『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』感想:一言でいうと
『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』は、可愛い見た目で捕食、罪、復讐までやる、幼児に見せていいのか不安になる作品でした。正直『ちいかわ』を軽んじていましたが、コピックで描いたような線、美麗な背景、セイレーンの歌声とアクションは一級品。点数は85点です。
一方で、丁寧すぎてテンポを落としている場面もあり、4歳の娘は後半で集中が切れて終盤にトイレへ。私は本編終盤の一部とエンドロール後を見られなかったため、その部分は原作とパンフレットで補足しています。それでも娘は、うさぎのシーンが一番面白かったそうです。
この記事は、物語の真相と結末を含む重大なネタバレありの感想です。未鑑賞の方は、鑑賞後に読むことをおすすめします。
製作
2026年日本映画
監督
及川啓
・みなみけ おかえり
・やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
・ウマ娘 プリティーダービー
2026年7月26日劇場鑑賞
2026年25本目
Googleアドセンス広告
概要:SNS発のイラスト漫画がまさかの劇場映画化!
2020年からソーシャル・ネットワークのTwitterにて発表されたイラスト風の漫画である『ちいかわ』。
2023年3月15日から
🍎
2023年11月26日まで
🏝
発表された『セイレーン編』の映像化で映画作品としてこの度劇場公開され、娘の希望で一緒に鑑賞しました。
自分は『ちいかわ』未読で全然知らなかったのですが、『セイレーン編』だけはネットで話題になった終盤を見かけた記憶があります。当時はよくわからなかったけど、映画で見るとなるほどそういうことなのかぁと。可愛い顔で惨たらしいことをやる作品に、しっかり見入ってしまいました。
監督は知らない人かなって思ったら自分がどハマりしたアニメ作品
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続/完』と、カオス系アニメ『ヒナまつり』を監督した及川啓さん。
ギャグアニメや心情描写が得意な監督さんなのね。
脚本は原作者のナガノさん。『ちいかわ』以前にも『自分ツッコミくま』でLINEクリエイター別ランキング1位になるなど、そもそもヒットを作れる人だったのね。そこからポケモンとのコラボ、『ちいかわ』の世界的ヒット、そして映画化まで来るのは凄すぎ。
フジテレビが『鬼滅の刃』の次に見つけた巨大IPが『ちいかわ』というところでしょうか?『めざましテレビ』内のアニメから映画化まで来るとは、入場者プレゼントやグッズ展開も含めて本当に強い。
感想:幼児に見せていい内容ではない
ちいかわって小さくて可哀想な奴らって意味なのでは?
と原作の雰囲気だけ見かけた時に思ってましたが、映画版を鑑賞しても思いました。
いつもプルプルして怯えたハムスターみたいなキャラクターたちのちいかわたち。
今作では、仲間の人魚を食べた犯人を捜す巨大怪物のセイレーンに、ちいかわたちまで捕食されかけます。血みどろにはなりきらずに解決したかと思いきや、真相を知ったセイレーンは一時退避しただけだったようです。
このセイレーンが捕食するきっかけになったのが、仲間の1匹の人魚がおそらく食われたというわけ。
この人魚というのが伝説の生き物で食べると永遠の命を手に入れられるという噂が本に載ってるようです。
本作では、突如移住してきたセイレーンのダイナミックな遊びに巻き込まれて瀕死になった親友を救うため、とある島民が原因を作った人魚の1匹を撲殺。人魚の力で親友を復活させたわけですが、1人だけ永遠の命を得るのは無責任だということで、2人一緒に永遠の命を手に入れた。というか、単三電池で動くロボットのような体になってしまった2人。
人魚の肉を食べると単三電池が必須になることを知っていたセイレーンは単三電池がある島民を探し虱潰しに捕まえては捕食するというなかなか地獄の展開。
しかし事件が起きる前は、横暴なところはあるものの、セイレーンの力で島の農業が大いに発展し、共存できていた。それなのに、その均衡は壊れてしまったわけ。
結果的に、ちいかわを庇った島民の体から単三電池が飛び出し、セイレーンに正体がばれてしまう。
なお、私は本編終盤の一部とエンドロール後の映像を実際には見ていません。原作とパンフレットで補足した範囲では、2人は罪を告白せず別の島へ逃げるものの、そこにもセイレーンが向かっている。復讐は終わらない、というオチだったようです。
こんな話未就学児に見せちゃいけないよ
正直いえば上質な邦画のような悪は確かに存在するけど発端はどうしようもなかったという複雑な状況をコピックを使ったデフォルメされたような線画調で描かれる恐ろしい作品。
また劇中では生々しい撲殺シーンがあり、しっかり殴って人を殺している感が演出されており、見ていた4歳の娘も少し不愉快そうではありましたし、なんだか難しい話だなぁと思っているようなそぶりもありました。
同じく劇中ではモモンガというキャラクターがいるんですが、他のキャラクターと明らかに行動が違い、劇中でも「この体」という表現している点もあり、何者かと体が入れ替わっていることが伺われます。
人体の乗っ取りなどなかなかエグい要素も多く、劇中では主要キャラが普通に命の危機だったと思うし、一部のキャラはタレに浸されて生々しく食べて殺されることを予期させるカニバリズムの強い要素もあるので
こんな映画子供に見せちゃいけない

体に昆布の旨みが染みて昆布味になるって、ギャグのようにやってるけどホラー描写なんよ。
それを平気であのタッチでやるのが『ちいかわ』の魅力だってわかるんですけどね。怖いですよねぇ。その怖さと可愛さのギャップと謎の丁寧さでかなり見入ってしまいました。
疑問:音楽のチョイス何?
