祝映画化
★この記事をまとめるとこんな感じ★
はじめに
製作
2023年日本映画
岸辺露伴 ルーヴルへ行く
キャスト
映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』のストーリーの概要は何か?
ネタバレ あらすじ
2023年5月26日劇場鑑賞
2023年24本目
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人気TVドラマ映画化
『ジョジョの奇妙な冒険』の
1992年〜1995年に連載され
2016年にTVアニメ化され
2017年には序盤が実写映画化された
Part4ダイヤモンドは砕けないの
1997年から不定期連載のスピンオフ作品
『岸辺露伴は動かない』が
2020年よりNHKにて制作され放送。
3年、シーズン3まで制作された本作が
遂に劇場映画作品化。
これまでの短編~中編の映像化だったが
今作は123Pもある
企画作品で
日本の漫画家がルーヴル美術館により
依頼された
バンド・デシネプロジェクトの1作。
※バンド・デシネはフランスで言う漫画。
アメリカだとグラフィック・ノベルだね。
実際にカラー原稿が
ルーヴルに飾られた
こともある本作が映画化。
ルーヴル美術館にて撮影もある
ファンにはたまらない至極の体験
スタッフ・キャストは変わらず。
制作には映画配給会社の
アスミック・エースが参加して
地味に劇場展開するやつ。
映画というフォーマットにおごった印象
と高校生からジョジョファンの筆者。
原作は持っているのに
時間を作れずまだ読んでないという
クソっぷり。
ドラマシリーズは全話は見てないが
いつでも全話見れる状態ではある。
2000年代から再誕したアニメシリーズは
全話見ているし
コミックも全話読んでるし
3部までは愛蔵版。
ジョジョリオンは一様全巻持ってる
というスペックの筆者。
テレビドラマシリーズは
結構好きで
特に高橋一生さんが生み出した
オリジナリティのある
岸辺露伴がめちゃめちゃツボ。
金曜の夜で映画が安く見れるし
時間帯的にも行けるということで
興味本位で鑑賞してしまいました。
面白いけど。長いし、間延びしてた。
というのが正直な感想です。
映画という有料コンテンツ。
そして見たい人だけが見るのだし
テレビシリーズ大成功してるし
見に来るっしょ。
あとは好き勝手作ろう。
とご褒美のような感じで
作っている気もする本作。
一応ジャニーズのなにわ男子という
グループの人を
起用しているあたり
ある程度のしがらみは勿論あるが
映画制作としてはかなりこだわりを持って作っている印象
テレビドラマシリーズの
テイストを崩すことなく
映画的なアプローチを追加
日本映画独特な間の撮り方
ハリウッド映画とは違う文芸感

映画だし金を出して貰えばOKという
感じで面白さ追求よりも
こだわりが全開。
主役である高橋一生が前半ほとんど
出てこなくなってしまった時には
物語的な面白さ意外は欠落し
そしてその物語も
日本映画独特の間の取り方で
失速してしまい
めちゃめちゃ眠くなる。
テレビという決められた尺に対して
詰め込むことで
加速度的なテンポを維持できるのに
対して映画というある程度
自由にできる尺というのが
めちゃめちゃコンテンツを
ダメにしてしまっているという
なんとも辛い状況ではないか?と
自分は思うのでした。
長尾謙杜さんの演技自体悪くもなかったが
なんかこの穿った青春感がしんどかった
ただ相変わらずの凝った感じで
舞台となる旅館の間取りとか
めちゃめちゃいいし
建物の風合いも最高だった。
これぞNHKのパワー
というのを感じてしまった。
岸辺露伴ルーヴルに行く
と中盤にて
高橋一生さんが再度登場し
フランスに降り立つ。
ポスター画像にもなってるルーヴルの画すごくよかったです。
おそらく財力的に
一生行くことができない
フランスのルーブル美術館というものを
NHKの財力にて最高画質で
映画に収めていて
これ見れただけでも
俄で美術展に足を運ぶ自分としても
すっごく感動しました。
また相変わらず灰汁の濃い
高橋一生さんの演技や
泉とのやり取りの
意外なほっこりさとか
すっごくよかったわけです。
シリーズ好きなら楽しめるやつ。
エピローグもあるんだなと
とここいらで映画終わるかなぁ?と
思ったらかなり長尺の
エピローグがしっかりあって
結構びっくりした。
また高橋一生さんが
2役で演じることで
過去の妄執に囚われた画家と
現代の天才漫画家という
シンクロという面白さこそあり
それが結果的には
先祖の1人で
切っても切れない縁を
視覚化しているのは
まぁまぁ面白いのだが
キャラクター造形は
完全に別の
優しめの高橋一生さんで
作り上げてしまったのは
なんだかなぁという印象。
そこも同様に灰汁が濃い
キャラクターでも
よかったような気もするし
オリジナル要素に振り切って
現代では狂わなかったという
ような輪廻転生の成功のような
2周目は上手く行ったような
ループものに
こじつけるのも
面白いかもしれないが
それはそれで
原作厨と対立しそうで
ダメなんだろうな?と思うが
ただの視覚化にとどまって
長かった
怪奇映画としての妙
映画好きとしては
ジャパニーズホラーは
現在でもあり続けているが
どこかティーンに寄せた
商業化されてしまい
初代の『リング』などの
悍ましい感じは
漂白されてしまい
文化的なものは
低予算のビデオスルー作品達が
継承するマニアな部分に
なってしまったように思える。
そしてこういった怪奇映画も
なんか角川とかよく
昔は制作していたような
気がするんですが
それもしっかりなくなってしまい
小学校や中学校の時の
レンタルビデオ店の
怪奇映画ゾーンを散策した
あの時の興奮。
そして今作が今でも
レンタルビデオ店があったなら
そこに新作として
追加される感動。
消えてしまった文化のような
ものが今作には確かにあったし
それをもう一度
復活させようとする
製作者たちの気概を
感じることができました。
独特な音楽
今作の特徴的な音楽は
ジャズ出身の作曲家の
菊地 成孔さんが手がけていて
自分はガンダムが好きなんで
『機動戦士ガンダム サンダーボルト』
シリーズで味わったことがあるけど
めちゃめちゃ映像作品に合う。
映画感想リンク:☆【93点】機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY【解説 考察:戦争に適正する人とガンダムというアニメ】☆
今作はエンディングでの変調で
あれこの感じ
サンダーボルトに似てね?
って思ったら
エンドロールに名前を見つけて
なるほどと思いました。
そもそもあまり映像作品に
参加されていない方で
結構レアなんだなぁ。
hisSCORE
・脚本のユニークさ濃さとテーマなど 7/10
・映像のアプローチ 8.4/10
・映画の美術面 9/10
・キャラクターの魅力 8/10
・音楽 8.5/10
・上映時間と個人的趣味 6.8/10
76点
よくできてるけど
面白くて見やすい映画を
作る気がなかった印象。
ドラマの拡張版を
めちゃめちゃ楽しんで作った
というのを感じました。
あと映画の後半の倉庫のシーン
栃木県の岩戸みたいな
とこで撮ってるの
知って感動した。
荒木さんのインタビューとか
パンフ載ってるのかな?
めっちゃ読みたい。
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レンタル
通販
ソフトには特典で本作の
アニメ版とか付いてきそう。
