ニーソが親父役で、息子を守る為に戦う、そして償う映画
またもやニーソが父親役で子供の為に人肌脱ぐ映画。
しかし今度のニーソは一足違う。
マフィアの殺し屋として、長い間働いてきたのだが、現在では精神を病んでしまい、酒に溺れた老人。
そんな彼が、事件に巻き込まれた険悪な仲の息子を守る為、雇主であり、親友であった人の息子を殺してしまう。
父親と息子の逃避行がニューヨークを舞台に行われる。
追っては、マフィアだけではない、汚職警官や殺し屋もだ。
翌朝まで逃げれば勝機は見える。
これまで不仲だった息子との関係。
息子への贖罪と、殺してきたものへの贖罪。
そして親友との別離。
たった一晩で描かれる、男の一世一代の償い。
監督は、『アンノウン』『フライトゲーム』でもタッグを組んだジャウマ・コレット=セラ。
もともとはホラー畑の人だ。
脇を固めるのは、親友でありマフィアのボスであるエド・ハリス。
息子を殺され、親友を殺す決断をする非常に辛い状況に陥る。
一番かわいそうで空虚な存在になってしまう。
エド・ハリスは根本的に怖い。でも友人としてニーソとしゃべる時の無邪気さ。
そして息子を失った時の悲しみとニーソとの決別からの空虚さ。
暴走とも言える怒りに満ちた怖さ。
そしてニーソとの戦いでの無力さ。エド・ハリス素敵です。
息子役には『ロボコップ』のリメイクでロボコップを演じたジョエル・キナマン。
イケメン。奥さんも素敵。
ジョード・ロウ似でイケメンだ。
殺し屋役としてコモン。ちょっと『イコライザー』のデンゼル・ワシントンに面影があったので、怖さ倍増。
ニーソがたった1日で、マフィアを壊滅する様は、少し見慣れつつあるが、あの状況で一網打尽にするのは、説得力にかけるのもあるが、普通にカッコ良かったし、見応えあった。
警官も普通に殺すし。
映画で描かれる期間がたった一晩ということもあり内容が濃縮されており、やたらめったら間延びするような作品になっていない点も良かった。ちょっと濃すぎるってのもあるが、非常に良かった。
映画の顛末がテーマの贖罪と連なり、ラストの一撃はもったいぶってはいたが、非常に印象的で痺れた。
ラストの銃撃戦が始まる間際はちょっと自分もリラックスしていて、唐突に始まりびっくりした。
映画のテーマである償いが、自身に直接なのか、他者に対して起きて、その悲劇が償いに連なるのか?と非常に難しい読めないストーリーだったため、ラストまでどうなるのかが気になった。
ただエピローグが短すぎる為、余韻に浸れなかったのが非常に残念だった。
テレビで放映していた映画の如き、短さ。
もう少し刑事の話も見たかった。
ちなみに
自分この映画真夜中に見に行ったので、本当にラン・オールナイトした気分で最高でした!!
あとツィッター界隈の評判が良かったので鑑賞しました。
当初は、たまにはニーソの映画見ようかな?ぐらいでした。
『96時間/レクイエム』はスルーしたし『アンノウン』『フライト・ゲーム』も見ていないし。
でも非常に面白かった。
なんか集大成感あった。また父親役で子供の為に戦うし、そこに元殺し屋としてマフィアというか親友に牙を立てる空虚でハードボイルドなテーマが良かった。
音楽が良かった。
得点
物語の面白さと上映時間 8/10
映画の奥深さと世界観とオリジナリティ 7/10
キャラクターの魅力 8/10
監督の映像演出と印象的なシーン、映像を使った話の描き方 8/10
音楽 8/10
俺の趣味 8.5/10
79点
低予算映画ながら、近年のニーソの集大成的にまとめられており、かなりお得な作品。
Amazonレンタル
Amazon通販紹介
売り上げランキング: 869
コメントを残す