天才スパイ小説家は未来を予知していた??
★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに
製作
2024年イギリス・アメリカ映画
007への憧れが消えないマシュー・ヴォーンのイノセンス
製作・監督
マシュー・ヴォーン
・レイヤー・ケーキ
・キック・アス
・キングスマン
キャスト
ネタバレ あらすじ
2024年3月2日Dolby Cinema版
ハイフレームレート仕様鑑賞
2024年13本目
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概要:スパイ小説家がスパイの冒険に巻き込まれる?と思いきや
製作・監督が
『キングスマン』シリーズの
マシュー・ヴォーン。
スパイ小説家の40代の
猫好きのおばちゃんが
突如本物のスパイに
本当の命をかけた任務に
巻き込まれてしまうという
なんだかどっかで
聞いたようなお話。
映画は彼女が書く小説の
映像化も行なっており
アーガイル役には
ザック版『スーパーマン』を
演じてキャリアが
めちゃめちゃになりつつある
ヘンリー・カーヴィル。
マッチョナイスガイが謎の角刈りでギャグ化
その相棒には
『ピース・メーカー』で
ジェームズ・ガンに
マッチョ系キッズという新境地を
切り開かれてなんか定着しちゃった
ジョン・シナ。
現実世界では美人だったのに
異常にムチムチで
全然動けなさそうな
ブライス・ダラスハワードが小説家。
そしてパートナーとも言える
スーパースパイを
演技派で狂気あったり
しみったれたおじさんだったりを
巧みに演じるクネラーの
サム・ロックウェル。
巻き込まれ系ヒロインとして
わーきゃー言ってて
終始楽しいわけで
同じくスパイコメディのトム・クルーズと
キャメロン・ディアスの伝説の映画『ナイト・アンド・デイ』を彷彿
サム・ロックウェルの戦闘シーンが
合間合間に角刈りのヘンリー・カーヴィルが
登場し絶妙なキモさと
絶妙な編集の巧みさに
マシュー・ヴォーンの才気が爆発。
そしてまさかの
彼女の書いていた小説が
現実の悪のスパイ組織の
工作員のリストの隠し場所の
ヒントになっているという
入れ子構造に近い物語展開。
そして本当に彼女が
天才スパイ小説家として
彼女のスパイ並みのセンスにより
実際の資料に繋がる
暗号を手に入れるという
スパイと小説家という
特殊な展開で物語が紡がれるかと思いきや
全然違った
ネタバレ:思い出せ、お前が誰か
と異色な物語だなぁと思ったら
2転してサム・ロックウェルが
敵かも?という兆しが出て
彼女が両親の保護を求めると
まさかの悪の親玉のブライアン・クライストン
が父親として登場
まさかの展開?え?悪の親玉と繋がってたの?
と思いきやそれは秘密だったようで
サム・ロックウェルの登場により
彼女の日常は破壊され
真実が明かされる。
彼女が書いていたアーガイルは
彼女の記憶から生まれた
実話ベースの創作だった。
ブライアンたちの組織との戦いで
記憶を失いブライアンたちの組織に
囚われた彼女は洗脳治療を施され
実際に存在するリストの場所を探る為に
彼女は娘と信じ込まされ
小説家になってしまったのだった。
アーガイルとは
自身の本名R・カイルから
インスパイアされており
主人公は男性になっているが
本当は彼女だった。
サム・ロックウェルの
戦闘を見てアーガイルが
連想されるが
本当は自身の過去の記憶が
蘇っているという
マシュー・ヴォーンの巧みすぎる
演出が爆発
彼女はCIAの一員として
サム・ロックウェルの相棒で
めちゃめちゃ有能だった。
過去の記憶がなく
エリーになった彼女は
混乱しながらも
世界を救うべく
サム・ロックウェルと一緒に
暗号のヒントの場所に向かい
自ら資料を確認するが
そこで更なるどんでん返し
Rカイルは二重スパイだった。
まさかのサム・ロックウェルとは
敵対関係だったという
怒涛の展開を知るが
エリーは自らの選択で
決着をつけることを決め
組織壊滅に向けて戦い
完全に記憶を取り戻し
R・カイルと融合したエリーは
スーパースパイとして
大アクションを披露するという
無茶苦茶ながら無茶苦茶楽しい映画でした
ここが良い:相変わらずのマシュー・ヴォーンのアクション
『キック・アス』『キングスマン』
1と2そして前日譚いずれも
アクションがめちゃめちゃ面白い
シーンがあるわけ。
もちろんX-MENでもありました。
今作でもというか
やはり『ジョン・ウィック』の
影響で映画のアクションのレベルが
一段上がっている印象。
序盤の特急列車のシーンでも
ギャグを交えながら
非常に面白く。
そして終盤のあれですよ。
覚醒したエリーが
エイダンと一緒に
踊りながらカラフルに銃を乱射。
そしてアイススケートネタで
滑走無双。
近年稀に見る景気の良さに感動もした。
マシュー・ヴォーンの映画は信頼できる
そりゃあどんな内容だろうと
