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◎50/50 フィフティ・フィフティ 2011年度120本目◎

A Little his REDEMPTION.~season Ⅵ~-5050

アメリカ2011年アメリカ制作アメリカ
製作
セス・ローゲン
出演
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
(インセプション、メタルヘッド、(500)日のサマー)
セス・ローゲン
(セス・ローゲン、無ケーカク命中男/ノックト・アップ、スーパーバッド童貞ウォーズ)
アナ・ケンドリック
(スコット・ピルグリムvs邪悪な元カレ軍団、マイレージ、マイライフ)
ブライス・ダラス・ハワード
(ヒアアフター、スパイダーマン3)
予告編

横顔あらすじ横顔
現代のアメリカ。
27歳のアダム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、いつだって安全を心がけて、健康志向で、彼女とは同棲をしていて、とても几帳面で、仕事はラジオ局で火山の番組を企画中。
彼女は、同世代で駆け出しの画家のレイチェル(ブライス・ダラス・ハワード)。
学生時代からの親友のカイル(セス・ローゲン)は、女の子が大好きで、いつも遊び歩いているが、毎朝彼の車で職場に向かっている。勿論職場も一緒だ。(笑)
だがアダムは今日は無性に腰が痛かった。気になったアダムは、病院に行ってみる。
そこで医師に意味の分からない病名を告げられたアダム
要するに癌だ。
死とは距離を置いて生きていたアダムは5年以内に死亡する確率が50%になった。
それからアダムのまわりの生活は一辺してしまう。
レイチェルはアダムの母とアルツハイマーの父の前で、アダムの看病をする事を誓ったり、カイルは 何故かいつもと同じだし、アダムは癌治療の一貫として、セラピーを受けるのだが、担当のキャサリン(アナ・ケンドリック)は自分より年下で、しかも自分は3人目の患者だとか。
自分の死と直面したアダム。それでもアダムは生きて行くのだった。
2011年12月15日鑑賞
横顔感想横顔
見たの一ヶ月前だけど、それでも感想を書いてみようと思う。
気がつけば、本作がゴールデングローブ賞のコメディ部門作品賞にノミネートしているわけで、この映画はそういう意味で優れた作品だったのは明確だったと今なら言えるわけです。
また自分の参考にしている一般参加型の映画のサイトのアメリカのサイトのIMDbでも2011年の好評の映画のTOP10に入る程の支持を誇っている程。
製作:セス・ローゲン
監督は無名の方ですが、パンフを読むと、どうしてもセス・ローゲンと映画が作りたかったというちょっと珍しいケース。
また製作にセス・ローゲン。製作総指揮は脚本家で実際に癌にかかった主人公と同じような立場の方。
そのセス・ローゲンと脚本家が友達だったようで、セス・ローゲンの後押しで映画化がなったようです。
セス・ローゲンって見た目以上に良い奴なのかも。
でもオレは『グリーン・ホーネット』の暴走は認めたくない。
まぁー本作では、セスは主役では無いのでね。
主演のジョセフ・レヴィット・ゴードンなのだが、元々は『Xメンファースト・ジェネレーション』や『ウォンテッド』『つぐない』などでそれぞれ名演をしているジェームズ・マカヴォイさんだったらしいのだが、家族のトラブルに遭遇し撮影直前に降板してしまったようだ。
その短い間で役作りをしたゴードンはかなり凄いし、その演技も好評でゴールデングローブ賞に主演男優賞にノミネートしたわけです。
それでもジェームズ・マカヴォイさんの『50/50』はとても見たかったです。きっと皆さんも同じ気持ちだと思うけど。
強い炎が出るマッチ棒
『(500)日のサマー』で日本で多くの映画ファンの注目を集め『インセプション』で多くの映画ファンが彼のファンになったと言っても過言ではないゴードンさん。
最近では『メタルヘッド』でメタル好きのアウトローを好演したのが印象的で、いずれも見た目は大した事無いが、動いてみるとなかなか見応えある人物像でして、本作でも草食系男子で普通なアダムを苦悩と哀愁を交えながらそれでいてチャーミングに好演している。
マッチ棒みたいな人だけど、強い炎が出るというか。
細身のスーツが世界で一番似合いそうな俳優だとオレは思う。
