◯【71点】劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦【解説 考察：癖強だがバレーの面白さを知る】◯

超高評価のアニメ映画鑑賞

2024年2月16日劇場公開された本作。
日本の映画データベースサイト
Filmarksにて
2024年5月16日時点で34000人以上が
鑑賞しているにも関わらず
5点満点中4.3点という
規格外の超高評価を得ている本作。
Filmarks：劇場版ハイキュー！！ ゴミ捨て場の決戦の映画情報・感想・評価

映画ファンとしてそんな超高評価映画見ないわけにはいかないだろう！

そんなわけで
漫画原作のアニメ映画
『ハイキュー！！ ゴミ捨て場の決戦』
を劇場鑑賞しました。

概要：原作漫画終盤が劇場アニメによって描かれる

2012年2月〜2020年7月までという
8年間も漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』にて
連載されていた『ハイキュー！！』。
コミックは45巻。
話数は402話。

2024年5月16日時点では
長期連載作品として
週刊少年ジャンプ単独紙としては
歴代12位に入る長期連載作品。
2010年代後半のジャンプを支えた
作品である。

個人的にはそこまで好きな作品ではなかった。

アニメ化については
2014年という連載2年後から開始
というかなり早いペース。
25話という半年間の放映を
日曜の夕方17時の子供向け？
の時間帯にしていた。

1年後に続編も放送された
一気に地方局の深夜帯に左遷。
同様に25話放映。

さらに1年後に３期が放映されるが
まさかの10話。
放送は地上波に戻ったが
ど深夜でリアルタイムはきつい時間に。

しかしこの根強さ！
やはり腐女子を醸成させている

しかしここで大きなアニメブームが
到来した影響か？
はたまた原作人気が落ちてきてしまった
からなのか？？
一気にアニメ化の話はなくなったが
原作完結付近の2020年に
再び地上波の深夜帯で
流行りの分割2クールで放映。

だがアニメは完結することもなく

それから4年の月日が流れ

まさかの終盤のエピソード33巻以降の内容＋αを映画２作に分けて製作

今作『ゴミ捨て場の決戦』は
ライバルたる音駒高校との
最終決戦が描かれた。
33巻〜37巻の内容＋αの映像化
というわけ。

次回作はエピローグ及び
憧れであり主人公の上位互換との対戦ってわけですね。

概要：共に育ったライバルとの最終決戦

同じく週刊少年ジャンプの
スポーツ漫画の金字塔
『SLAM DUNK』で言うところの
VS陵南高校ですかね。

主役である日向とは対照的で
バレーボールこそを楽しんでと言うよりは
付き合いで始めながらも
チームの頭脳として
君臨する孤爪 研磨の
バレーに対する日常と
試合における日向の自分の
戦略を超える成長に
スポーツとして
人生としてのやりがいを見つけるという

試合そっちのけの不思議な人間ドラマ

過去作のアニメでもあった
それぞれの監督に繋がりがあり
物語序盤から強化のために
遠征を行い練習試合を繰り返したり
合同で合宿したりと
各選手に交流があるという
ちょっと特殊な背景もあり
試合中にお互いを褒め合いながら
成長を実感すると言う
謎の展開が繰り広げられる。

味わったことのない青春物語が異色で面白い。

最終的には勝利以上に
もっともっと
最高の試合を続けたいと言う
スポーツ楽しい
体力ギリギリのやり取り
気持ち良すぎるという

スポーツ・青春ハイ状態でアドレナリン全開という全く
わけのわからない展開が描かれる

部活を個人技でやって
しかも才能もバッグボーンもなくて基礎筋肉増加を目標として
やっていた自分としては本当に本当に
全く味わったことのない青春過ぎて
共感はなかったが面白かった。