超豪華俳優が揃うわけだ。
ここがダメ:長すぎるというか要素が多すぎる
超豪華俳優が揃うわけだ。
ここがダメ:長すぎるというか要素が多すぎる
2時間20分ある本作。
ネタバレしたが
話が二転三転するが
いずれも丁寧すぎる
そして極め付けは終盤の展開。
見事にブライアン・クライストンを
打ち倒したエリーとエイダンは
船のアンテナでデータを
送ろうとするわけだが
そこでまさかのエリーが
洗脳されてエイダンをぶっ殺そうと
する展開に。
それが結構長くてだるい。
もはやいらないとも思える。
その後にニンマリする展開が
あるにはあるし
オチも安堵できる
ハッピーエンドなわけですが
そこからなぜか
アーガイルとキングスマンを結ぶ謎のシーンが登場
もう本当にお腹いっぱい。
2010年代の景気の良いハリウッド映画
っぽさがある。
映画好きはマスト:ハイフレームレート上映
本当は今作は
北米も批評家も観客も
評価がとても低くて
スルーしようとしていたが
ドルビーシネマ限定で
ハイフレームレート上映という情報を
入手したわけです。
『アバター:ウェイ・オブ・ウォータ』も
勿論ハイフレームレート3Dで
しかもドルビーシネマで鑑賞したし
『ジェミニマン』も
ドルビーシネマでハイフレームレート3Dで
鑑賞したし
過去にIMAXで『ホビット』も
ハイフレームで鑑賞したので
これは行かないと!と思い鑑賞。
ハイフレームだって見てて気づきませんでした
北米での評判の悪さとかは
むしろそんなに?って思うぐらい
楽しかったのですが
ハイフレームレートに関しては
上映トラブルでは?と思うぐらい
何も感じなかった。
『ホビット」や『アバター2』では
ぬるぬる動いていたし
『ジェミニマン』なんて実在しているのでは?
と感動したものでした。
いやむしろちゃっちかった。
しかしこれについては個人的に思うのが
ハイフレームレートって
24Pが48Pになるって
ほぼテレビの映像になるわけですよね。
テレビも映画ばりにアクションをするようになってるから一緒なんよ
もはや48Pのアクション映画なんて
テレビで見慣れているから
見極め事態無理になっている。
ここがダメ:背景がハリボテCG
映画本編を詰め込みすぎて
節約しないといけない部分も
あったのかもしれないが
時折背景の映像が安っぽくなる。
流石にこの手抜き感は不評に
繋がるし子供騙しも甚だしいなぁと
思ってしまった。
ここが微妙:エリーがムチムチ過ぎ
ブライス・ダラスハワードは
『マンダロリアン』にて
監督業にも手を出して
女優業よりもそっちに注力
しだしているかなぁ?と思ったが
今作の主演である。
おそらくマシュー・ヴォーン製作作品に
出演したことで再度採用されたのかな?
と思う。
しかしブライス・ダラスハワードさん
可愛いのだがかなりぶよぶよ。
後半のドレスのずんぐりむっくりさ。
あれはあれでリアルでたまらなく
魅力的なのだが
それとてアクションを決める展開に
なるのだから肉体的にも
説得力を出して欲しいものでもあった。
前半の陰キャ風で
わーきゃーいう感じは相応しいが
それにしても。
考察:愛すべき映画監督マシュー・ヴォーン
こんなすっとぼけた
アクションコメディ
よくも作ったなぁと
思ったわけですが
監督のフィルモグラフィー見ると
元々はプロデューサーで
まさかのチーム・ガイリッチー。
傑作と名高い
ガイ・リッチーデビュー作
『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』
同じく傑作の
『スナッチ』のプロデューサー。
どちらも怒涛の展開で
一発逆転。
宮藤官九郎の初期作品を彷彿させる
痛快さがあります。
また『キングスマン』で発掘した
若手俳優タロン・エガートンを
大事にしその後彼の主演作
『イーグル・ジャンプ』
『ロケットマン』
『テトリス』をプロデュースという
なんとも義に熱い男。
また今作もそうだが
イギリス出身の映画監督は007を愛し過ぎ
クリストファー・ノーラン監督も
そうだが大作になると
どうしても
俺だけの007を作ってやるという
気概を見せて
大掛かりで素っ頓狂で荒唐無稽な展開
に走りがちだけど
それがとっても愛おしい。
マシュー・ヴォーン監督作品は
今後も要チェックですわ。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7/10
・映像のアプローチ 6.8/10
・映画の美術面 6/10
・キャラクターの魅力 8/10
・音楽 6/10
・上映時間と個人的趣味 8/10
72点
ハードル下げてたのもありますが
めちゃめちゃ楽しめた。
音楽については
ビートルズの新作が
使われてたとかですが
全然よくわからなかった。
オールディーな感じでした。
ちゃっかりデュア・リパも
出てるのなかなかに謎。
あの回転が終盤まで
効いてるのやはり最高。