クリストファー・ノーラン監督のバットマン三部作の完結編『ダークナイト・ライジング』でも役どころが明かされないという絶妙なポジションで参加していて、これからの彼も多いに期待できる。
とりあえずこの映画を一言で表すなら
明るい難病もの。
というのがやっぱりふさわしくて使い古され過ぎて、ちょっと恥ずかしいぐらい、ぴったりなフレーズ。
笑って、泣けて、もう涙の重さはそりゃぁー重い重い。
難病映画の製作が大好きな日本に取っては、目をそらしたくなる程、素敵な映画になってしまっているわけで、本作は、真っ向勝負で癌に主人公がぶつかりながら、徐々に病魔に日常を浸食されながらも、健気に普通に生きようとするけど、やっぱり終盤では感情が瓦解してしまい、そこからようやく見えてくる、多くの支えに自分は心打たれて、男泣きしてしまった。
特に自分が本作で注目すべきだと思うのはウザキャラの典型的だったセス・ローゲンの背中で語る演技。
今までだったら、うるさい程、自分の言いたい事を出来る限りの下品な言葉で表現する、素晴らしいクソやろうだったわけで、でも本作ではその個性をやや封印して、主役を支えるキャラクターに徹しているし、むしろそのうざさを敢えて出しながら、むしろそのうざさこそが、「支え」だったりするわけで、そういう意味では助演男優賞を上げたいぐらい素敵だったし。彼に対しては男泣きしたよ。本当に。
そもそもセス・ローゲンは本作のプロデューサーなわけで、そういう意味ではとても素晴らしい活躍をしている。映画を支えるという立場では、マジでやってくれた。大成功だぜ!!
支えていることに気づかない主人公の妙。
特に本作で一番感動したシーンは、主人公の手術前日にセス・ローゲンは、二人で、高校の卒業パーティーに来た河の前に連れてきてしまうわけだ。それを主人公はひたすら疎ましく思っているだけで、セスはひたすらあの時パーティに一緒に行った女子の事を一人語りながら、主人公が飲むことが出来ない酒をちょびちょび飲んでいるわけだ。
それを主人公はとことん疎ましく思い、ついにセスに怒り爆発、車の運転なんてした事なかったのに、車の運転をしたいとか言ってセスの車を衝突させたりしてみたり。
だがセスを布団に寝かせてトイレに行った主人公は、セスが「癌患者との向き合い方」という本をまるで大学受験の参考書のように至る所に付箋と線を引いていることのを見つけるわけで、それでようやく彼が何故自分の前で普段と何も変わらず下品な話ばかりしていたかを知るわけで、そこからは見ている自分も映画も感情的に成り始めるわけで、映画自体がひた隠しにしてきた死への恐怖だとか、主人公への愛だとかが大爆発。
そこからの展開は秘密にしよう。
そこでもセスは、さりげない演技を披露してくれていて男泣きしてしまった。
セス・ローゲン以外にも魅力的なヒロインたち。
まぁー冒頭からセス・ローゲンは凄まじく良い奴で、ビッチ役だった金髪美人のブライス・ダラス・ハワード(いやこの女優さんってマジエロいよね。超好み。)の本質を暴いたりすんだけど、それも主人公には実際は迷惑だったり、それでもいつでも良い意味で主人公を支えたり、そういった絶妙な暖かみが映画の死への直下を妨げたわけでして、映画自体のバディームービー的典型さが映画のトーンを救ったわけで、『ハング・オーバー』や『スーパーバッド』『40男のバージンロード』の神格化とでも言いましょうか、そういった素晴らしいバディームービーの到達点の一つとして、本作は良作なのです。
そういえば、『ヒアアフター』に続きブライス・ダラス・ハワードはまたも主人公を地獄に落とす魅力的な女性でござる。
映画を彩る音楽については、コアすぎるので割愛して。
あとブライス・ダラス・ハワードの対抗馬として出てくる年齢不詳過ぎる可愛いヒロインのアナ・ケンドリックの抜擢も見事だな。
むしろこのアンサンブルは、ジェームズ・マカヴォイでは合わなかったと思うし、ジョセフで良かったよね。そういう意味では。
この映画はそういう意味で色んな面で良かったなぁー。
セス・ローゲンは演技派俳優とのアンサンブルが逸脱だってことが証明されたり、バディームービーの可能性を証明したり、日本映画の堕落ぶりも感じられたね。(笑)
メモ得点メモ
8
そのバリカンはオレの玉の毛を剃ったんだよ。おえー。
(笑)
点低い?まぁーそれはご愛嬌。
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