★【96点】スパイダーマン: スパイダーバース【映画感想:レオパルドン級の大傑作】★

製作

2018年アメリカ映画

あらすじ

現代のアメリカニューヨーク。
この世界では特殊な蜘蛛に噛まれ超人的身体能力を得たピーター・パーカーがコスチュームをまとい、
スパイダーマンとして、ニューヨークで悪事を働くものを懲らしめ、困っている人を助ける。
彼は10年以上もスパイダーマンとして活躍している。

ニューヨークのブルックリン。
この地に住む13歳のマイルスは、最近進学校に転入した。
だが地元の学区域から出て新しいインテリ系の学校に通うこと、
そして地元の友人たちと遊べず、進学校では平日寮生活ということにとても嫌気がさしており、
わざとテストで0点を取るなどして問題行動を起こそうとしていた。

マイルスは真面目だけど気のいい警察官の父親が苦手だった。
正しいことを厳しく押し付けてくる父は自分の意見を聞く耳を持たない。
マイルスの心の拠り所は、叔父のアーロンだ。
アーロンは自由気ままに生きていて、マイルスの趣味のスプレーでの壁に落書き、
いわゆるドローイングアートに関心を持ち、昔はマイルスの父と一緒にやっていたほどだ。
地下鉄のメンテナンストンネルで落書き中、マイルスのもとに特殊な柄の蜘蛛がやってくる。
それに刺されたマイルスは翌日、自身の体が著しく強度が高まっていることに驚く、
また昨日出会った美少女のグワンにアーロンから教わったいけてる挨拶を披露するが、
突如手が彼女の髪にくっついてしまい、学校の吹き抜けで大暴れしてしまう。
結局グワンは髪の毛を切ることになり、こっぱずかしいことになったマイルスは、
動揺してしまうのだが、そのままうっかり窓から落ちるのだが、なんと壁に張り付くことができてしまう。
動揺したマイルスは叔父のアーロンに相談をしようと思うが、出張でしばらく連絡が取れない。
原因のメンテナンストンネルで出会った蜘蛛を調査しようとしたマイルスだったが、
そこでスパイダーマンとグリーンゴブリンの死闘に遭遇し、巻き込まれてしまうのだった。
マイルスに気がついたスパイダーマンのピーターは、マイルスが自分と同じスパイダーマンの力を授かったことを知り、
この窮地を潜り抜けたら彼の師匠になることを告げる。

だがグリーンゴブリンの容赦ない攻撃に苦戦する。
そして謎の超巨大粒子加速器を止めようとするピーター。
その加速器の稼働を指示するのは、キングピンだ。
加速器が発動し、ニューヨークに地震が起きる。
破壊しようとするがピーターはグリーンゴブリンに邪魔される。
機械の暴走により破損した加速器、戦いの最中ピーターはキングピンの目的を知るが、
瓦礫に挟まって動けなくなってしまう。
駆け寄るマイルスにピーターは加速器を破壊するキーを託し、この場から去るように告げる。
キングピンに見つかったピーターはキングピンにより殺されてしまうのだった。

力を授かりながらなすすべのなかったマイルス。
実家に戻り父と母に泣きつくマイルス。
そしてテレビではスパイダーマンの死と正体であるピーターの死が世界に広がる。
スパイダーマンのお別れ会に参加すべく、スパイダーマンのコスプレをして参加するマイルス。
衣装は小さく、まだ彼の体には合わない。
MJの最後の言葉「誰しもがスパイダーマン」と言う言葉に心動かされたマイルスは、
ピーター亡きこの街に新たなスパイダーマンになろうとトレーニングをしようとするするが、
いまいち覚悟も勇気もなく、時間だけが過ぎていく。
その夜、マイルスはピーターのお墓に赴くが、
そこにマイルスに声を掛ける謎の人物が現れる。
とっさに授かった電撃の力を使ってしまったマイルスは、彼を失神させてしまう。
彼の顔を見ると亡くなったピーターと瓜二つだが、体型と顔つきが若干違った。

もう一度だけ説明するよ。
彼の名前はピーターBパーカー、ただ1人のスパイダーマンだ。
26年間スパイダーマンとしてニューヨークで活動し、悪を倒し、弱気を救ったが、
愛するMJとはすれ違いで離婚、ただ1人の肉親のメイおばさんは亡くなってしまい、
1人孤独にヒーロー稼業を行う中年のヒーローだ!!
そんな彼は、
ある日天井からワームホールが発動、
その時空の歪みに引き込まれ、コカコーラのある世界からコカソーダの世界に移動し、
同じ力を持ったマイルスに惹かれたというわけ。

