらすじ
1998年アメリカのハリウッドの
スタジオ内でシットコムの撮影をしていた。
そのシットコムにはチンパンジーが
登場し彼との交流をネタにした
観客観覧型のコメディ番組だ。

だがある日チンパンジーは
風船の破裂音で興奮し凶暴化し
出演者のアジア人の少年以外を
ボコボコにして
俳優生命さえも奪ってしまう。
そしてチンパンジーは銃殺された。

それ以来撮影にチンパンジーの
使用はタブーとされてきた。

2022年。
カリフォルニアのハリウッドから
数時間の場所にある荒野。
この地でオーティス家は
古くからハリウッド映画に
調教した馬を提供してきた。
だがある時空からの
大量の金属が降ってきた。
それにより家長は亡くなってしまい。
息子のオーティス・ジュニアこと
OJ(ダニエル・カルーヤ)が
事業を継続していた。

半年後OJは疎遠だった
ハリウッドで成功を夢みる
クリエイターの妹のエメラルドこと
エムに協力を得ながらも
馬を用いた撮影に参加するが
小さな事故が起きてしまい
解雇されてしまう。

彼は元子役俳優のジュープ
(スティーブ・ユアン)の営む
西部劇風テーマパークに馬を
提供することでぎりぎりの
生活を過ごしていた。

ジュープは98年の
チンパンジーの暴走事件に
巻き込まれた過去がある。
俳優業に復帰したいと思うが
今の彼には仕事がなかった。

ある夜
OJの調教した馬が
逃げ出してしまう。
それを追った彼は
上空に巨大飛行物体を目撃する。

たまたま家に帰ってきた
エムと意気投合した2人は
飛行物体ことUFOを撮影して
大金を手に入れようと
考え翌日敷地内に監視カメラを
設置する。

興味の持ったカメラを設置した
家電メーカーの店員エンジェルは
こっそり映像をモニターする。
確かにそこにはUFOが
登場した痕跡を確認。
またOJは再びUFOと遭遇するが
UFOの狙いはOJの調教した馬だった。
そのUFOは宇宙船ではなく
巨大生物言わば怪獣だったのだ。

その円盤生物は電磁パルスを使って
周囲の電子機器を無効にする力があり
この地を縄張りとして
自分と目が合ったものを
吸い込み食べてしまうので合った。

そしてその怪獣は食事を終えると
消化できなかった鉄などを
吐き出す性質がある。
怪獣によりOJの父は亡くなったのだ。

そしてジュープもまた
怪獣のことを知っていた。
彼はそれを利用して
OJの馬を生贄に捧げて
円盤ショウを行い
再び有名人に戻ろうと考えていた。

だがジュープの考えは甘かった。
怪獣は想定よりも早く登場し
ジュープもろとも
吸い込みテーマパークにいた
全て人々を食べてしまうので合った。

馬を救いにきたOJは
怪獣の特性に気づき
ぎりぎりの所で生き延びた。

そして怪獣もまたOJとエムの
存在を意識し
わざわざOJの家の前で
不要な物を吐き捨てるので合った。

一夜明け逃げ延びることに
成功した一向は諦めようと
思っていた矢先
撮影の時のカメラマンだった
ホルストから連絡が舞い込んだ。

3人は一攫千金のチャンスと思い
撮影に向けて作戦を練る。
またテーマ〜パークにて
忽然と人々が行方不明になったことは
メディアにも知れ渡り
怪獣が見つかるのもあと僅か

OJたちはすぐさま怪獣との
撮影に作業を開始する!

2022年8月28日IMAXGT版鑑賞
2022年36本目



鬼才ジョーダン・ピール再び鬼才な作品を生み出す

1作目で有色人種と白人についての
サイコロジカル劇場型ホラーで
ある種シャマラン的なワンアイデアホラー
を生み出し大成功した
コメディアンのジョーダン・ピール。

2作目でもSF要素を混ぜて
アメリカの格差社会についての
復讐というメタファーを盛り込みまくって
やっぱりワンアイデアホラーで
大スケールで描いていた。

コメディと狂気は紙一重という
バットマンのジョーカーを地で行く
ジョーダン・ピール監督。

今作はより大規模に
そして劇場型で
そして大画面映えする映画愛の詰まった
恐ろしくも胸を熱くする
やっぱりワンアイデアホラー風だけど
しっかりとした映像レベルの高い
映画でした!!

via GIPHY

メタファーは解説必要だよなぁ

と言っても
どうしてこういう映画を作ったんだろ?
独特の視点で監督する映画を生み出す
ジョーダン・ピール監督。

1作目はアメリカの人種差別。
2作目はアメリカの格差社会。

そして今作は??

冒頭に旧約聖書の引用があるので
鑑賞中気付くところもあるけども
わたしは糞を
あなたに投なげかけて
あなたを見世物とする。

とあり
冒頭にシットコム内の
チンパンジーの暴走。

そして馬の調教師と馬。

そして敵となる円盤を
撮影したいという
湾曲した渇望。

自分はチンパンジーから
野生を社会に持ち込み
管理する人間の傲慢さや
支配の勘違いとか
人間が自分達の価値観でしか
ものを見ようとしなくて
想定外の危機への対処なんて
全くできなず
最終的には本能だけが
生存への道を切り開いていくという
動物的本能の物語かな?
って思ったら

パンフレットの解説によると
SNSに傾倒する見ることと見せること
撮影するという
現代人の誰もが発信者であり
ゴシップの存在になれる
見世物を消費する社会への警報を
映画という見世物の中で行う
見世物を撮ろうとする
映画製作そのものをオマージュした
映画という部分と

