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○【76点】レゴ® ムービー2【ネタバレ感想:めっちゃ泣ける】○

製作

2019年アメリカ映画

制作

フィル・ロード&クリス・ミラー
スパイダーマン: スパイダーバース
・ブリグズビー・ベア
・レゴバットマン ザ・ムービー
・22ジャンプストリート

監督

マイク・ミッチェル
・シュレック フォーエバー
・トロールズ
・スカイ・ハイ

あらすじ

現代のアメリカのとある家庭。
家の地下に隠された壮大なレゴのジオラマ。
それは父親のレゴのジオラマコレクション。
フィンはそのジオラマコレクションで遊んでいた。

レゴの世界は、父親ことお仕事社長のスパボン計画により、固められる危機に瀕していたが、
選ばれし普通のものである作業員のエメットにより、救われた。

フィンの自由な発想にレゴ本来の遊びの面白さを再認識した父親はスパボンすることをやめてフィンに自由に遊ばせることを約束したが、
代わりにフィンの妹もレゴで遊ばせることにした。

救われたブロックシティをデュプロエイリアンが襲撃、
街は度重なる襲撃により崩壊してしまうのだった。

それから5年後。

崩壊した街はボロボロシティになり、
街の住人は世紀末風な荒々しい人格やファッションへとなってしまう。
しかしエメットはあいも変わらずこの荒廃した街で荒んでしまった住人とは関係なく、
陽気な日々を過ごしていた。
愛するワイルド・ガールとの新居を完成させたエメットだったが、
街に再び妹ことスウィート・メイヘム将軍の謎の宇宙船が襲来。
バットマンと協力し彼の要塞に避難するが、
能天気なエメットのせいで、侵入を許してしまい、エメットの仲間達はメイヘム将軍に連れ去られてしまう。

エメットはどうにか仲間達を救出するために新居を宇宙船へと改造、
ボロボロシティから飛び立つが失敗。
しかしそこにレックス・デンジャー・ベストなる恐竜を配下にした人物が現れ、
エメットは救われるのだった。

その頃捕まった仲間達は、
メイヘム将軍の上官である謎の生命体であるわがまま女王と出会う。

彼女の強引なやり口で、彼らは体を綺麗にされ人格を洗脳されそうになり、
ワイルド・ガールは逃げることにする。
またわがまま女王はバットマンと結婚するために、彼らをボロボロシティから連れてきたのだった。

いまいち信用できないわがまま女王。
彼女から仲間を救うべく、エメットはレックス・デンジャー・ベストともにわがまま女王の支配する宇宙にたどり着くが、
それはエメットが予知夢で見た悲劇への始まりだった。

2019年4月13日劇場鑑賞 2019年35本目



感想

あまり評判は良くなかったが、
前作がすごく面白かったし、監督は降板し、制作に回ったがフィル・ロード&クリス・ミラーの制作作品だったので、
字幕版で劇場鑑賞した。
前作は吹き替え版での鑑賞。

結果大泣き

ネタバレ注意:現実と虚構のトリックは前作のラストから流用

前作のラストで衝撃のこの世界はある親子のおもちゃ遊びの世界をメタ構造とした映画だったことが発覚し、
少年の気持ちをエメットが代弁し、父親であるお仕事社長との和解が描かれ、
おもちゃで遊ぶことの本質を鑑賞者に再掲示した。

本作は前作の最後のガジェットを本編の構成に度々持ち込み、
前作で効果的だったものを少し台無しにしている。
奥深い物語の二重構造をメタファーとして用い、
攫われてしまった仲間達をさらったのは、宇宙人ではなく、
妹の作ったレゴ。しかも少女向けのレゴの人間キャラ。

宇宙での移動は、地下室から2回にある妹の部屋への移動、
そして遠く離れた惑星こそ妹の部屋というわけ。

取り残されたエメットは少年フィンの純粋さのメタファーか?
そこに兄弟とも言えるレックス・デンジャー・ベストが登場し、
エメットをそそのかす。

そういう現実パートとレゴパートが密接にリンクした本作は、
前作に比べると現実パートとアニメパートが交互に描かれるので物語に熱中できず煩わしさも感じるかもしれない。

