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△【61点】マンディ 地獄のロード・ウォリアー【サイケデリック悪夢】△

製作

2018年アメリカカナダ映画

出演

ニコラス・ケイジ
・フェイス/オフ
・リービング・ラスベガス
・ザ・ロック
・NEXT -ネクスト-
アンドレア・ライズボロー
オブリビオン
・スターリンの葬送狂騒曲

あらすじ

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1983年アメリカの南西部の山岳地帯の一部であるシャドー・マウンテンズ。
林業に従事するレッド・ミラー(ニコラス・ケイジ)は恋人のメタル好きのイラストレーターのマンディと一緒に湖の近くの山小屋でひっそりと穏やかに愛を育み暮らしていた。レッドとマンディはどこか心に問題を抱えながらも健やかに暮らしていた。

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マンディは昼はガソリンスタンドの雑貨店にアルバイトしている。
その帰り道彼女は、新しい夜明けの子供達というヒッピーカルト宗教集団のバンとすれ違う。

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その教祖であるジェレマイアはすれ違ったマンディの美しさに心惹かれ、彼女を信者に拉致するように特別なものを与える。

特別なもので現れた謎の漆黒の怪物バイカーの力を使いマンディを拘束し、薬物を使い洗脳をしようとするジェレマイアだったが、
不出来なジェレマイアのなんちゃってカーペンターズに笑いが止まらなくなったマンディ。
ショックを受けたジェレマイアは彼女を拘束したレッドの目の前で焼殺する。

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そのままその場所を去ったジェレマイア率いるカルト集団。
取り残されたレッドは血を潤滑油として拘束の針金から腕を抜き、拘束を解くが、目の前には灰になった愛するマンディ。
発狂するレッドは、友人に預けたボウガンを回収。また最初に襲ってきた漆黒のバイカーの正体を聞き、対策のためにバトルアックス鋳造。

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レッドの怒りのロード・ウォーリアーが幕を開ける。

2018年11月11日劇場鑑賞115本目



感想

ニコラス・ケイジが久しぶりに批評家から高い評価を得た映画を見たけどツボにはまらなかった件について

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ニコラス・ケイジのこれまでの映画のメタスコアは平均49点。
なんとも低い。
2005年以降破産した影響か、どんな映画でもなりふり構わず出ている。
そこで数多くの低評価映画に出まくったニコラス・ケイジ。
個人的には、好きな俳優さんなのに、
最近新作のタイトルを見ては、見なかったことにしてきたが、
この度メタスコア81点という
ニコラス・ケイジ史上でも5本の指に入るのではないかというぐらい高評価の映画『マンディ』を鑑賞した。

ニコラス・ケイジは、アカデミー賞を受賞している俳優なのですぞー。
この81点という高得点は、2002年の『アダプテーション』以来の高評価。
それまで48本もこの16年間出てまして、
時折70点代の映画もありましたが、でもヒットにも評価にも恵まれてない印象。
2012年の『ゴーストライダー2』以降5000万ドルのヒット作(この映画は赤字)に恵まれず、
これまで3000館以上も公開していた彼の映画だったが、
これ以降公開劇場数も半分になってしまい、
いつのまにかセガールのような日本では公開するーアクション映画おじさんという
立ち位置になったと思われるニコラス・ケイジ。
そんな彼がサンダンス映画祭でも上映された本作でカムバック!かと思いきや、

おれ全然ツボにはまらなかったわけです。

IMDbは嘘をつかない

一部作為的とも思える低評価や高評価の乱立のある北米のサイトですが、昔から北米の興行チャート大好き人間の私としては、
感性が近い部分もあると思っている。
本作もメタスコア81点という高評価ながら、観客平均評価が2018年11月13日の時点で、6.7点。
ドキュメンタリー映画以外は、7.5点以上で当たりという勝手なルールを設けており、6.7点は微妙という評価を想定。
しかし嫁が見たいというので、ニコラス・ケイジの映画だし、鑑賞。
うん。まぁまぁだった。

僕サイケデリックミュージックって苦手なんです。

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あの洋楽でも流行りのホラーズとか全然ツボにはまらないんです。
この映画結構サイケデリック。
赤を基調とした悪夢のような地獄のような映像が終始つづき、かなりスロー。
印象派に走りすぎて、勘違いアート映画チックで、それがむしろB級映画よりもひどいC級映画を感じさせる。
しかし映像はすっごく綺麗で、冴え渡って研ぎ澄まされている。
しかししかしめっちゃ眠かった。見た座席が悪かったのもあるけども。

悪魔の毒毒モンスター的ななにか?

こうなかなかなスローで印象派でアートよりだなぁって思ったら突如ヘルレイザーのようなゾンビたちがドゴーンって出てきて、

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もう全く意味わかんない。
その後の焼殺のシーンのインパクトもすごかったけど、
その後の絶望に落ちて発狂するニコラス・ケイジのオーバーな演技が妙に生っぽくて、
その時の映像の感覚がすごくて、ださい部屋の模様と広めのトイレで現実に打ちひしがれて泣き狂うニコラス・ケイジの辛さがとことん伝わってきて、
しかもそれがタイガーのシャツを着てて、まるで吠えてるように思えるような叫びながら泣くの、そのオーバーアクトが本当にこの仰々しい映画に調和していて、すごい。

そこからもとんだC級映画のようなぶっ飛んだ展開や、

あ。いつものニコラス・ケイジだ。

なオーバーな演技にふさわしい大立ち振舞いで、

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ずっとこの映画に求めていた惨殺やら復讐やらのゴア表現がソリッドに描かれる。
意味不明な野生を解き放つとこやアニメ描写もあって、

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監督の作りたいものが作れてる感はあるが、
そもそも論あまり面白くない。

とりあえず、心底マンディが唐突に命を奪われるので、全力でニコラス・ケイジを応援できるし、
途中で唐突に鋳造するバトルアックスがめっちゃ笑えるし、

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途中でのチェーンソー使いとの戦いで、
「おれ普段チェーンソー使ってんだぜ、俺の勝ちだ」とほくそ笑むニコラス・ケイジを尻目にもっと大きくて長いチェーンソーが出てきてピンチに陥るあのクソ映画っぷりが、もうなんだろうアートでサイケデリックだったのに、何かバカに走り出しちゃって、もうねC級。

血みどろの顔で最高の表情を披露するニコラス・ケイジが、ずっと心の中で応援しているニコラス・ケイジだったので、
この映画が批評家に高く評価されてよかったなと好感度はずば抜けて高いんだけど、悪趣味過ぎて、全然ツボにはまらなかった。

劇場から出て、高橋ヨシキさんが本作を褒めてたのを見て、
あ。映画秘宝って本来こういうボンクラで根暗で悪趣味な映画を応援する雑誌だったなって再認識して、
こういう映画の大切さを妙に実感した。

ノイジーなギター音が響く独特な音楽

本作はヨハン・ヨハンソンの最後の音楽担当の映画、独特なギター音で本作の悪夢的でサイケデリックな感じが一層高まっている。
終盤にかけてようやくドラム音が混じってきて、高揚する。
一つの一大叙情詩のような音楽構成がすごいが、ちょっと疲れた。

そういえば製作にイライジャ・ウッドが名を連ねてるのね。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 6/10
・映像のアプローチ 8/10
・映画の美術面 8/10
・キャラクターの魅力 7/10
・音楽 7/10
・上映時間と個人的趣味 6/10

61点

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