見ることは同時に見られることである
というどちらも同じであるという
駆け引きを揶揄のしたようだ。

his0809
個人的にはパンフレットのレビューは飛躍し過ぎて映画を意訳しているようにも思えるから
注意が必要だなぁと

またチンパンジーが
アジア人のメタファーで
同じく見世物として笑われる
存在だった彼は
だからジュープは襲われなかった。
と言われてもいまいちピンとこないが
同じコメディ担当だったから
ならなんかわかる。
映画に消費された黒人である
主人公たちもまた

より大きな見世物を撮影することで
人生を取り戻そうとするという
混乱したアメリカンドリームは
まさに鬼才ジョーダン・ピールとして
SNS社会というかインスタグラム、
YouTube社会の歪みを
まさしく映画に落とし込んでいると
思いました。

his0809
鑑賞中はそんなにピンとこなかったなぁ

だからこそ怪獣映画として一級品ではないか

まぁネタバレなのだが
今作UFOや宇宙人が出るのではなく
宇宙円盤そのものが巨大生物という

怪獣映画なのだ!

怪獣VS荒野に住む若者!!

現代版エイリアンVSカウボーイを
地で行く!

むしろ不気味な作風を
わざわざIMAXカメラで
そして1.43 : 1という
最高の縦長映像でIMAXGTなら拝める
正真正銘のIMAX映画。

大画面に巨大円盤怪獣が登場する。
ウルトラマンレオかよ!
いや

シン・ウルトラQ

だ!!と思わずにはいられない。
思い返せばジョーダン・ピール監督
名作海外ドラマ
『トワイライト・ゾーン』を
リメイク制作したり。
『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』
という黒人差別時代に
オカルトSFで物語を紡ぐ
ミステリー大好きな人だった。
そいう監督の趣向が
このじわじわと恐怖が広がっていく
怪獣映画としての題材にぴったり過ぎて
素で『ウルトラQ』のような
作風になったと思う。

むしろ『シン・ウルトラマン』に
期待したそういった面や
登場人物同士の普通の葛藤や
熱い気持ちで怪獣に向かっていくという
人間的な姿勢を
等身大のドラマとして描いてて
物足りなさが全部詰まっていた印象。

また怪獣はメタファーの象徴というのは
言うまでもない論法で
怪獣として人のエゴや環境問題
社会問題が具現化され
ある種問題定義や
フラストレーションとして
破壊者として見る側に爽快感を
与えてくれる物であるが
ジョーダン・ピール監督は
それもなんやかんや前述の
この映画自体のメタファーとしての
担い手としての怪獣として
そこをうまいこと代用していて

本当に普通に怪獣映画

しかも面白い怪獣映画!!

なんだかんだまとめるの上手いんだよなぁ

とネタ的にも
ジュープが作る
西部劇のテーマパークの雰囲気最高だし
それを終盤にも利用していて
脚本うますぎだったわけだが

中盤でなんで怪獣を撮りたいんだ?
倒したいではなくて?
みたいなところはあったのだが
そこのあたりは
徐々に埋められていって
途中で太刀打ちなんてできない。
ってなりながらも
一世一代の大勝負として
窃盗を起こしてまでも
実施するという
狩のスタンスとして
人間VS野生を体現した
怪獣との戦いという
まとめを
映画の大画面にふさわしい
広角映像を多用した
展開に持ち込んだのは非常に巧み。

結果的には
主人公たちの家族である
父そして馬たちを奪った因縁として
全力で挑んでいく様などの
感情の物語もうまく
半ば強引な『AKIRA』オマージュや
怪獣の大空での飛翔に伴う
真の姿の登場がやや庵野監督の
世界観に近いものもあったりと
やっぱり日本の特撮に
オマージュ捧げてるんじゃないかな?
という側面もあって
やっぱり上手いなぁと思うし

冒頭のシットコムでの恐怖の一幕を
普通に中盤で描いた時の
異常なまでの恐ろしさの
バランスが本当に絶妙で
やっぱりジョーダン・ピール監督は
鬼才だし次回監督作も要チェックだなって
思うのでした。

ホラーもエンタメも満たしてるのに映像もスンゲェ

とさらに特筆すべきは
やはりIMAXカメラで繰り出される
数々の広角映像。

via GIPHY

終盤の撮影の為の馬を用いた
スリリングな逃走劇もすごいが

序盤から幾重にも繰り出される
怪獣による吸い込みの襲撃映像が
画面いっぱいに広がるのは
ドキドキするし見応えたっぷり。

劇場だから味わえる轟音とも
相性がとても良かった。

また荒野の広角映像の美しさは
言わずもがなでして
ただ空を撮影しているだけでも
感動的でアカデミー賞ノミネートの
格式が確かにあった。

黒人さんの夜の撮影の絶妙な色合いとか
すっごい難しいことをサラッと
やっているようでした。

via GIPHY

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 8.5/10
・映像のアプローチ 9.3/10
・映画の美術面 8.3/10
・キャラクターの魅力 7/10
・音楽 7/10
・上映時間と個人的趣味 7.8/10

82点

べた褒めしたが
正直映画的に最高に面白かったか?
というと映像の技術
脚本の技術などに感動したし
怪獣映画としてめちゃめちゃ
楽しかったのだが
腑に落ちない部分もなんかあって
おすすめしたい映画なのに
そんなに好きでもないんだよなぁ。

何かに取り憑かれた人々の
象徴的なドラマ色が強過ぎて
最後にエピローグとしての
主人公たちの物語が
もうちょっとあってもよかった。

レンタル

通販

his0809
3日に1回更新を予定してます。また来てください!

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