監督
M・ナイト・シャマラン
(『シックス・センス』『サイン』『アンブレイカブル』『ヴィレッジ』)
『シックス・センス』で知られる個性派映画監督M・ナイト・シャマランの2015年の映画。
個性派であって鬼才ではない。鬼才は評論家受けがいいが、シャマランの映画は批評が抜群に良かった映画がない。
また98年の出世作『シックス・センス』以降約2年ごとにコンスタントに映画を製作しているが、04年以降のヴィレッジ以降クソ映画ばっかり作ってる。
しかも『アフターアース』に至っては国内で制作費の半分も稼ぐことができなかった始末だ。
『レディ・イン・ザ・ウォーター』も酷い。
それ以外も国内だけで返せてるのは、初期の作品ぐらいで、むしろ今でもよく映画撮れているなと思うぐらい、奇跡的な映画監督だと思う。
そんなシャマランだが、今作では、原典回帰と言っても、監督2作目でスタジオ映画の『シックス・センス』で大ヒットしたわけで、低予算は一作目しか経験してないわけだが、制作費を500万ドルで映画製作!!
(これはデビュー作よりも少ない金額!!)
製作に『パラノーマル・アクティビティ』『セッション』『インシディアス』のジェイソン・ブラムが加わり、ジェイソン・ブラムのホラー映画のやり方で、シャマランが映画を作ったのが本作『ヴィジット』だ。
調べてみるとジェイソン・ブラムってマジでやり手プロデューサーで製作したほとんどの映画が、低予算が多く。その低予算作品のホラー映画ほとんどが、10倍近い興行成績を上げている。
その手腕にシャマランの個性が加わればなんか向かうところ敵なしな気がする。
映画としては、例年のシャマラン映画同様、終盤でビックリするネタを仕込んでいる系の映画ではあるが、それが例年通り絶妙に伏線を仕込んでいて、綺麗に回収していて、普通に面白い一作。
低予算で無駄に広がりもなく、大筋としては、「訪問する」というタイトル通り、会ったこともなかった祖父母の家に訪問するが、その祖父母がなんかおかしいというのを、『パラノーマル・アクティビティ』風なPOVの出演者の手持ちカメラで紡いでいくわけだが、サブストーリーとして、家族のトラウマを描いていて、なかなか低予算でありながらも凝った作りになっていて、一辺倒とも言い切れない絶妙なバランスな良作に仕上がっている。
また訪問する姉と弟だが、弟がかなりのファンキーな感じ。映画の顛末も凄まじいが、合間合間のリアクション芸が可愛アホらし感が愛くるしく、何故かフリースタイルラップをかましてきたり、びっくりした時は女性歌手の名前を言うとか本当に絶妙。ただラストがむちゃくちゃかわいそうなことになるわけで、それはまぁ見てのお楽しみ。
飯食いながら見たり、飯食った直後に見る映画ではないのでご注意を。
あと映像が結構高解像度で気持ち良かった。
良作でした!!
こういうシャマランでいてほしい。
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