しかし本作における主題は、
前作のラストでわかった父の間違いと同様、
兄妹でのおもちゃ遊びのすれ違いが主題。

かなりレゴの広告的な露骨さはあるが、
おもちゃ遊びの発想の多様性とその融和。
幼くデュプロブロックでの破壊しか快楽を見出せなかった妹は、
ずっと兄の世界を破壊してきた。
しかし歳を経てレゴのクリエイティビティに理解を深め、
兄のような高い技術力(兄こそがマスタービルダー)を使いながら、自分の個性を混ぜた作品で、
兄と一緒にレゴで遊びたかった。
しかし兄のフィンは、それがわからず。
レックス・デンジャー・ベストに彼の良心はそそのかされてしまう。

まぁこの普遍的な人間の融和がめっちゃ泣ける。
 

前作同様にコミックソングが最高にクール!

過去作の『レゴバットマン ザ・ムービー』でも音楽は面白かったが、
それ以上に前作の『レゴ® ムービー』でのみんながサイコーなど良曲が多かったが、
今作でもそのみんながサイコーのアナザーオルタナバージョンが良曲、

そして劇中での洗脳ソングとして登場するキャッチーソングがめっちゃやばい。

劇中でのそのノリノリの楽曲でエメットの仲間達がどんどん洗脳されていく。

via GIPHY

またその前の女王の登場の「not evil」ものちのちの「だからずっと言ってたじゃない。」「どんだけうまく言えないんだよ。」
というやりとりが思春期前の妹の絶妙な心情が物語に盛り込まれていて面白い。

他にもエンデンィグは、ベックと『俺たちポップスター』や『ブルックリン・ナインナイン』のロンリーアイランドがコラボし、
「映画で一番面白い、お待ちかねのエンドロールのはじまりだ!!わ!この映画あの人が作ってんの!俺大好きなんだよ」
という皮肉たっぷりだが、パワフルなポップソングでめっちゃ面白い。

5年たった少年のセンスがウケる

心情の変化をうまくレゴを用いてるわけで、
5年後のボロボロシティ(アポカリブスシティ)が完全にマッドマックスに影響を受けているのが、
思春期の少年っぽくていいし、その荒んだデザインが面白い。

via GIPHY

また根本的にレゴのおもちゃでの発想は豊かで、レゴで作った自由の女神もいいが、
マスタービルダー要素で、説明書のレゴの番号を反映させた組み立て映像は見事。

映画ネタが多くて楽しい

前回は吹き替え版の鑑賞で、そのボケっぷりや声優声色の変化ですっごく笑けたが、
今作は字幕での鑑賞に際して、エメットの中の人がクリス・プラットのため、クリス・プラットを意識し、
デンジャー・ベストの部下がジュラシックパークからの引用でヴェロキラプトル。

via GIPHY

タイムトラベルネタが盛り込まれており、それらのネタのガジェットが映画で再現されていて面白い。
その他前回からのジャスティス・リーグの再登場で、アクアマンはモモアマンに変更されて、ヒャフー!!の発言がクソおもろ。
もちろん通常のアクアマンも登場。笑
前作で酷い扱いだったジョナ・ヒルグリーン・ランタンが今作でアホ丸出しだけどハッピーに。

ゲームやってると面白さ倍増

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前作のテレビゲームをやっていて、登場キャラをある程度知っていると、
今作でもそのキャラが衣装変えなどして登場。
ボロボロシティで変わってしまった彼らがまた面白い。

『トイ・ストーリー』に似てしまったか?

懸念というかオリジナリティの部分と人間パートとおもちゃ視点パートに分けた本作。
物語がメタ構造を行き来する点では違うが、
人間の見えないところで自分たちの意思でおもちゃとして行動する点は『トイ・ストーリー』に似通ってしまった部分が前作よりもあると思う。
挙句、おもちゃとしてカタカタ行動するシーンがあったりするので、ますます。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7/10
・映像のアプローチ 8/10
・映画の美術面 9/10
・キャラクターの魅力 7/10
・音楽 8.5/10
・上映時間と個人的趣味 8/10

76点

メタスコア65点、観客評価6.8点とまぁまぁ微妙だったが、結構最後の最後まで楽しむことができた。
コメディ映画として低評価だったのかもしれない。

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