★この記事をまとめるとこんな感じ★
製作
2020年日本テレビアニメ
雪の下ENDでも良かったんや
あらすじ
現代の日本の千葉市の市立高校。
この地で2年生の八幡は教師に悪態をついた罰で、
奉仕部に強制入部。
そこにいた学年一才女の雪の下とであった彼は、
啀み合いながらも言いたいことの言い合える
不思議な関係だった。
八幡は思慮深く学力も学年トップクラスだったが、
高校1年の入学時に交通事故に遭ってしまい、
高校デビューに失敗しスクールカーストからも
漏れてしまい、友達もほとんどいなかった。
そんな奉仕部に依頼に来た同級生女子の由比ヶ浜、
彼女は入学時に犬を八幡に救ってもらったことが
優しい彼にずっと惹かれていた。
奉仕部に入部した由比ヶ浜は、雪ノ下と親友に
なるのだが、雪ノ下もまた八幡を陰ながら好意を
持っていた。そして八幡も雪ノ下に特別な感情を
頂き始めていた。
奉仕部として自己犠牲をしながらも問題を解決
してきた八幡を2人は止めることもできず、
そして苦しむそぶりも見せない彼にもどかしさを
感じていた。
また後輩の一色の依頼により彼女を生徒会長にした
八幡。しかし八幡の前に雪ノ下の姉の春乃が
現れ、妹の雪乃は彼女に煽られ、
由比ヶ浜と雪乃と八幡の関係は、
本物の友情でもなんでもない共依存関係だと
批判する。
それ以来気まずくなる3人だが、
八幡は「本物が欲しい」と
2人と打ち明けたことで蟠りは無くなったが、
2年生の冬の年明け由比ヶ浜は決心する。
由比ヶ浜は賭けに出る。
友情も恋愛も全てを手に入れたい彼女は、
その本心を打ち明け、
そして雪ノ下は、由比ヶ浜の気持ちを察知、
身を引こうとする雪ノ下に八幡は、
本物ではないことを察知し、
由比ヶ浜の提案を断る。
そして雪ノ下も覚悟を決める。
2人にも自分も自分のなりたいもの
やりたいことを恐れずに向かう決心を
決めた彼女は、今度こそ自分だけの力で
何かを成し遂げて将来の夢に近づこうとするのだが、
1人で抱え込もうとする彼女を八幡は
ほっておくことができず、
そして雪ノ下の行動を地元の有力者の彼女の母が、
潰そうとするのを見かねて、
彼なりの方法で雪ノ下と向き合おうとする。
そして由比ヶ浜もまた八幡の気持ちをわかりながらも
彼の側で奮闘する。
2020年9月23日鑑賞完了
5年ぶりの続編、そして完結へ
2011年〜2019年に発刊されたライトノベルの
アニメーション。
今回で3期目の完結編。
前回放送が2015年。
自分はちょうど今年に1期と2期を見てどハマり。
完結編は毎週配信で見た。
衝撃の2期ラスト直後からの再開
あの重たい高校生の友情と恋愛の駆け引きという
青春無駄ドロドロ展開からの直後の再開。
なんというか作り手の本気が伝わってきたのですが
2期の最終話を見直しました。
Amazonで配信してくれて良かった。
やはり江口拓也の声がおかしい
毎期ごとに絵のタッチがめちゃめちゃ
変わっていることについては技術の進歩とか
そういうことで仕方ないかなぁと思うが、
声優の声質の変化については、しんどかった。
むしろ演技プラン的に、
がんちがらめになった関係のせいなのか、
八幡がボソボソしか喋らない。
雪ノ下と話すときはがっつりしゃべるが
それでも前回までのキャラクターと違い過ぎる。
覚悟を決めた男だからこうなのか?
合計7年間という期間は声優の変化を如実に表す
全体的に鬱屈して何もないまたは繰り返しの30分が続くのだが
だが…それがいい!
