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【アメコミ】ファイナル・クライシス Vol.1【感想/ガイド】

本書のパネル解説は『ファイナル・クライシス Vol.2』に封入されます。

アメリカ2008年5月〜2009年1月アメリカ


この本読んでも全然理解できない流石グラント・モリソンの大型クロスオーバー!!

発売遅すぎだよ!ヴィレッジ・ブックス

2017年12月『インフィニット・クライシス』の邦訳版が発売された。
そしてそれから1年後ついにその次なる大型DCコミックスリニューアルに向けた大型一大クロスオーバーイベントである。
『ファイナル・クライシス』の前編が2018年9月末に発売された。
今回購入し読んだので感想を書く。

本書自体は2008年の作品とあり、10年以上も前の作品を今更邦訳発売するのだから、
ヴィレッジ・ブックスのやり方はとても汚い。
しかしその解説の細かさがすごくありがたい面もあるが、
もう5年前とかのDC映画にすっごく期待していた時期に読みたかった。

本作の何が熱いって、今作後、DCは一大リニューアルされる『フラッシュ・ポイント』につづき、
New52の世界が始まるわけです。

その前日談としての一大イベントなわけ。
その『フラッシュ・ポイント』は2012年に邦訳版を発売したのにも関わらず、本書は2018年って酷すぎないですか?
小プロさんからバットマンのNew52シリーズは2013年に発売されて完結し、
次のリニューアルイベントのリバースも普通に邦訳しているし、
それなのに1世代前の作品を今更邦訳しているし、スーパーマンのNew52の版権も持ってるようで、
1巻の続編をまだ出版していないのですよ。

読破してもあまり理解できないあらすじをうまくまとめてみる

本作は、ジャスティスリーグ最大の敵であるダークサイドの侵略。
そしてクライシスシリーズで出てくるモニターという世界の監視者(52人いる)の1人がモニターは存在悪であることを知り、
それを仲間たちに告げた挙句悪者にされて、幽閉された結果、闇落ちしてマンダラックとなったのでそのマンダラックの侵略。

マンダラックと裏で手を結ぶダークサイドの地球への侵略行為が描かれた作品。

物語は、
空から落下してくる燃えた人。
わかる人はわかるがこれがダークサイド。

『ファイナル・クライシス』前に神々同士の戦いみたいなのがおきて、
ダークサイドは敗北し、地球にやってきた模様。
ダークサイドは人間に憑依する!

同じ頃、30年以上前にジャスティスリーグを陥れたライブラがフラッシュの故郷に帰還。
そこにいるローグスや上級ヴィラン同盟のシークレット・ソサエティたちの前に現れ、
その権限を掌握することを目論み、まずはジャスティスリーグの1人である火星人の緑色のヒーロー、
マーシャン・マンハンターを目の前で殺害する。

ジョンズの死に動揺するジャスティス・リーグたち。
しかし時間はまだ終わらない。
ニューゴッズの1人でダークサイドの義理の息子のヒーローのオライオンが殺害される。
ニューゴッズを殺すことは並大抵じゃない。
銀河のヒーローのグリーンランタンが捜査に乗り出すが、より上級のランタンであるαランタンが登場し、
彼らに捜査権は移るが、その容疑者はなんとかつてパララックスに取り憑かれて暴走したハル・ジョーダンとなる。

刑事のタービンはオライオンの死体を発見したが、そもそも6人の子供たちの誘拐事件をおいかけていた。
彼はかつてスーパーマンと協力したこともある特殊部隊出身の定年間近のおっさん。
彼はヴィジランテの1人から情報をもらい、ダークサイドクラブなるところに行くが、
そこにはダークサイドに取り憑かれた人間がおり、誘拐された子供たちは洗脳されていた。
解放されたタービンだったが徐々に精神がおかしくなり始めていた。

ジャスティスリーグはオライオンの捜査に乗り出す。
初代フラッシュと3代目フラッシュは、2代目フラッシュの再臨に立ち会うが、そのままトラブルに巻き込まれてしまう。
散り散りになっていくジャスティスリーグ。
スーパーマンはクラークとして勤務中にクレイフェイスの爆弾攻撃により愛するロイスの死を止めるために、
ひたすら赤外線で心臓を動かすことしかできない。
そしてワンダーウーマンは、インフィニットクライシスの爆弾攻撃で壊滅したブルード・ヘイブンを捜査中に
狂ってしまったヒーローやダークサイドの部下に襲撃されてウイルスに侵されて狂ってしまう。
さらにジャスティスリーグの基地では、捜査を続けるバットマンにαランタンの隊員が牙を向け、
バットマンは何者かによって洗脳されていたαランタンに連れ去れてしまうのだった。
タービンの捜査はブルードヘイブンまでおよび、ついにダークサイドの地下研究施設にたどりつくが、
彼もまたとらわれてしまう。
そしてダークサイドによる反生命方程式の言葉兵器とそれをより濃くした洗脳ヘルメットにより、
シークレット・ソサエティやローグスに所属する3流ビランは、ライブラにより洗脳され、
ダークサイドの忠実な部下になり、バットマンもまた謎の研究施設でプラグ繋がれている。
そしてその危機を察知した残されたヒーローたちは収集をかける。