劇中で流れる「今日の日はさようなら」ってなんなんですか?不気味すぎるんですけど。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』でも流れましたよね?亡くなった母が何故か『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を劇場で見て、この歌が流れて泣いちゃったと言ってたのが印象的でした。
その後のアスカの血みどろの展開とか思い出しちゃうよね。
正直すげぇよくできてたと思う
正直本作のこと軽んじてました。漫画では背景もないですし。どんな映像になるのかなと思ったら、しっかりコピックで描いたような線を活かした作画と美麗な背景や特殊効果。
アクション面ではパワフルな映像も多数あるし、セイレーンの恐怖を感じる歌声の演出。
謎のモモンガたちのラップシーンなど音楽シーンで作風の持つ混沌さをさらに高めてて面白かったです。
日本人のアニメの制作センスはやはり一級品だなぁと実感。
すごいよ日本のアニメ制作会社!!
アニメーション制作は、2026年4月にCygamesPicturesから社名変更したサイバーエージェント子会社のサイピク。自分が知っている作品だと『勇気爆発バーンブレイバーン』の会社か。
やはりナガノ先生のイラストレーションというかキャラクターも一級品だし、映像も一級品だし、意外なストーリーテリングもあるしで面白さが確約された作品だったのね。
4歳の娘はうさぎがつぼでした
正直、私この映画最後まで見れてません。
一部原作やパンフで補足して感想書いてます。
娘が後半から少しくねくねしていて、終盤の「わかったー」の後、キャンプファイアーで真実に辿り着いたちいかわのその後のセイレーンのシーンでトイレに行ってしまいました。席に戻ることなくエンドロールが始まったのでそのまま帰りました。エンドロール後の映像も実は見てないのです。。。
正直子供が見るには一部テンポが悪く間延びしているというのは私も感じていました。あまりにも丁寧すぎるのです。
「今日の日はさようなら」も少しテンポを遅くするし、少年の声で歌われてるのはわかるし良い声だなぁとは思うのですが、それが本当に必要だったか?テンポ悪くしてないか?ナルシシズムになってないか?というのはあると思うし、それが複数回あったので、初見なら良いけど2回目とかはどうなんですかね?
終盤の真相のシーンでの撲殺シーンなど居心地悪いだろうなぁって思う。
丁寧すぎてテンポを遅くしてたり、原作を引き伸ばしてる感じは結構あったので、
素直に娘はちょっと面白くないなぁって思っていたのではないかと思います。
でも娘としてはうさぎのシーンが面白かったとのことです。
確かに奇声を上げて、運動神経抜群で、行動力のあるうさぎは非常に素敵でした。
劇中では歌と踊りも担当してくれるし。
島二郎お前なんだったんだよ?神様かなんかなのか??
まとめ:可愛い顔で罪と復讐をやる一級品のアニメ映画
『ちいかわ』をほとんど知らず、正直軽んじていた自分でも、映像、音楽、可愛さと怖さのギャップにしっかり見入ってしまいました。丁寧すぎてテンポを落としている部分はあるし、4歳の娘には少し早かったと思います。それでも85点。大ヒットしても違和感のない、よくできた作品でした。
ただし「可愛いちいかわを幼児と気軽に観に行く映画」だと思っているなら注意。映倫区分はGですが、捕食、撲殺、罪と復讐までやります。子どもが怖い話や重い展開を苦手にしているなら、親が先に内容を知っておいた方がいいです。
hisSCORE
・脚本のユニークさ、濃さ、テーマ性 8.4/10
・映像のアプローチ 9/10
・映画の美術面 8.6/10
・キャラクターの魅力 8.2/10
・音楽 7.7/10
・上映時間と個人的趣味 8.3/10
85点
あらすじ(序盤までネタバレあり)
最後に:ご訪問ありがとうございます
関連記事
関連商品

広告

















