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◎【81点】イコライザー2【悪い子はイコッちゃうぞ!その2】◎

★この記事をまとめるとこんな感じ★

製作

2018年アメリカ映画

監督

アントワーン・フークア
・トレーニング デイ
・マグニフィセント・セブン
イコライザー
・エンド・オブ・ホワイトハウス

出演

デンゼル・ワシントン
・フェンス
ザ・ウォーカー
・トレーニング デイ
・マルコムX

メリッサ・レオ
ザ・ファイター
フローズン・リバー
・21グラム

あらすじ

昼はホームセンターに勤める陽気で紳士な男マッコール(デンゼル・ワシントン)、夜は1人飲食店でお気に入りの小説を読み耽るのが日課。
しかし彼は元CIAの特殊部隊で死んだことになっているのだった。
そんな彼は夜な夜な善良な市民を苦しめる犯罪者たちを成敗するちょっとやばいおっさんで、悩める娼婦を救う為にロシアンマフィアを壊滅させたことをきっかけに拠点をマサチューセッツ州へと移すのだった。

タクシー運転手として生計を立てるマッコールは乗客一人一人の人生を垣間見て過ごし、休日には家で読書をするが、
善良な市民が犯罪の魔の手に脅かされたら報いを与えに行く相変わらずやばいおっさんだ。

近隣の住民や乗客と仲を深めるマッコールは、元上司のスーザン(メリッサ・レオ)とも楽しい日々を過ごしていた。
そんな矢先、海外のスーザンの仲間が妻を殺し自殺した。
現場を確認したスーザンは、これが他殺であるのではないかと疑うが、帰りのホテルで強盗に遭遇し殺されてしまう。

最愛の友人を失ったマッコールは、元同僚でスーザンの部下のデイブに生きていることを告げ、スーザンが計画的に殺されたことを察知し、
復讐をするために事件の真相を究明するが。。。

2018年10月8日劇場鑑賞103本目

感想

平成初期の時代劇的な面白さのある映画

これ見終わって気づいたんだけど、このテイストって遠山の金さんとか、大岡越前などの身分を隠して市井の市民と触れ合い、
彼らが暴力などに困っていると颯爽と助け、最後は綺麗にまとめる。
そういう銭形平次や暴れん坊将軍など、日本では大量生産されてきた江戸時代の時代劇と一緒の構造じゃないか!!

ネタバレ注意:変なバランスの映画

どんな敵でも19秒後には全て敵を倒すという未来予知の能力が使えるマッコールさん。
しかし今作では元CIA特殊部隊が立ちはだかるということで19秒VS19秒が繰り広げられる!!とかそういう宣伝文句を聞いた気がするんですけど、
そういう要素が一切なくてね。
市井の市民を本気で、全力で、戦い以外の方法で助けようとするマッコールさんと俺の最愛の友人を殺し、その家族をどん底に落としたプロフェッショナルの殺し屋は惨殺してやる!!という最凶の殺人兵器化したマッコールさんという2人が交互に見え隠れする不思議な映画。

死んだと思ってた殺人マシーンが生きていた

前作では「舐めてた相手が実は殺人マシーンだった」という、ロシアンマフィアが可哀想になってくるぐらい容赦ない殺しっぷりが、
見ていて心を熱くさせてくれました。
今作では「死んだと思ってたら生きてた殺人マシーン」として、終盤で本領発揮!!

ホームセンターの向こう側は海辺の街でした。

前作同様終盤での殺戮アクションでは、ホームセンターからマッコールが愛する妻と過ごした海辺の街を都合良く嵐がきたので、
貸切状態!!
そこを簡易要塞化させてデスゲーム風に敵を殺す殺す!!
もう死ぬしかないんですよ。
和解もクソもないんです、マッコールさんが笑顔で宣戦布告するシーンがあるわけで、これは必然のエンタメ復讐劇なのです。
すっごい面白かったし、日本だと殺陣で盛り上げるけど、アメリカではデスゲーム風にして1人ずつ殺して行くぜ!!というわけ。
監督のアントワーン・フークアさんは頭ちょっと沸いてる有能なエンタメ監督です。

それでもアンバランス過ぎる!

面白い映画だったんだけど、アンバランスだったなと。
アクションよりもマッコールが如何に世捨て人になったかが今作で垣間見られるし、愛に溢れた聖人君主過ぎて怖いわけです。
でもやはりアクションとシリアスのバランスが悪いのかなと。
冒頭から変な変装で笑わせてくれるが、イキった顔が怖過ぎだったりともう最高なのですがね。
後半にかけてどんどんシリアスになって行くかと思ったら、見守る人々との交流も盛り込んでくるんですよね。
このアンバランスな感じが監督のテクなのかもしれないですけどね。。。

しかもね、個人的にツボだったのが、近所に住む美大生に肩入れするマッコールさん、息子目線と嫁との思い出目線や、自分が手に入らない、
何かを彼に見ているのかもしれませんが、そんな彼が悪の道に堕ちそうになって、デトロイトにありそうな犯罪の匂いプンプンするマンションに乗り込むのですが、そこでの二丁拳銃のポーズがかっこよ過ぎ、クロスして反動を流そうとしてるわけで、さらにシーン変わったら、片方ウージーになってて、「それどこで手に入れたの?」と声に出してしまいそうになった。
そこからの美大生のマイルズに「人を殺すなら最初に俺を殺せ」と銃を持たせて顳顬に銃口を向けさせて揉み合い、
その体当たり過ぎるマッコールさんの教育方針が、もう見ていてハラハラで面白過ぎる。
その時のデンゼル・ワシントンの死んだ目が本当に最高なんですが、これ変な映画じゃないですか????

またそのドラマ面やマッコールの心の旅が中心になっているせいか、悪役にパワーがないんですよね。
マッコールの旧友が結局敵であり、絶対殺すターゲットになるわけで、そりゃあ裁かれて当然なんですが、全然魅力ないんですよね。
もうマッコールが負ける要素が一切ないのです。
むしろマッコールが妻と過ごした街に帰ってきて、美大生のマイルズと接することや乗客の人生を垣間見ることで自分の逃げてきた人生と
もう一度向き合うとするそういうヒューマンドラマに仕立ててるんですよね。

でもアクションも面白いし、ドラマはほっこりするんですが、
もうねスーザンが死んだのがやっぱり許せないのと、その犯人がしょぼいのがまた許せない。
そしてマッコールさんがどう考えてもやばいやつなのに、優しい善人として描かれているそのサイコっぷりなドラマとアクションのバランスと上映時間が2時間20分もある長さがやっぱりバランスの悪さを感じさせる。

でも嵐の海辺の街とか最高だったわ。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 8/10
・映像のアプローチ 8/10
・映画の美術面 8/10
・キャラクターの魅力 8.5/10
・音楽 7/10
・上映時間と個人的趣味 8.4/10

81点

悪役の人は『キングスマン』2でも同じような立場だった気がする。

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