そしてスーパーマンのもとにモニターの1人であるジロ・ヴァラが現れる。
彼女はロイスを救う方法をスーパーマンに教える代わりに協力を依頼する。
一抹の希望にかけてジロ・ヴァラの乗る宇宙船乗ったスーパーマンはそこで、
別次元である他のアースのスーパーマンたちと出会う。
しかしその船は侵略者であるマンダラックの使徒によって追跡されており、
他のアースを彷徨いながら、何も起こらない地とされる忘れられたヒーローの墓場であるリンボへ墜落する。
そこでスーパーマンたちは、マンダラックの秘密を知るが、マンダラックの使徒に襲撃される。
スーパーマンは、反物質世界のスーパーマンであるウルトラマンと融合することで伝説の英雄へとなり
ジロ・ヴァラとモニターの世界へと行くが、そこでマンダラックは封印を解除されてしまい、
マンダラックと戦うことになる。

そしてニューアースこと地球は圧倒的な反生命方程式の支配下におかれ、
ジャスティスリーグの面々も洗脳されて、世界征服間近になってしまう。

2019年4月22日ぐらいに2回目読了。

というようなあらすじなのだが、
ここにたどりつくまでにVol2のパネル解説を読むことで、
ようやく詳細がわかった次第。

全く意味わからんままざらざらと読んでいったが、
αランタンがダークサイドの配下に取り憑かれているとか、
そういうわずかな設定描写は多数あるが、
それをざっと読んで全部理解できているかと言われると全くそうではなかったし、
そのパネル解説の数々を読んでようやくそうだったんだぁと思う。

またこのダークサイドの設定やオライオンの設定など
アメコミ初心者というかDC初心者には全くわからないし、
その意味をある程度理解していないと本作は読み解けない。

もう一度モニターとは何か?
なぜモニターが52人も増えているのか?などなど疑問点はかなりあるし、
わからないがわからない状態に陥りまくった。

それもそのはず、本作はグラント・モリソンこと
アメコミ博士の超濃度の作品なのだ。

ある程度は理解しないといけないし、
本作にも彼のアメコミ愛、

特にジャック・カービー愛というものが物語に織り込まれているのは、
パネル解説を読んでようやく知った。

解説vol2に封入するヴィレッジ・ブックス酷くない?

グラント・モリソンはいつもやばい

グラント・モリソンのシナリオといえば、
これまでのコミックにできてキャラをリバイバルさせることが常。
今作もライブラという埋もれたキャラをヴィランとして登場させ、
既存のスーパーヴィランたちを従えるほどの活躍、
それ以上にすごいのは

ジャック・カービー愛

全く知らなかったが本シリーズのネタの着想は、
ジャック・カービーから来ている。
『ブルードヘイブンへの片道切符』で描かれる突如日本を舞台にした物語は、
ジャック・カービーが生み出した物語の登場キャラたちが織りなしている。
またその登場キャラもダークサイドと関わりのあるキャラで、
そしてこの『ファイナルクライシス』を解決する手段としてのガジェットとしても重要なのだ。

シリーズの重要な要素をジャック・カービーの作品から流用すること自体、
グラント・モリソンらしい愛というもをパネル解説を読んでようやく理解できた。

アニマルマンも重要

グラント・モリソンの作品である『アニマルマン』
こちらにも同様にリンボが登場。
そこには1960年代のコミックから登場したメリーマンがおり、
『ファイナル・クライシス』の特別版のスーパーマンにて再登場。
その他これまでのDCの消えていったキャラクターを登場させるなど、
モリソンらしい展開。

時に説明台詞が必要なこともあるなぁと

『ファイナル・クライシス』は説明台詞が一切ない。
かなりの濃度の高い登場人物の数々。
このキャラの元ネタは40年前のコミックですだらけなのが、
モリソン脚本。

しかしそれ以上にパネルの情報に対しての
説明台詞やリアクション台詞はない。
実はこの駒ではこういうことが描かれているにも関わらず、
キャラクターは10年前にあったできごとや、
その時のことを後悔しているなどとと話しているわけ。
もしかしたら自分の本を読む力がなさすぎるのかもしれないが、
読み進めても気づかない。
まぁ解説を読んで気がつければいいと、製作者たちは思っているのかもしれない。
そういった細かな絵の魅力もアメコミの魅力だが、
もう少しわかりやすくてもいいかなと思ってしまうのです。

突如でてくるキャラが実は2代目だったとか、
本人がどこで何しているかは自分で調べないといけないぐらいの厳しさ。

どこの会社の人材育成ですか?と思ってしまうオタク道への厳しい態度。

間口高すぎだろこれ

こう読み終えてみて思うのですよ。
邦訳出すの遅すぎだけど、
この読みづらさは、邦訳するの後回しにしたくなるよなって。

でもね。2013年ぐらいの盛り上がり時期に一番読みたかったことは変わりません。

それでは全ての解決はVol2につづきます。

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