最後の戦いの中でピーターは加速器のエネルギーに触れたため、それがきっかけで、別次元のスパイダーマンたちが、
この地に引き寄せられているのだった。

失神したピーターを連れて警察から逃げたマイルスは、
亡きピーターの代わりに加速器を破壊してもらうことをピーターに依頼するが、
ピーターはそれを拒む。
自分が帰るためにその加速器のところへ行こうとしていたが、
マイルスの強引なお願いに根負けし、2人は加速器を破壊するためのキーを再度作るべくニューヨークの研究所へ向かう。

2019年3月2日IMAX3D劇場鑑賞 2019年20本目
2019年3月9日劇場鑑賞 2019年23本目  



もう一度だけ説明するよ

マーベル・シネマティック・ユニバースが無かった頃は、
アメコミ映画といえば『スパイダーマン』だった。
2002年に映画化された『スパイダーマン』はまさしくエポックメイキングで、
そのまま2004年、2007年と3作作られる。
そして2012年にリブートされ『アメイジング・スパイダーマン』が制作され、
一大シリーズを感じさせるエピローグが複数あったが2014年の『アメイジング・スパイダーマン2』の興行成績が悪く終了。
スパイダーマンの権利を持つSONYと言えど、
ヒットしなければ、宝の持ち腐れ。
今後もスパイダーマンで荒稼ぎすべく、大ヒットシリーズのマーベル・シネマティック・ユニバースへスパイダーマンを出張貸出。
2016年の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でゲスト出演し、
その直後の展開を描いた2017年の『スパイダーマン:ホームカミング』で古巣SONYの『アイアンマン』と濃密に共演しマーベル・シネマティック・ユニバース風ながらもSONYとしてのスパイダーマンとして上手いこと映画化に成功!!
2018年にはアベンジャーズの3作目になる『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ではアイアンマンの相棒として、
『シビル・ウォー』のコミックで印象的なアイアンスーツを着用し、劇中で大活躍!!
2019年の夏には『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』が公開!!
さらに2018年にはSONYの本領発揮と言えるPS4での『スパイダーマン』のゲーム化!!
こちらは『アメイジング・スパイダーマン』の続編風のピーターや、マイルスなどが出演。
魅力的なボスキャラへと正当にデザインされたビランたちがとても印象的、そしてスペクタクルなアドベンチャーゲーム、箱庭ゲームとして、
とてもとても没入感があり、スパイダーマンになって街をスイングする最高のカタルシスが味わえる。
Marvel’s Spider-Man感想リンク

そんな絶好調の『スパイダーマン』がまさかのアニメ映画化!!
しかも制作陣は『レゴムービー』でのカオスを極めたフィル・ロードとクリストファー・ミラーが中心人物となり、
最高の映像体験が制作開始時から期待された挙句、
原作をまさかの『スパイダーマン』の超ビッグイベントの『スパイダーバース』。
スパイダーバース の感想リンク
これまでに生み出されてきたスパイダーマン+αでスパイダーマンたちが生き残るためにスパイダーマン同盟でスパイダーマンを食べるやつらに立ち向かう!!
その原作をベースに主人公を衝撃のアフリカ系アメリカ人とメキシコ人のハーフの有色人種のマイルスがスパイダーマンとなるという、
これまでとは全く違う、現代のスパイダーマンが紡がれる!!
全米公開時から大絶賛されていた本作。
批評家評価もとても高く。
結果的にゴールデングローブ賞、アカデミー賞のアニメ部門作品賞を受賞!!
ようやく日本でも公開!!

とりあえず個人的感想としては、年間ベスト級でした!!

スパイダーマンを体験したことのある人へ

本作はスパイダーマンの主人公であるピーターが主人公ではない。
アルティメットの別次元で2代目スパイダーマンになったマイルスのオリジンストーリーであり、
むしろスパイダーマンを映画やゲームで体験したことがある人がもっと楽しめる、
2周目の物語であった。

しかし新スパイダーマンとなるマイルスはまだ13歳。
ティーンになる前の恋も未経験の将来の夢なんてまだ見据えてない。
そんな彼が英雄を失った責任とそして新たな英雄へとなる運命の物語。
それを彩るのは別次元のスパイダーマンたち。
それぞれが王道のスパイダーマンとは違う邪道な彼ら、
1人は中年だけど、スパイダーマン、正確には本当の時空のスパイダーマン。
そして本来なら死ぬはずだったヒロインであるグウェンのスパイダーマン。
ハードボイルドの第二次世界大戦中のスパイダーマン。(声は衝撃のニコラス・ケイジ)
カートゥンの世界からやってきたスパイダーマン。
遥か未来から来たロボットを操るアジア系女子高生のスパイダーマン。