映像的には質はどんどん上がっている。
背景などの描写やキャラクターの表情描写は
良いのだが。
物語が淡々としている。
あっという間の30分が続く
今期のプロットとしては、プロムのみ。
内容としては相当薄い。
その影のエピソードとして、
妹の小町の受験や、
プロム成功のために捨て案作成。
その中で由比ヶ浜との微妙な駆け引き。
実はどんどん八幡に惹かれていく
後輩の一色との交流。
そして主は八幡の葛藤である。
雪ノ下家の母と姉に嫌がらせをされる中、
八幡は自分の青春はどうあるべきか
自分自身のアイデンティティと生き方思考の仕方
それらに葛藤し、
そして自分の周りのややこしい人間模様に
「本物」を見つけるため、
妥協しない対応をする。
それでもいつも自分を思ってくれる
由比ヶ浜をあしらわず友達として頼ってしまう、
打算的な由比ヶ浜のすれ違いが毎話胸を締め付ける。
八幡たちの影響でどんどん歪んでいくガハマさんが気の毒
一色そして微妙に川崎、
はたまた陽及、そして平塚先生。
あまたの女性陣に囲まれる
クソハーレム八幡ですが、
全くぶれずに本物だけを探す、
すぐに由比ヶ浜と結ばれれば、
間違いない青春ラブコメなはずなのだが、
歪んでいる八幡は人を信じられない、
そして妥協もできない。
そんな鬱屈としながらも確固たる決意で
たった2ヶ月余りを描き、
最後の決断をするドロドロとして地味な物語が
延々と続くが、フィナーレに向けて必要。
歪んでいることを肯定してくれる
本作のキャラクターの歪んだ感じが、
自分にとってはリアルだった。
自意識の暴走で歪んだモンスターの2人。
それを導く教師。
でも2人とも歪んでいるだけで内心は
とても優れた思考と優しさや強い意志を
持っている。
ただコミニケーションの能力が低くて、
それでいて人が本質的に怖い。
そんな人間模様が自分にとってはリアルに感じた。
彼らの葛藤それぞれが本物という言葉に思えた。
そんな2人に影響されて歪んでいく
普通の可愛い女子が、どんどん歪んでいく。
いや本質的に人間は皆歪んでいるに違いない。
だからこそそれぞれの人生を語りたがるんだ。
そして歪んでいることを隠して王道を行こうとする
女子は、全力で歪んでいる主人公に惹かれ、
彼の前でなら本当の自分でいられるという
アイドル後輩。
歪みは悪いことじゃない。
歪んでいる自分を肯定してくれる人間賛歌に感謝
歪んでても良いし、そういう人もいるという
めっちゃ感動。
ただこの価値観も現代の高校生の価値観では
もう旧態のものになっているのかもしれない。
いちいちフラグ折っていくの笑う
終盤になって駆け足でフラグ折っていくの笑った。
また新しいギャルゲーがそのうち出ると思うが、
そこでガハマエンドを楽しみたい。
11話のエモさに震えるおじさん
11話がエモくて30代のおっさんなのに震えました。
「君の気持ちは言葉一つで済むものなのか?」
これおじさん震えました。
好きだとかありがとうとか、
そんな言葉で終わらせて良いのか
わからない感情がある。
その生きている矛盾に対して真っ直ぐ殴りに
かかってくる本作の展開エモい。
そんな言葉一つで表現できたら、
こんなだらだら過疎ブログなんてやらないよ。
映画を見たときの感動を忘れないための
ブログ。人によってはツィッター。
そして由比ヶ浜へのふとしたお断り
そして最後の雪ノ下への告白。
全てがエモくて涙は出ないがほっこり。
最終話が違うアニメでびっくりしたが、ちゃんとオチは歪んでいた!
いやぁもうびっくりした。
急にラブコメが始まるとは思わなかった。
まさかの雪ノ下が全力でデレだす。
お。おう。これは雪ノ下エンドでもいいのではないか!
ずっとガハマエンドを望んでいたが、
それは体裁というかロジックというか感情というか
本物ではなかったのかという納得感やば。
しかし最後の最後で歪んだ女子の本気がすごかった。
せっかく王道を見つけた八幡なのに、
一色は妹を抱き込んで八幡の内情を知り、
兵糧攻めのように八幡の弱みをつかもうとする。
そしてガハマがまさかの全部欲しいを再発動。
復活してしまった奉仕部に
あたしの好きな人に彼女みたいな人がいる
のだけどそれが一番大事な友達で
でもこれからもずっと仲良くしたいの
どうしたらいいのかな?
という無茶苦茶歪みを発動し、
まさかの雪ノ下がその相談聞くよ。
という八幡はハーレムながらも八方塞がりの
素晴らしいオチ。
いやガハマさん諦めないんですか?
いやガハマさんあわよくばというか?
既成事実なのか?それとも生涯の友なのか?
大学が別になればそこで歪んだ良い男に出会えるさ
そうだよな現実。
そうだよな青春。
だから
やはり俺の青春ラブコメは間違っている。
だったのか。
今作を見ることで肯定できるような。
いやそれでも俺の青春時代は間違っていた。
レンタル
通販
さっそくロスが来たのでPS4版をセールで購入してしまいました。
30代の現実にもっと向き合ったほうがいい気もするが。。。
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