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【感想】仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦 57点

2013年147本目 12月16日劇場鑑賞
「鎧武を期待して見に行ったのだけども…。」

仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード
日の丸2013年日本映画日の丸

映画のあらすじ全部バレはこちら
ガイム見たくて、言ったらガイムよりもウィザードの方が面白かった
というわけで、冒頭で、この感想の全貌を明らかにしてしまったオレなのである。
はい。昨年の仮面ライダー『ウィザード』は2話程見てCGを多用しすぎて殺陣に魅力がないし、フォームチェンジが軽い!
という理由で、早々に切ってしまった筆者。
それまでは、ディケイド以降はDVDレコーダーを用いてチェックしていた。
スペックとしては『キバ』『響鬼』意外は見ていると思う。
ガイムおもしれえ!
そんでなんだかとてつもなください仮面ライダーとなった今期の仮面ライダー『鎧武』ですが、序盤を見ているが面白い!
まぁーオレンジで変身するという斬新さと同時にオレンジというフルーツの微妙な立ち位置、というかフルーツってもう昆虫とかバイクとかライダーとか関係ないじゃん。
まぁー電車だったりスペースシャトルだったり魔法使いだったりと勇者王シリーズの如く昆虫からいつのまにか、子供が好きそうなものを毎年ぶちこんでいるような気がするがフルーツって!原点帰り過ぎだろ?!と微妙な感じですが、メインライターが『魔法少女まどかマギカ』などの虚淵さんというワードを見て、彼のアニメ作品を堪能してきた自分としては、チェックしないわけにはいかないではないか。
というわけで、見てみるとダンスが異様に流行っている世界に非常に違和感。ここはデトロイトかなんかんか?(デトロイトは昔ダンスバトルが盛んだったけどもその立場はラップバトルに奪われると昔『8マイル』のパンフで読んだ。)
しかし根底にはライダースーツを製作している組織やら謎の異空間からのアイテムの回収などの、巨大な陰謀にのんきなライダーたちが巻き込まれて、まどまぎばりの地獄絵図を匂わせていて、主人公が元々顔真っ赤にして、「もうやだよ」的なことばっか言っているけど、終盤は命欠けて精神がぼろぼろになるに決まっている。絶対そうに決まっている。そう期待している。
というわけでガイムの劇場版見逃すわけにはいかねー
という感じで、早速公開二日目の月曜日に見てきました。
まぁー従来通り冒頭は、前期のライダーの『ウィザード』。
最終回直前の回はなんか色んなライダー出てくるからチェックしたが、あんま面白くなかった。
そんで始まったウィザードだがなかなか面白い。
完全なエピローグの立ち位置の作品
W以降顕著になっているが、この前期今期の二本立てはTV後の世界の物語として毎年定評がある。
今作でもそれの構成になっているが、今作は、新たな冒険だとか決着だとか再会などではなく、死んだものへのレクイエムとなっている。
本編終盤で失った女性の思い出に縛られた主人公が、その思い出と別れる物語。
これまでのライダーとはどこか違う、しみったれた物語だが、名言があった。
人は弱さを隠すことで強くなっていく。
うわ。なんか思いもよらない棚ぼたやわー。
あまりのしみったれた物語だが、終盤の戦いもまさにしみったれており、これまでの仮面ライダーとは違い、ドラマ性を強く意識した演出がにくい。
まさか女の子との思い出の映像を背にしながら怪人と戦うとは。
そのせいか怪人の存在感が希薄になってしまうのだが、これがなかなか斬新で面白い。
どっかの失恋野郎の想像みたいな展開だが、ちゃんと映像化できてて、アクションとしても斬新。
最早シュールの領域まで達している。
これは『ウィザード』ファン大満足なんじゃねえのか?と思った。
ウィザードを見なかった自分でも興味が湧いたもの。
さて本題のガイムですが…
骨太とは言わないものの、きっちり焦点を主人公の死者への思いに向け、しっかりした短編を堪能した後に行われるガイム。
こっちは完全に趣向が真逆。
平成ライダーたちが、守護者として武将の手下として戦い合う世界に迷い込んだガイムのキャラたちが、平和を取り戻す話。なのだが
話がかなり雑。
ここでの敵となる武神ガイムですが、こいつが最初から最後まで説明されない、ただの困った奴。
「武力で世界を征する」と言ってはいますが、生い立ちも真の狙いも、そしてなぜ最後に木と融合したのかも不明
さらにあの仮面ライダーを吸収するウツボ怪人との出会いも不明。
意味不明の世界観と作品
となっている。
その顕著さは、時代設定が適当な登場人物の数々。一応は戦国を意識しているが、街は江戸時代を意識しているもののイエヤスを名乗るジョイなどのファッションは首を傾げる中途半端なデザイン。
妙に低予算なおふざけ半分の世界観。
更には、鷹狩りに出て急に現れるフォーゼだとか、もう困惑する。これが虚淵の脚本なのか?
と思ったら脚本はウィザードの人でした…。ガッデム!
なんだよ。このガイムさ虚淵脚本じゃねえのかよ。

てかまじ、仮面ライダーいっぱいだしときゃ良いでしょ。みたいな気持ちで映画作るなよなー。
あと今作の一番のネタをCMでやっちゃているじゃないかよー。
まぁー人物の葛藤としてはガイムとバロンの一騎打ちの件は盛り上がったけどもね。
あと…歴代主役ライダーが揃うとガイムがオレンジだから微妙。
もう。これやばいね。歴代ライダー揃うと、ガイムの違和感が際立つ。
際立ちすぎる。なんせ今回のライダーは完全に素体にパーツつけて戦う技巧派なんだよね。
これからどんどん色んな装備出てくるだろうし、あえてオレンジで微妙にした感も邪推したくなる。
そう思うとやっぱシリーズ最大に異端なんだよなー。
製作側としては子供と言えば、オレンジなんだろうけどもね。その分、斬月とかの方が、魅力あるんだよなー。あえてだろうけども。
エンディングで、今後の展開を彷彿させる強化ベルトなどが登場していたので、大幅なパワーアップが期待できそうですが、というかその期待感が映画以上だったとしか言えない。
今後も劇場版は不安です。近年のライダーは複眼多かったからね。ファイズに近いデザインかもな…。ゴーグルデザインがここで足を引っ張るかーって個人的な感想。
メモ得点メモ
ウィザード
物語 7/10
キャラクターの魅力 8/10
監督の映画へのビジョン 8/10
音楽 6/10
俺の趣味 7/10
ガイム
物語 2/10
キャラクターの魅力 7/10
監督の映画へのビジョン 7/10
音楽 7/10
オレの趣味 4/10
57
両方を足して2で割ったらこんな感じ。
ガイムが残念だった。

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