彼らもまたマイルス同様に、
自身の運命に戸惑い、そして大事な何かを失いヒーローとして自覚を持ち、
大いなる責任を果たすスパイダーマンなのだ、

中盤にかけての中年ネガティブスパイダーマンとのやりとりから師弟関係、
そして後半にかけてコミカルなトーンが増したチームアップのスパイダーマンと
面白はどんどん加速していき、
後半のマイルスにとっての失敗による取り返しのつかない自体、
全てのスパイダーマンが繰り返される運命な訳だが、
そこからは鑑賞中終始涙涙でした。
やっぱりスパイダーマンにとっての喪失って何度見ても泣けるなー。
2回見たのですが、2回目も泣きました。

そして劇中でのスタンリーの「そのうち君にぴったりなスーツになるよ」の言葉通り、
マイルスだけのスパイダースーツを作成し、
そして何度もリフレインしたコミックの表紙の演出が。。
そして彼のスパイダーマンとしての物語が始まった。
彼がスパイダーマンとして運命を受け入れてからはとてもとてもエキサイティングで、
そして少年の成長物語としてとてもスカッとして、最高のオリジンであり、スパイダーマンの物語だった!!

映像技術凄すぎ

これまでのディズニーやドリームワークス作品とは一味違う3DCGアニメの本作。
コミックを感じさせる独特のエフェクトを随所に盛り込んでいる。
時折アメコミらしい効果音や文字にしてみたり、
スローモーションを美味しく使っていたり、映像演出の数々が無数にある。
また1度目は3Dで鑑賞したが、映像の焦点が合わなくてずれているのかと思ったら、
映像自体がわざとずれて擬似3Dのようになったりなどなど。
また加速器の描写では蛇口をひねったら絵の具が大爆発するような色の洪水、
はたまた別次元のスパイダーマンを設定やセリフ以外にも絵のタッチを変えて、
ノワールは白黒のゴシック風、ハムは古いカートゥン調、ペニーは少女向けアニメ風のカートゥンとハイテクと日本語のごちゃまぜエキセントリック。
それらの個性が全部ひっくるめられて調和した絵作りが本当にすごい。
敵のデザインなども洗練されていて素晴らしい。

現代の洗練されたポップカルチャーの盛り込みが非常にうまい

13歳のどこにでもいる少年がヒーローになる。
それを描くのに本作がしたのは、
2019年に流行っているポップソングを映画オリジナルに書き下ろし、
そのどれもが洗練されていて、そしてマイルスがそれを口ずさみ依存している。
あまりにも等身大すぎるキャラクター。
靴紐はわざと結ばない、街のポールには自分のオリジナルのシールを貼る、
そして髪の毛はボサボサ、
そして今の自分に悩んでいて、父と確執がある。
好きな音楽を聴いて、落書きをすると和む。
それらをとても洗練して描く製作陣の巧みさ、
そしてポストマローンのチルアウトな楽曲、
それ以外にも現代で流行しているラップソングの数々やEDMの利用。
その曲それぞれもここぞと主人公の心情に寄り添い、たくみに観客の感情を誘導させる。
映画音楽よりもそういったポップソングが印象的で、『ブラックパンサー』に陰ながら期待していたケンドリックラマーやウィークエンドの楽曲は
まさに本作のような使い方だったのだよ。

コミックらしい独自解釈の敵キャラの描き方が秀逸

本作の悪役って誰なんだ?
見る前かなり疑問だったけど、
みたらまさかのあいつら。
またコミックは作家ごとに番外編なんかはキャラデザが変わることが有名。
しかもここは亜流の世界なわけで、
まさかのドックオクやトゥームストーンのおっさん感。
スコーピオも相当なデフォルメされており、
コミックっぽい独特な変化がまたまた面白い。



hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 9/10
・映像のアプローチ 10/10
・映画の美術面 9/10
・キャラクターの魅力 10/10
・音楽 10/10
・上映時間と個人的趣味 10/10

96点

エンドロールでの音楽と映像もスパイダーバースというタイトルらしい大量のスパイダーマンと多種なスパイダーマンに圧倒。
エンドロール後のスパイダーマン2099の登場に続編でのスパイダーバースのコミックの映像化にわくわくしつつも
初代アニメ版スパイダーマンとのコラボでのギャグエンドは2周目で大いに笑ってしまった。

via GIPHY

そして鑑賞後はついついポストマローンをうまく歌えないながらも口ずさんでしまう。
そうラストショットのマイルスのように。

AMAZONレンタル

AMAZON通販

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

広告

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です