別に勝ちたいというよりは
お互いを超えたいという
より優れた存在になりという
進化を試合中に臨むと言う
本当に不思議な視点が
面白かった。

ここがすごい：原作者が描くバレーボールの魅力

もちろん鑑賞した私は
身長も低く運動も得意ではなかった
わけですが
高校や中学でバレーボールを体育の
授業でやるわけですが
あの高いネットに阻まれたり
身長の高い人が圧倒的有利だったり
チーム戦なので同級生に迷惑を
かけたりするので全然好きじゃなかったし
春高バレーなんてジャニーズが
しゃしゃるイベントでしかなく思えて
全然面白くなかったのですgあ

このアニメ映画を見たことで

うわ。バレーボール面白いじゃん

と思えたのが作者の力量すごいなぁと
思いました。

その背景にあるのは
戦略家である音駒の弧爪さんの采配。

低身長の日向を追い詰めるという
戦法の中に選手の心理も織り交ぜ
対戦相手の思考誘導なども盛り込み
コートに対するプレイヤーたちの
駆け引きの数々に感動。

これ集団でやる格ゲーやん

しっかり技の出し方をマスターした
プレイヤーたちによる協力戦じゃん。

それぞれに大技があったり
それを見事に破ったりと
バレーボールの戦略的な
面白さにとても感動した。

またカラスとして描かれる
烏野高校が空中戦法を得意として
音駒は地上から柔軟に対応して
隙をつくという
ゴミ捨て場及び
動物の戦いに例えた
試合運びの描き方なども
抜群に面白くて楽しかった。

どっちが勝つか？
といえばもちろん
主人公たちのいる
烏野ではありますが
敗北した音駒たちも
この試合を通して
成長が描かれるので
そこは全然重要じゃないですね。

むしろこの試合のおかげで
弧爪は人生の新たな
喜びに出会えたとも言えます。

ここがすごい：各キャラクターの個性的な造形

高校生が無数に登場するわけですが
主人公の鳥目の感じ＋背が低いながらも
向いてないバレーで変態的な
ジャンプ力と超人速攻なる大技と
トチ狂った人との距離感と
ポジティブさが凄まじく。

それに対するダウナーな弧爪。
その兄貴分や、
日向の相棒でもう1人の真っ当な主人公。

その他に独特な髪型の人が多数いたり
喋り方も独特だったり。

また主人公たちの声優陣も
放映当初は中堅ぐらいだったが
今じゃ大スターの人が無数にいて
それらが一同に集う凄みもやばい。

また個人的には
女性キャラクターの造形もぴかいちで
謎のニット姿の女性がとてもエロくて素敵。
マネージャーも色気たっぷりでたまりません。

ここがきつい：登場人物のリアクションが多すぎる

まぁ腐女子向けの作品として
随所にキャラクターの表情の変化やら
カメオ出演は絶対必須なんだなぁと
わかるところはあるのだが

秒で進んでいくである試合中にそんな顔したりとか
できるんですかね？

という疑問と不満は確かにあるわけです。

テンポこそそこまで悪くないし
作風としてのノリであって
今作を支えてきたファンの欲している
ものであるのはなんだか理解できるのですが

それでもくどい

原作途中まで読んでた自分としては
ある程度は理解あるし
絵も魅力的だと思うのだけど

決戦の合間合間にそんな余裕本当にあるのか？

そう思ってしまう。

ある意味『THE FIRST SLAM DUNK』とは
対極だなぁと思うのでした。

きっと20代や30代の腐っている貴腐人の方々にはたまらないんだろうなぁと。

そいえば自分の入場映画特典は
音駒高校の
先週名鑑風プロマイドでした。
てか入場特典どれも
結構魅力的で
ファンはリピートするわな。

hisSCORE

・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7/10
・映像のアプローチ 7.5/10
・映画の美術面 7/10
・キャラクターの魅力 7/10
・音楽 7/10
・上映時間と個人的趣味 7/10

71点

アニメ描写としては終盤の
1人称視点とか結構好きでしたが
時代的にアニメの描写レベルが
とても高くなってしまっているので
それと比べると普通に良かった
程度ではあった。

全体的に癖が強めの作品だが
十分楽しめたなぁと思う。
次回作も評判がとても良く
時間があったら劇場へ
足を運びたいと思う。

育児の影響で更新頻度落ちてます。2週間ごとに更新してます。。

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