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☆【感想】キック・アス「『レオン』を越えるバイオレンスロリコンヒーロー映画」96点☆

2010年度85本目 9月16日したまちコメディ映画祭での鑑賞
2013年134本目 11月18日自宅Blu-ray鑑賞
「オタクの為のヒーロー映画」

アメリカ2009年アメリカ映画アメリカ

正直言って、この映画クソ面白いです。
確かに、アメコミが原作で、アメコミらしいヒーローを描いた、ヒーロー映画かもしれないですが、本作はそこにバイオレンスアクション映画としての趣向が加わった映画です。
つまり『キック・アス』以前と以後というぐらい、センセーショナルで最先端だったのです。

映画自体は、ありがちなアメリカ映画の体裁で始まりますが、ニコラスケイジとクロエ演じる、謎の父と娘のせいで、だいぶおかしな方向になってます。和気あいあいとしてるのに、話していることは全部殺しなど。そのギャップがとても面白い。またニコジの不適な笑みがとことんやばいです。
さえない主人公が調子をこくと、ついに彼らと対峙することになるんですが、その対比が半端無い。
ニコジとクロエの二人はとことんバイオレンスにサイレントに人を殺めていく。その衝撃はすごいです。
そこから主人公は恐怖の日々に陥るのですが、そこから物語が一気に進んでいくのですが、もともと登場していたマフィアがニコジたちと密接に絡んでいき、主人公が巻き込まれてしまうというわけです。
少々主人公が他のキャラたちに良いとこ持ってかれまくってますが、ちゃんと彼は彼で重要でラストなどは圧巻です。あくまでも常人である人間がヒーローという世界に踏み込んだ結果、地獄の日々を送るというひねりの効いた素晴らしい物語でござる。
そして一番の見所はクロエが演じるヒットガール。11歳ながらも父親から殺しのすべてを仕込まれたという衝撃の存在を見事に作中で存在させている。彼女の登場シーンすべてがすごい。
また銃撃戦のシーンは劇中でジョン・ウーの作品の話を出した程、素晴らしい程エキサイティング!!
男たちの挽歌などを彷彿させる最高な銃撃シーンとアクションシーンはかなり見所だし、見てほしい。
そこにアメリカのコメディ要素も相まって、場内拍手が舞う程だった。
またニコラス・ケイジ演じるビッグ・ダディもすっごいです。彼のあのシーンはやばいです。
なんだかんだんでボンクラ俳優の彼だけど、演技力などはお墨付きですね。
とっても面白くて最高でした。観客も映画ファン多数なのでまたまた大喝采。
無名な映画ながら、面白さを凝縮させた傑作。この映画祭用に公開されなかったのではと思う程。

ここから2回目の鑑賞での感想
棚の一番上の隅にある本作は、まだ開封されてさえいなかったのだ。
こんなことあって良いものか?ここまで評価した映画をちゃんとBlu-ray購入していたのに、あれから3年経って、ようやく再鑑賞しようと思ったのだ。
映画とはつまりそういうものだ。映画を保持するということの意味とは?
そうやって、開けてみたBlu-ray。特典の多さにびっくりした。当時としてはかなり高価なBlu-rayだったが、ポストカードや謎のトレカ。これは面白い。
そして数年ぶりに再会するキック・アス。
今では、大人っぽいぶよったクロエだが、この頃のクロエはまさに天使だ。ロリコンだったら殺されたいそれぐらいセンセーショナル。
そして天使であり、殺しのエキスパート。これまでのニキータの発想を360度視点を変える、大胆な殺し屋。11歳の最強のジョン・ウーアクション使い。
映画はこれでもかと面白いことを挑戦する。
マシュー・ボーン監督の手堅い映像の取り方。様式的な面白さと、早さや刺激的な映像よりも過去の的確な技術に斬新な要素を映したような調和。
見たことも無い物語。
そして印象的な編集。
面白過ぎる!!
もう一度映画のBlu-rayを買う意味を考えた。
この映画は買うべきだ!所有しなくてはいけない。
そういう衝動と鑑賞頻度は別の話なのだ。
たった一回の再鑑賞で、こんなに興奮できるのだ。映画のBlu-rayは買う価値がある。
そう思わせる映画にまた出会いたい。
メモ得点メモ
物語 9/10
キャラクターの魅力 9/10
監督の映像や俳優への演出やビジョン 10/10
音楽 10/10
俺の趣味 10/10
96
別に満点でも良かったんだけども。まだ見ぬ映画への希望と、アーロン・ジョンソンが嫌いという理由だけで、減点してみた。笑
異論は認める。
そういえば、年始に『キック・アス2』公開されるのだが、全米での評価が低く、グロいだけって評価されてた。監督も降板しているし、全然期待していない。
なんせアーロン・ジョンソンが主演だし、クロエちゃんがマシュマロ化したので、ロリコン組が興奮しなかったと思われる。

2件のコメント

つーても、ロリコンホイホイ女優が出ていなかったら凡作で終わりでしょ?

コメントいただきありがとうございます。
現在でもクロエ・モレッツの代表作であることは言うまでも無いですね。
ただ監督が『キングスマン』でもバイオレンス描写だけじゃなくて
ブラックユーモアたっぷりのスパイ映画を作った
マシュー・ヴォーンがグロ要素満載のアメコミを映画化している
と言う点でも彼女が出てなくても満足いく作品になったのかなと思います。
むしろ当時から認知度が高いニコラス・ケイジが出演したことで
多くの人に知られるきっかけもあると思うので
本当の立役者はニコラス・ケイジだったりしてなんて
今更思います。
また見直したいなぁー。

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